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1.5-17 レンズ
「で、これからどうするつもりなの?」
「それなんだが、これを見てくれないか」
そういって、リックが二人に端末を提示する。
「あっ!これ、レンズだ!!」
「何?知っているの?エブモス?」
「うん。最近話題になっているSNSアプリだよっ!」
「イベントや個人の活動とか、いろいろ載っているんだー!」
「エブモス、あなたもやっているの?」
「うん!アカウントは持ってるよ!」
「ただ、最近いそがしくて見れてないんだー」
「へー」
そう言いながら、リックの端末を触りながらいくつかの操作をしていくソラナ
「なるほどね」
「つまり、不特定多数の相手に対してマーケティングを仕掛けることが出来るツール」
「そういう理解でいいのね」
「そうだよ」
「しかし、よく技術的な問題をクリアー出来たわね」
「文献で読んだけれど、幾つかの課題をクリアしなきゃ実装出来ないものよ」
わたくし達の世界ではね。と、ソラナ。
「そうだね。そこには優れた技術者の存在があるんじゃないかなぁ」
「それと、独自のチェーン」
「独自のチェーン?」
「それこそ、存在そのものが形を変えて、空間を行き来き出来るようなもの」
「君達も、それは知っているんじゃないかなぁー」
「何よ。勿体ぶるわね」
「ごめん、ごめん」
「ほら、トロンのブロックチェーン。あれ、形を変えてExAに巻き付けられていたろ?」
「そういうこと!?」
「そういうこと」
「つまり、彼女の真体による解決がされているのさ」
「なるほどね」
「二人して納得してるけど、どういうことなの?」
「簡単に言うわね。レンズの情報は、トロンに筒抜けだわ」
「?」
「もっと言うのならば。これを使ってトロンが仕掛けてくる可能性がある」
「ということよ」
「??」
「なんで?」
「トロンがこのSNSを稼働させる為に使われているからよ」
「そうなんだ!!」
「やっとわかったみたいね」
「じゃあ、わたしのとうこうしたものもトロンちゃんは見れているってこと?」
「そうなるわね」
「仕掛けて来るってどういうこと?」
「それは、これを見た方が早いわ」
「なに、これ!?」
ソラナは、エブモスに端末を提示した。
そこには、幾つものチャットとアカウント
そして、流れがダイアグラムにされていたのだった。
「トロンが作成したアカウントとボット。そして、トーク履歴よ」
「イベントも、ご丁寧に併設しているわね」
「それぞれ、別会場に誘導する様になっているわ」
「それって」
「ええ、リソース運用の勧誘よ」