第二話 初めての共同作戦
穏やかな海を進む「フォックスバイト」。昼下がりのデッキには心地よい風が吹き、乗組員たちは次の目的地へ向けて準備を進めていた。艦長のナギサはその風景を眺めながら、気楽そうに椅子に腰掛け、何か飲み物を片手に楽しんでいる。
「ナギサ艦長!」
シェラが駆け寄ると、彼女は驚いたように顔を上げた。
「どうしたの、そんなに慌てて?」
「偵察艇から連絡が入りました。近くに海賊船がいるそうです。」
その言葉に、ナギサは一瞬だけ真剣な表情を浮かべたが、すぐに柔らかな笑みを見せた。
「そう。まあ、