![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75473153/rectangle_large_type_2_391991dea4385cfaff76e9d4349702f6.png?width=1200)
インドラの真珠:ヨルゲンセンのレシピ
「インドラの真珠:D.マンフォード他著」のCHAPTER8 には,「おばあちゃんのレシピ」の他にもレシピがのっています。「ヨルゲンセンのレシピ」は次のものです。
(1) 複素変数 $${t_a}$$と $${t_b}$$ を選ぶ。
(2) 2次式 $${x^2-t_a t_b x +t_a^2 + t_b^2=0}$$ の解を1つ選び,$${t_{ab}=x}$$ とおく。
ここまでは,おばあちゃんのレシピと同じです。このあと,変換行列 a , b を定めるのですが,おばあちゃんのレシピより簡単です。
(3) 以下のように生成元(変換行列)を計算する
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75083216/picture_pc_ab16c30a94fb0a58baff0903906c5c34.png?width=1200)
この生成元だけ変えて,あとは前節と同じようにしてみましょう。
リンク先を開くとつぎの画面になります。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75118817/picture_pc_963f5dfacfd449a740f2b6e494c5f340.png?width=1200)
9つのメニューボタンで決まる ta と tb の値は,おばあちゃんのレシピのときと同じです。しかし,現れる図は全く違っていて,次のようなものもあります。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75118906/picture_pc_0da54d71c19cbde4608f20495f318f52.png?width=1200)
また,おばあちゃんのレシピのときと同様,2次方程式の解でルートの前の$${\pm}$$ のどちらを選ぶかで2通りあるわけです。次のものは,プラスにした場合です。
先ほどと同じような図ができます。よく見比べると,向きが違っていることがわかるでしょう。
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75118997/picture_pc_edbf48ea4671667cdfb142227f968adc.png?width=1200)
本には,この他に,「ライリーのレシピ」などのレシピについての記述がありますが,式が示されていないので今は作ることができません。どなたか,挑戦してみませんか。
インドラの真珠のシリーズはこれでいったん終わりです。
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