0.10-4 ゲスト
3つのフェイズ
それぞれの歌を終えると3人は並び立ち、各々、ポーズをとった。
シルクは、片腕を投げかけるように。
ピアーナは、腕を掲げるように。
アヴァリアは、両手を広げるように。
合わせる様に、ドレスが粒子となり解き放たれる。
まばゆいばかりの
白、黒、パステルカラー
光が収束していき、はじめに身につけていた衣装に戻る。
「どうだったかな。ボク達のコラボ」
にんまりと、会場に微笑みかけるシルク
暫くは、静まり返っていた会場から、嵐の様な声援が生まれる。
シルクは、うなずくようなジェスチャーをして、スッと会場の一人一人を意識しながら、その唇の上に人差し指をあてる仕草をする。
会場は、静まり返り、シルクは頷く。
「さて、ボクの友達とのコラボには、まだ続きがあるんだ」
「みんなも気になるよね」
「『ピアーナの成長』『アヴァリアの調停』その行く末」
語りかけるような、煽るような、呼びかけ。
会場からは、『気になる!』『で、結局どうなるの?』『シルクちゃんかわいい!』『ピアーナさん、結婚して!』『アヴァリアちゃを次のステージは、いつ?』
など、思い思いの声が飛び交う。
「みんな気になるみたいだね」
「じゃあ、決定」
そうシルクは宣言した。