小学校1年生:さくらんぼ計算がわからない人へ
先日,FaceBookで,さくらんぼ計算がわからないという話題が出た。
こどもがわからなくて困っている,親がどう説明すればいいか悩む,自分はこんなもの習ってなかった。という声が続出。
小学校1年生のたし算その2。10より大きい数を学んだあとで出てくる。上の図で2を1と1に分けたり,4を3と1に分ける図がさくらんぼの形をしているのでさくらんぼ計算と呼ばれている。
これは,教科書にも載っている方法。たとえば,学校図書の教科書の該当箇所は次のようになっている。
4つのステップに分けて説明されているので,これはこれでわかるだろう。しかし,そのステップを示さずに,図だけでやらせようとするのが問題集のドリルなわけだ。
私は,ずっと以前から,友人の小学校の先生と協力して,パソコンでできる算数のドリルを開発してきたが,そのときにもここでひっかかった。この図ではわかりにくいだろう,と。
図だけでは4をどうすればいいのかわからないからだ。
そこで,絵を使った練習ドリルを作った。
はじめはこの画面。
10を作るのに,8か4かを選べる。どちらでもよいが,左を選ぶのが望ましい。
8を選ぶと次の画面になる。
このようにして,教科書のステップと同様に進めていくのである。
そればかりではない。
それとなく,位取り記数法の考え方を入れてある。左が10の位だ。
ただし,4を選んだ場合は,右が10になるようにするので,左を選ぶのが望ましいわけだ。とにかく,「10で1つ」になるわけだ。
FaceBookでこれを紹介したところ好評だった。
すぐにこどもにゲーム感覚でやらせたとのこと。「パソコンで算数ゲームしよう!って言ったら早起きしてくれた上に、夢中になって練習して(遊んで)ます」とのコメントが返ってきた。
一緒に教材開発をした小学校の先生は,教室で iPad を用いて練習させている。
該当ページは
パソコンかiPad で使える。
まず,「たしざん2のかんがえかた」から。
はじめにメニューが出るが,ボタンが表示されない場合は一度閉じて,もう一度アクセスし直せば出るはずだ。
同様な教材が1年から6年まである。
フリーなので,利用者が広がることをのぞんでいる。