京都:ちょっと遅めの紅葉2021(3) 三千院・曼殊院・圓光寺
12月3日。地下鉄烏丸線で国際会館,バスに乗りついで,9時ころ大原着。三千院の開門は9時。結構な坂の参道をあがると三千院。近くの茶屋・土産物屋は開店前の準備中だった。この時間,参拝者は数名。
順路に従っていくと,まず客殿・聚碧園。
履物は袋に入れて持ち歩き,宸殿を出たところで庭におりる。朝日が木々の間から差す。
有清園の石像に朝日があたっている。
杉苔の上に朝露と紅葉の落ち葉。まだ紅い。
往生極楽院からわらべ地蔵へ
妙音福寿大弁財天は京の七福神。琵琶を持っている。
金色不動堂の前に無料休憩所があり,紫蘇の茶を出してくれた。大原は紫蘇の名産地。ひとやすみして一番奥の観音堂へ参り,おさな六地蔵へ回る。いろいろなものを持った小さな地蔵がならんでいる。
猫を抱えた地蔵
ぐるっと回って出口へ。
付近には他にも寺院があるが,前にも来ているのとスケジュールの都合で今回はパス。バスに乗って,八瀬の次,上橋で降りると祟道神社。菅原道真と並ぶ京の怨霊の代表格早良親王を祀る神社だ。早良親王や井上内親王を祀る神社は御霊神社などがあるが,ここは早良親王(崇道天皇と追諡)のみを祀る。高野の氏神と案内板には書いてあった。また,GoogleMapには「崇導」と書かれており扁額と石柱にもこの文字が使われている。
参道を進み,石段を上がったところに社殿があるが,広い境内ではない。
このあと,三宅八幡から叡電で一乗寺まで行く予定だったが,時間があるので2kmを歩くことにした。宝ヶ池駅をすぎたあたりには保育園・幼稚園があり子ども供たちの歓声が聞こえた。
修学院駅前を過ぎて,先月詩仙堂の行きがけに寄ったChaChaへ。
前回はサンドイッチだったが,今回はおすすめの鉄板ナポリタン。
12時。曼殊院まで歩く。15分程度だ。
参道にすこし紅葉
門前のもみじはすでに色を失い,落葉していた。庭はどうだろう。
庭の紅葉はまだ赤が残っていた。ただ,雲が出てきて陽が陰っている。
来た道を戻って圓光寺へ。予約は13:00。この時期,観光客が多いので予約制にしている。拝観料は通常500円が12月5日まで1000円になっている。行ってみると,この時間の枠はまだあるという掲示がしてあった。コロナの影響で客が少ないのだろうか。それでも,結構な人がいた。
三門を入ると枯山水「奔龍庭」(あとで人が少なくなってから撮った)
建物は瑞雲閣(講堂)。ここから十牛の庭を見る人も多い。続いて,本堂へ。本堂入口の前には水琴窟があり水音を立てている。左側の竹の筒から音が聞こえる。
本堂から,柱を額縁に見立てて十牛の庭を撮った写真がパンフレットなどに載っている。これがその構図なのだが,この時間,南向きなので紅い毛氈に逆光で陽があたっている。すでに紅葉も色を失っている。ここは「少し」ではなく「かなり」遅かったことになる。散った紅葉の葉もだいぶ色あせていた。初夏の新緑なら数日でここまで変わることもなかろう。時間帯も朝の方がよさそうだ。
本堂を出て,座禅堂・鐘楼を経て山に上がると東照宮。ここは家康が建立した寺である。右に見えるのが東照宮。この右手には家康の「墓」もしつらえてある。
先に進むと,圓光寺の建物の向こうに,京都市街が展望できる。
竹林は対照的に明るい緑だ。晩秋にこの色というのがちょっと不思議である。
山を下りて再び十牛の庭へ。地面は落葉で敷き詰められている。
ここでも,杉苔の上に落葉が。
また,小地蔵が。
予約制にしているので,13時に多くの人が入る。40分もするとだいぶ人が少なくなる。それでもう一度本堂を撮影。
ついでに,入口近くの庭石。
これで,今回の行程は終了。叡山電鉄一乗寺駅から出町柳で京阪に乗り継いで東福寺へ。来たときに降りたJR東福寺からJRで帰途につく。