喧嘩の考察②
おはようございます。
takumaです。
本日も、昨日に続き喧嘩の考察です。
▼考察①
さて、昨日は、しょーたのオザキの関係性についてを見ていきました。そもそも二人は知らぬ間に「共同体」的な仲間になっており、そのことが喧嘩をしてもより仲を深められた原因ではないかという考察です。
もっと言えば、共同体だからこそ喧嘩ができたのではとも言えます。
そもそも、損得のみの関係であれば喧嘩に発展する前に、お互い見切りをつけますよね。
今回の喧嘩には「共同体」というものが大きく関わっていたのです。
そして、今日はそれに加えて「仲裁者」の必要性についても掘り下げます。
●喧嘩を止める人の重要性
今回しょーたとオザキが喧嘩をしたときに、間に入ったのが二人います。
先輩のハセベとホリザキです。
取っ組み合いの喧嘩に発展したときに、それを止めたのはホリザキでした。
ホリザキは、「ゴリザキ」と呼ばれるほどの体格の良さ、そして見た目のいかつさを持っています。
そんな彼に、取っ組み合いをしていたしょーたとオザキも喧嘩をいとも簡単に止められてしまいました。
これも大事なポイントだと思います。
喧嘩をするとき、当事者はかなりの興奮状態です。取っ組み合いまでに発展すれば、中々止めることは出来ません。
そうなると、取り返しのつかないことにも繋がる可能性はあります。そうすれば、仲直りする余地がなくなり、喧嘩別れに発展するでしょう。
だからこそ、喧嘩を止めるような存在が重要です。
今回、ホリザキがいたことでしょーたとオザキは喧嘩を止めることが出来ました。
●反省、謝る場を作る
もう一人重要な存在がいます。
それがハセベです。
ハセベは、喧嘩が終わった後にしょーたの部屋に行き話を聞きます。
そこで、しょーたの本音を聞き出しました。モヤモヤしていたしょーたでしたが、ハセベに話を聞いてもらい、表情が少し和らぎます。
もっと言えば、先輩方に迷惑をかけたという反省までもさせているのです。
落ち着いたときに、こうやって話を聞いてくれる存在がいるからこそ、自らやったことを冷静に反省できる。
そう感じました。
恐らく、喧嘩が終わった後に誰とも話す場がなければ、本人のモヤモはつのるばかりでしょう。
こうやって、話を聞いてくれる存在がとても重要なのです。それより、まず自身の反省を促します。
ハセベが凄いのは、その後に二人を接触させる機会も設けるところ。
夜中に、ハセベからグラウンドに呼び出されたしょーた。
グラウンドに行ってみると、そこには秘密の自主トレをしているオザキの姿がありました。それを見たしょーたは、自分の勘違いだと気づき、喧嘩したことを更に反省します。
そして、その後オザキに謝り、オザキもしょーたに謝りました。
そこで、更に二人の仲は深まったのです。
普通、喧嘩した二人はとても気まずく、周囲にもその空気は伝染します。なので、謝る機会は中々設けられず、どんどんと疎遠になっていくこともあるでしょう。
当事者同士で話し合いが出来るような大人であれば良いですが、普通は当事者同士での歩み寄りのハードルは高い。
だからこそ、こういった存在がかなり重要なのです。
●仲裁者の重要性
今回取り上げたハセベとホリザキは仲裁者ということですね。今の時代だと、この仲裁者的な存在がかなり減っているのではないでしょうか。
仲裁すると、「おせっかい」とか言われますし、何かと損な役回りです。
現代で、人間関係が希薄になったと言われる原因の一つが「損得」で動くようになったこと。
つまりは、こういった仲裁に入る損な役回りを誰も引き受けなくなったことにより、喧嘩もやりっぱなしや極端な犯罪にまで発展してしまうのではと考えます。
喧嘩を止めてくれる人、話を聞いてくれる人、そして謝る場を作ってくれる人。
これこそが、現代に足りない重要な存在だったのです。
ということで、今回は「喧嘩」についてを考察しました。
それでは。