noteを30日やってみた
noteは,クリエイター(物書き,写真家など)の人々が書くもののように見えて,クリエイターではない自分の舞台ではないと思っていた。
ただ,もともと誰かに読んでもらうための文章を書くのは好きな方で,学生時代にはサークルの機関紙,仕事についてからはクラス通信や,教員向けの情報紙を作り,コラムにあれこれと随想を書いていた。
現在はそのどれもやっていない。旅に行っては,写真を撮ってWeb上に旅行記を書いたが,文を書くのが面倒で,ほとんど写真の羅列だった。
そんな私が,noteを始めようと思ったきっかけの一つは,サトウカエデさんの「8分間のサマー・トレイン」。
https://note.mu/830kaede/n/n6024b5354b08
一読して,創作とはわかるものの,本当の過去と現在をベースにアレンジしたかと思われるような現実感。恋人との時間と,家庭を持ってからの家族との時間。過去と現在が交錯するときの心のゆらぎも絶妙に表現されている。
「書いてみるか」
手初めに,以前Web上に載せていたショート・ショートを記憶の引き出しからひっぱり出した。
しかし,それは「桜散る」「バラライカ」の2編だけで,あとは現在進行中の旅行記を元に,「クミ」と「あっくん」という2人を登場させて1000字前後の文章を書くことにした。
また,一部の人には素性もばれてしまったことだし,「高校教師の明日のために」というマガジンを始めた。タイトルは「眠れぬ夜の教師のために」(三上満:大月書店:1986)のもじりである。
2つの路線を一日おきに書いているうちに,文のスタイルも決まってきた。
私の文章には3通りの段落がある。
その1:Shift+Enterで,行頭を1文字あける段落
その2:Enter で空行をあける段落
その3:その1とその2の組み合わせ。
「note で始める 新しいアウトプットの教室(コグレマサト,まつゆう*:インプレス)」にも書かれているが,この3種類でリズムを作っている。
当然この方式が「読みやすい」と自分で思っているわけで,空行が多いnote をみると途中で読むのをやめてしまうことがある。スクロールするのが面倒くさい。気が短いのだ。
ただし,「クミ」と「あっくん」については,少々マンネリ化してきたので,ちょっと考えどころだ。新聞の4コママンガみたいに,何日,何年経ってもその中では時間が止まっているようなのもいいかもしれないが。
過去の遺産に頼っていてはやがて資源は枯渇する。すでに,「高校教師の明日のために」はネタがつきつつある。本を1冊出すつもりくらいの覚悟で書くなら,まだまだネタを探す必要がある。それとも,もう1本の路線を作るか。(構想がないでもない)
そんなこんなで,とりあえず30日は続いた。今日は31日目。フォロアー,ビュー数とも,Twitter同様ほんのわずかだけど,この間,毎回のようにスキをくれる読者が数名。ありがたいことだ。この場を借りてお礼を申し上げる。
それと,私の「書いてみよう」に火をつけてくれたライター,カエデさんにも。