試験という無情
「絶対に最短で合格する」という信念を前提に学習してください。
人気資格なので「宅建士」を例に話します。
仮に合格点が35点だとすると34点の人は0点の人。さらに言うと受験すらしていない人と同じ評価になってしまいます。資格が与えられないというのは端的にはそういうコトです。
実際に積み上げた知識は断じて無駄にはなるというのではありません。むしろ、長い時間を掛けて培ったものほど、思わぬ場面で役に立つものです。
しかしその資格者にのみに委ねられる権限というのは、たった1点の差で得るコトができないのです。
ほんの小さな勘違いでの失点であれ、不合格というのはそういうコトです。
その意味で試験は非情です。風邪ひいて実力が発揮できなかったコトなど試験は鑑みてくれません。
だからこそ、今立ち向かう試験は絶対に獲らねばなりません。死力を尽くす人ほど、もう一年そのモチベーションを維持し続けるのはとても厳しいからです。
別の角度からみれば、34点の人のほうが、35点の人より能力が高いコトはいくらでもあります。試験は客観的に公平な尺度という以外の意味はありません。
なので一発合格は喜ばしいコトですし、大いなる賞賛を惜しみませんが、自発的に他者に自慢するのは愚かしいコトと知るべきだと思うのです。
とあるネットコミュニティで「7回目のチャレンジで合格しました」という方がいて、容姿も年齢もわからないのですが、モチベーションを維持し続けたという一点だけでも賞賛の嵐でした。私もまったくの同意です。
以上の事から、試験はじゃじゃ馬のように思った通りにならないもので、私は始めるにあたりいつも相当な覚悟を肝に銘じるようにしています。