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宅建試験まであと1ヶ月

厳しさを知るほどにこの時期になると受験を控えた方の応援をしたくなります。

学習の本質を粗っぽく分けると
①「知識の習得」と②「知識の整理」があります。

初学期は当然①一辺倒になりますし、それで良いと思います。
ただ知識が増えてくるとそれにつれ、「誤解」や似た知識の「混同」も比例してきます。
初学期には間違えなかった論点をあとになってポコポコ間違いをしてしまうのはまさに知識が増えてきた証ととらえてイイと思います。

なので、個人差はありますが、試験直前の一定時期からは②を強く意識した学習が必要になります。でないと前出のポコポコを本試験にまで持ち込むコトになります。

①は楽な勉強なのです。「やってみる」→「サッパリわからんw」→「覚えよう」というだけのステップですから。作業としては難しくありませんし、学習意欲も大いに満たしてくれます。
一定の時期に新しい教材を追加する人はこの欲求に応えようとするものです。
ただ教材の追加はどの問題も配点1である宅建試験では効率的に加点はしてくれません。
理由は前出の②を実現しないからです。

全体の仕上げとして「模試」を多用するのも理屈は同じで効率の良い学習法ではありません。模試はあくまで本試験の予行演習に過ぎず、時間配分や苦手の洗い出しにするためのツールで、数多くやるものではないのです。

むしろ仕上げに使うのはボロボロになっても「分野別過去問集」です。
散々やってきたのに、まだ間違えるっておかしいと思いませんか?それこそブラッシュアップするべきあなたの知識の欠陥なのです。

よくCMに書かれている「個人の感想です」なのですが、「分野別過去問集」は学習期の前半はクイズ・なぞなぞ本なのですが、後半期は「(解説ページの)推理小説」です。
なぜコイツが犯人なのかを穴が開くほど名探偵の述懐を読んで理解するというための読み物です。

体感としてはおしなべて1問あたりに掛けるのは問題は30秒-1分、対して解説を読むのに2分-5分ぐらいでしょうか。理解が進まない時は手を止めて、専門書を開き、半日-1日掛けるなんて場合もありました。

とてもまどろっこしく悶々とする時間ですが、この時間を惜しむ人に栄冠は輝きません。
0点から35点の知識をつけるより、35点から40点の知識に磨き上げる方が実は苦しくたいへんなのです。

残り期間が1ヶ月ともなれば、1点を加点するのに1週間掛かってもいいのです。
合計すれば4点も稼げるわけですから、35点のチカラをつけてきた人なら39点という真のゴールがみえてくるはずです。

実感として、「誤解」や「混同」が整理できたと思える瞬間が必ずありますから、それを積み上げてください。ここまでマジメにやってきた人ほどその瞬間は少ないです。1日なんの成果もなく、気持ちが上がらない日もありますが、それこそ今必要なプロセスです、断じて無駄ではありません。
試験日までにそれが4つあればいいぐらいの心構えでやってみてください。
数少ない成果は大きな自信にもつながると信じています。

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