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再観測:星を継ぐもの:Episode6-2

Episode6-2:空母と編隊の総攻撃

静かな星海に、低い振動が響いていた。まるで遠くから鼓動を伝えるかのように、微かな衝撃が宙を震わせる。その中心には、あの巨大要塞――いまだ正体を見せぬまま、封鎖網を張り巡らす難攻不落の構造体が鎮座している。周囲に漂う残骸や散り散りのドローンたちを尻目に、王国艦隊が一斉に集合したのは、つい先刻のことだ。

円卓騎士団の4機――銀の小手、エクスカリバー、ガラティーン、フォール・ノート。彼らは星海の仮設拠点を後にし、広々とした空域へと移動していた。そこには複数の空母が横並びに浮遊し、観測光バリアを緩やかに展開している。いずれも、ここまで小宇宙の奥に入り込んだ勇猛な艦隊だ。大艦隊との決戦を乗り越え、なお戦意を失わずに要塞への突撃を志している。

整然とした編隊が、何列にもわかれて進んでいる。戦闘機や爆撃機、神官の護送機、そして火力支援を担う巡洋艦。今回の作戦は、まさに総攻撃と言うにふさわしい規模だった。空母群の中央には旗艦が浮かび、指揮を執るモルガンが通信網を張り巡らせている。

「こちら空母オルフェウス。全編隊、最終チェックを完了しました。攻撃の最初段階では第一波がバリアを叩き、観測光砲を分散させる予定です。円卓騎士団は別働隊として要塞側面へ回り込み、要のバリアコアを狙ってください。繰り返します――」

管制官がまくしたてる声を、アーサーが静かに受け止めた。エクスカリバーのコクピットで操縦桿を握りながら、彼は僚機へと一斉通信を送る。

「皆、聞こえるか。今度こそ、本格的にあの要塞を攻略する時が来た。油断はできないが、今の我々にはあのバリアをこじ開ける算段がある。アリスと観測制御装置の力、神官隊の魔法、それらを駆使して先へ進むぞ。死ぬなよ」

声を返したのはガウェイン。彼のガラティーンには新しいエネルギー盾が取り付けられていた。過去の戦闘で壊れた盾の代用品だが、多少バージョンアップされている。

「あんたに言われるまでもねえさ。俺は絶対に生き延びるし、ここの大勢を護り切ってやる。だが、敵はハンパじゃないぞ。くれぐれも焦るな」

トリスタンはいつもの低い声で続いた。

「バリアが複層になってる以上、砲撃だけでは破れない場面が出るはず。僕は射線を確保して砲台を一つずつ潰す。ガウェインが盾を張ってくれれば近づく隙ができる」

「わかった」
アーサーが短く返事をし、通信が一瞬途切れる。そのとき、カインの銀の小手が滑り込むように編隊中央へ合流した。ホログラムのアリスはモニターに無数のデータを並べ、疲労を押し隠すように微笑む。

「みんなお疲れさま。……今回の作戦、きっと厳しいけど、観測制御装置の応用でバリアの一部を弱めることは可能だと思う。私がうまく干渉を合わせれば、突破口を作れるわ」

「頼むぜ、アリス。俺らの前に立ちはだかる巨大要塞を破る切り札になってくれ」
カインは軽口を叩きながらも、声は緊迫感に満ちていた。

目の前には、空母が何隻も横並びにフォームを組んで進んでいる。空母の甲板には多数の小型機が待機し、編隊離脱のタイミングを計っている様子が見える。光を反射する装甲板がまばゆくきらめき、観測光エネルギーを保持するコア部からは青い放電が散っている。

「そろそろ第一波が攻撃開始だな」
誰かが通信で呟くと同時に、空母の先頭に配備された重巡洋艦が巨大な砲身を持ち上げ、観測光ビームを溜め始めた。その後ろではミサイル部隊がスタンバイし、一斉射撃を待っている。いまやこの星海が、混戦の大空へ一気に変わろうとしていた。


一方、敵要塞側もじわりと反応を示し始めている。外殻の棘が蠢くように揺れ、砲門が光を帯びて熱を増す。先の偵察で判明した通り、この外壁バリアは何層もの観測光バリアを重ねて防御している。正面から砲撃を浴びせても、容易には崩れない。だが、こちらは大艦隊だ。まさに総攻撃の大火力で、まずは外壁を叩き、大穴をあけようという算段だ。

やがて砲火が放たれた。重巡洋艦が唸るような振動とともに、巨大な光のビームを要塞へ撃ち込む。それを皮切りに、後方のミサイル隊が無数の誘導弾を放ち、空がまばゆい火線で埋め尽くされる。遠巻きに見ても凄まじい光景だ。
しかし、要塞バリアは案の定、厚みをもって受け止める。大半のビームが表面で弾かれ、爆発の花が外殻を彩るだけに留まる。どこかが緩んだ気配はない。

「くそっ……予想どおり堅いな。だけど、これで奴らの意識は正面に向かう。さあ、俺たちは行くぞ」
アーサーの声が通信を貫き、円卓騎士団が先に動き出す。
地上でいうところの「側面突破」に相当する軌道を取り、要塞の裏手へ回り込もうという作戦だ。敵の砲火が大艦隊へ向かう隙に、騎士団が外壁の別区画を攻め落とす――それが今回の決まりごと。

カインは銀の小手の操縦桿を握り、アリスが画面に描いたルートに沿って斜めに大きく弧を描く。青い星海の中を、トリスタンとガウェインがそれぞれ低高度から護衛し、アーサーが先頭で指示を出す。
数分の飛行で、要塞の脇腹に当たる領域へ到達。そこは砲台が比較的少なく見えるが、既にドローンが警戒態勢を敷いているのが肉眼でも判る。

「カイン、少しだけ干渉を頼む。あそこにドローン制御塔があるんだ。あれを落とせば、ここ一帯の防御が甘くなる」
アーサーが詠うように言うと、カインは「了解」と短く返す。

アリス「やってみる……でも大掛かりな干渉は無理。ドローンの誘導システムをほんの少し撹乱させるだけ」

カイン「十分だ。それで狙いを外させられるなら、こっちがミサイル叩き込む」

銀の小手が急上昇し、ドローン群の正面を横切る形を取る。彼らが狙いを定めるや否や、アリスが小さな干渉波を放ち、ドローンの射線が一瞬ブレる。その瞬間、ガウェインが盾を構えながら突撃し、トリスタンが後方から精密射撃で制御塔を破壊。砲火と爆炎がドローンを巻き込み、大きな破片が暗闇に舞う。

ガウェイン「よし! 一気に減ったな。だがまだ二波、三波と来るぞ!」

案の定、要塞外殻からドローンが補充されるかのように湧いてくる。アーサーのエクスカリバーが剣ビームを掲げ、光の斬撃で周囲を払う。カインとガウェインはミサイルと機関砲の連射で応戦し、トリスタンがとどめを刺す。
目まぐるしい閃光が連続し、宙域が戦火の赤や白に染まる。その隙に観測制御装置が搭載された小型護衛艇が到着。神官たちが要塞バリアの一点をロックオンし、そこにアリスの干渉を合わせて局所的に弱体化を狙う。

「これが……成功すれば、外壁を破壊できる。みんな、護ってくれ!」
神官の声が艦内通信で上ずる。だが騎士団は了解と応じ、幾つかのドローンをまとめて撃墜しながら、護衛艇を囲むように防御態勢を敷く。無数のビームが飛び交い、ガウェインの盾が火花を散らして耐え、アーサーが剣ビームでカウンターをとり、カインは銀の小手で適度に干渉を散布してミサイルを横に逸らす。トリスタンは静かに、しかし確実に砲台を一基ずつ落としていく。

大きく響く振動のあと、外壁の一角が揺らぎ始めた。どうやら観測制御装置とアリスの干渉波が合わさって、バリアを部分的に溶かすことに成功したらしい。そこを合図にガウェインが「今だ!」と叫び、機体が大出力ビームを撃ち込む。カインやアーサー、トリスタンも同時に射撃を加え、大穴をこじ開けるように攻め立てた。

ガウェイン「ぶち抜けぇええっ!」

巨大的な爆発と同時に、外壁が金属破片と観測光のスパークを散らしながら、ドカンとめくれ上がる。煙と閃光が渦巻き、続けざまに内側の構造がちらりと見える。その奥には二重、三重の区画があり、無機質なトンネルや配管が複雑に絡み合っているのが分かった。

カイン「よし……穴は開いたぞ! だが内部は未知だ。いったん艦隊と連携して突入するか?」

通信越しにアーサーの声が落ち着きを保って響く。

アーサー「ああ、ここで無茶はしない。大艦隊の砲撃がまだ外壁各所を攻め続けているし、我々だけ先行して包囲されては意味がない。神官隊や他部隊と一緒に内部突入を企てよう」

さて、その時。要塞内から異様な振動が走り、空間が波打つように揺れた。外壁の一部が自動修復しようとするかのように凝縮を始め、まるで生体のような蠢きを見せる。
アリスが警告する。

アリス「まずい……要塞が自動修復をかけてる! 外壁の穴がすぐ塞がっちゃうかも!」

カインは歯噛みしながら周囲を見渡す。砲火はまだ激しいし、敵ドローンが再編し始めている。アーサーが明確に指示を叫ぶ。

アーサー「味方艦隊に伝えろ! 修復される前に突入するか、あるいは一度撤退を決めて次のタイミングを待つかだ! 時間がない!」

ガウェインが盾の裏で呼吸を整え、「このタイミングで突っ込むのはキケンだが、次にここまでバリアを壊せるか分からんぞ!」と声を荒げる。トリスタンは黙っているが、そのシルエットが迷っているのが見て取れる。カインも悩むが、そのとき新たな通信が割り込む。

モルガン「こちらモルガン。全軍に通達。主目標の外壁一部が破れているのを確認した。だが、要塞内部に大規模な反応があり、今突入すれば袋のネズミになる恐れが高い。……いったん兵を引け。装置と干渉力を再調整したうえで、一斉に攻め込む!」

ふたつの選択肢があったが、モルガンは慎重を選んだらしい。アーサーもそれを支持し、「了解した。すぐ戻る」と返答する。ガウェインは不満を漏らしつつも、「仕方ねぇ……やるなら万全がいい」と吐き捨てる。トリスタンは全機へ撤退指示の合図を送り、カインもアリスを見やって小さく頷く。

カイン「じゃあ一旦退こう。ドローンが集まってくる前に」

こうして、大艦隊は外壁の一部破壊に成功しながらも、要塞内部への突入を断念する形で撤退に移る。まさに“総攻撃”を仕掛けたが、要塞全容の攻略には至らなかった。しかし大きな成果も得た――外壁バリアが完全無敵ではないこと、観測制御装置とアリスの干渉力を合わせれば突破口を作れるという事実である。


要塞から離脱する艦隊が宙域を後にしつつ、円卓騎士団の4機もその後方を警戒しながら隊列に合流した。帰還ルートではまだ散発的にドローンが追撃してくるが、圧倒的な数を誇る王国艦隊の砲撃がそれを退け、比較的安定した撤退路が形成される。
カインは銀の小手のコクピットで、大きく息を吐いた。大規模作戦の最前線を担うのは疲れるが、これが彼らの使命でもある。隣でアリスは心底ホッとした顔をし、「ごめん、また最後のほうは干渉がほとんどできなかった」と申し訳なさそうに漏らす。

カイン「いや、十分助かった。お前がいなきゃ外壁に穴なんて開かなかったし。内側の部隊が怖いから、一気に突入はしなかっただけだろ」

アリス「それなら良かった……。次こそもっと力になりたいわ。あの要塞の奥には大きな謎がある気がしてならない」

カインは笑い、「だろうな。ユグドラシルだか何だか知らないが、きっとあそこが鍵さ」と頷く。アーサーの声が通信で割り込み「後方良し、被害は最小限に抑えられたようだ。皆、よく戦った」と鼓舞を入れると、ガウェインが照れを隠して「畜生、あの要塞、今度こそ粉砕してやるからな」と豪快に笑う。トリスタンはいつもの静かな口調で「焦らずいこう。あれは手ごわい相手だ」と言葉を添える。


拠点へ帰還後、大艦隊の指揮官らは再度作戦会議を開く。空母と編隊による大規模攻撃は一度行われたが、要塞の反撃火力が強大すぎて、長時間の継続は困難だった。外壁を一部破砕できただけでも大きな前進だが、要塞コアを落とすにはまだ大掛かりな調整が必要。
モルガンが口を開く。

モルガン「皆、今回の総攻撃は完遂しなかったものの、大きな成果を得ました。要塞が無敵ではないと判明した。バリアの一部を開けられたのだから、今後は段階を踏めば中心部まで侵入できるでしょう。あとは内部の猛攻をどう凌ぐか」

ヨナスら技術班は、観測制御装置のさらなる拡張を提案し、アリスがそのための干渉力チューニングを協力することで、もう少し長い時間バリアを無効化できるかもしれない――そう持ちかける。
アーサーは相変わらず落ち着いているが、その瞳には闘志が宿る。

アーサー「あの要塞を落とせば、今度こそユグドラシルの手がかりが得られるはず。カイン、ガウェイン、トリスタン……次の総攻撃が決まったら、覚悟はいいな?」

ガウェイン「当たり前だ。ここまでやったんだ、最後まで付き合うぜ」
トリスタン「僕も反対はしない。でも、今度はもっと周到に頼む。正直、あの火力は凄まじい。さらに融合兵やドローンが内部で待ってる可能性がある」
カイン「……ああ。アリスも頑張るってさ。俺らも死ぬ気で支えるよ」

するとアリスがホログラム越しに柔らかく笑みを見せる。「ありがとう、みんな。私も干渉を完璧に使いこなしたいけど……まだ先は長い。協力してほしいわ」
すべての面々がうなずき合い、静かに次の作戦に向けて動き出す。空母と編隊による総攻撃は、この星海におけるひとつの大きな山場となったが、それでも要塞の封鎖網を完全に崩すまでは至らなかった。だが、外壁に傷を入れたことで、**「攻略の糸口は見えた」**という確かな成果を得られたのも事実。


数時間後、ブリーフィングルームを出たカインは、整備ハンガーへ向かう途中でアリスの声を聞いた。彼女は画面上で思案している様子だ。

アリス「……総攻撃は大変だったけど、みんなが無事でよかった。次はもっと大規模かも。私も頑張らなきゃ」

「そりゃそうだ。あの要塞、放置できないしな。俺たちがここまで来たのも、ユグドラシルを掴むためだし……。お前が本気を出せるよう、できるだけ休んでくれよ」
 カインは優しく言い、「寝るときは寝ろって」と軽く笑う。アリスは気恥ずかしそうに微笑んだ。「うん、ありがとう、カイン」


遠巻きに見ると、要塞の姿は依然として闇の中で蠢き、無数の観測光を点滅させている。まるで巨大生物が寝息を立てているかのようだが、その外周では王国の艦隊が砲撃の準備や防衛ラインの構築を進めている。次の一手は、もはや言うまでもなく、要塞の中枢を叩くことであろう。
空母群が補給を受ける間に、騎士団メンバーが集結し、互いにエネルギーを補充しながら決意を新たにしていた。あらためて今回の要塞攻撃で感じたのは、敵の火力は想像以上だということ。そして同時に、観測制御装置と干渉力で一部のバリアは破れるという希望だ。

「必ず突き崩す――そんな気がするぜ」
ガウェインが陽気に笑うと、トリスタンはくぐもった声で「賭けには違いないが、やる価値はある」と静かに答える。アーサーは剣を横にかまえ、「我々は円卓騎士。必ずや、この要塞を落として新たな道を開こう」と意志を固める。カインも銀の小手をなぞり、「アリス、一緒に頑張ろう。お前なしじゃ突破できないんだ」とそっと語りかけると、アリスが小さく微笑む。


こうして“空母と編隊の総攻撃”と謳われた大規模作戦は、一定の成果を得ながらも要塞の攻略には至らなかった。しかし、その結果としてバリアの弱点や内部構造の一端が露わになり、次なる大攻勢へ足がかりができた。
星海の宙に浮かぶ艦隊、そして遠方で赤黒くうごめく要塞。両者の間には再度荒々しい砲火が行き交うはずだが、今しばらく準備の時が続く。円卓騎士団は仲間と共に、必ずこの封鎖網を突破するだろう。
そして、要塞の中心部で待ち構えるであろう“何か”――ユグドラシル・モデルに関わる秘密が、物語を大きく動かし始めているのかもしれない。

一方、要塞内部の奥深くに潜む意志は、来るべき侵入者への対抗策をじわりと巡らせている。観測光の奔流が脈打つ中央部では、The Orderの上位存在が冷徹な瞳で来訪者の動向を注視し、さらなる融合兵や巨大兵器を配備しつつあるらしい。
この闘いがどんな結末を迎えるのか、まだ誰にもわからない。だが、カインたちの決意は揺るがない。仲間と共に、銀の小手を駆り、要塞という大いなる砦を叩き崩す――そのために血を流すことも厭わないのだ。

星海の深層部にあって、空母と編隊が並ぶ光景は壮観だった。まるで銀河を小さく切り取って艦隊を浮かべたかのように、観測光のエネルギー帯が交差し、船影を照らす。これが人類の総力なのだろう。
正面決戦から逸れた円卓騎士団が再集結する中、ガウェインがぼそりとつぶやく。「こんな大艦隊でも、あの要塞を落とすのは簡単じゃなかった。それでも、やるしかねえ……」

カイン「ああ。これが俺たちの使命だから。俺たちが逃げたら、もう誰もあそこに行けない」

トリスタン「そうだね。アリスも観測制御装置も、そのためにある」

アリス「うん。大丈夫だよ。みんなで一緒なら、どんな壁だって乗り越えられるもの……!」

アーサーは静かに全体を見回す。「もう一度、総攻撃が仕掛けられるタイミングを待とう。いまは焦らず、兵と艦を整えるんだ。我々は必ず勝てると信じている」

そう呟くアーサーの横顔には、王としての威厳、そして騎士団長としての責任が宿っていた。カインやガウェイン、トリスタンはその言葉を胸に刻み、燃えたぎる闘志を静かに温める。誰もが知っているのだ――本当の死闘はこれからだと。

かくして、空母群と編隊が要塞外周を叩き、バリアの一角を破ったものの、要塞の封鎖網を完全に突破できずに撤退を選んだ大規模作戦は、ひとまず中間的な成果に終わった。それでも彼らは確信する。要塞は崩せると。巨大な砦を落とす日は、そう遠くはない。
そして、これが物語のさらなる転機となるだろう。ユグドラシル・モデルへの道、そしてアリスの真の力、The Orderの根幹――すべてが、この要塞を巡る戦いで大きく動き出すに違いないのだから。

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