【マンスリー・ラプターズ 2025年1月号】TDL直前! ラプターズにフィットする選手3選
みなさんこんにちは。こんばんは。サイコロチキンカツです。
現地12/17にはMILの優勝でエミレーツNBAカップが幕を閉じ、12/25にはカリー対レブロンのおなじみとなったクリスマスゲームが開催されるなど、寒さに負けずNBA界隈は盛り上がりを見せ続けています。しかし、ラプターズは未だBBQが揃わず調子が上がらない状態にあります。これから控えるTDLに向けてどのような成長・動きを見せてくれるのでしょうか。
それでは本日のお品書きです。
目次
はじめに
若手選手を中心に成長を見せ続けるラプターズですが、課題はまだまだ多く、怪我人の影響もありはしますが、ロスターも不十分に感じてしまう場面もあります。今回のnoteでは、個人的に現在のラプターズにフィットするのではないかと考えている選手を3人紹介したいと思います。なお、今回はドラフトクラスからではなく、あくまでも現時点でNBAに在籍している選手に焦点を当てていきたいと思います。
*今回はトレードの対価については言及しないものとします。あくまでもその選手にスポットライトを当てるということです。
*また、獲得が「現実的だと考えられる」選手のみを紹介します。(すごく主観的ですが。)KDやヤニスなどの超が付くほどのスタープレイヤーを手に入れられるわけではないので。
前回のnoteをご覧になっていない方は、併せて見ていただけると幸いです。
12月振り返り
12月のラプターズのチーム成績は、2勝11敗でした。正直芳しくありません。この2勝は12/1のMIA戦と12/3のIND戦であげた2連勝。それ以降12月の試合は11連敗しています。また、12月最後の3戦(MEM, ATL, BOS)はいずれもブローアウトされ、中でもBOS戦は71-125の大敗。2024年を締めくくるにはあまりに暗い展開となりました。
また12月を通しての大きな課題はチームDFとターンオーバー。バーンズやデイビオン、オチャイなど個人では優秀なディフェンダーが揃っていますが、チームDFではあまりうまく機能できていません。OFに関しても、12月の平均ターンオーバーが17.5とかなり多く、細かいパスのずれやそこから生じる不和が目立ちます。
12月度 対戦相手のスタッツ
OF面 PTS:123.1 FG%:.486 3P%:.384 eFG%:57.0
DF面 STL:10.4 BLK:6.4
しかし課題はあるものの、まだまだ若いチーム。大切なのはここからしっかりと改善できるかどうかです。また、オリニクやブルブラなどのベテラン勢も徐々に復帰を果たしてきています。この若手とベテランの融合が今後どのようなシナジーをもたらしてくれるのか。要注目です。
12月MVP
私が選ぶ12月のMVPはスコッティ・バーンズです。バーンズは怪我で2試合欠場したものの、12月は平均34.2分の出場で、PTS:19.2 REB:7.6 AST:6.3 STL:1.3 BLK:0.6という成績を残しました。攻守の両方においてそのオールラウンド性を発揮しているバーンズは、今のラプターズの核であり、間違いなく中心選手です。
スタッツを見るだけでもわかる通り、まさに何でもこなすことのできるバーンズですが、今季は特にチームリーダーとしての活躍が目立ちます。毎シーズン成長を見せるバーンズですが、実はスタッツは昨季からそこまで大きく変化していません。むしろアシスト以外は微低下しています。
2024-25シーズン 12月度成績
PTS:19.2 REB:7.6 AST:6.3 STL:1.3 BLK:0.6
2023-24シーズン 通年成績
PTS:19.9 REB:8.2 AST:6.1 STL:1.3 BLK:1,5
しかしOGやシアカム、トレントなど得点力のある選手が在籍していた昨季と異なり、バーンズは今シーズン開幕以降ずっと1st オプションとしての役割を果たしています。攻守において躍動してチームを牽引するその負担は、昨季とは比べ物にならないものでしょう。そんな中で昨季と変わらない成績(PTS、ASTにおいてはむしろ成長)を見せている彼は間違いなく成長を遂げており、11連敗するチームの苦しい時期を支えてくれていると言っていいでしょう。
また12月の中で、特に印象的だったのは彼のポストアップからのフェイダウェイショット。IQやデイビオン、シェッドなどの小柄な選手とピックアンドロールしてミスマッチを作りそこからポストアップする。この一連の流れが最近多くみられます。決定率も悪くありません。特に12月終盤ではビッグマンを相手にしてもこのプレーができるようになってきています。このプレーが今後、彼のシグニチャームーブとなっていくのでしょうか。
今季、苦しい状態にあるラプターズですが、シーズン開幕前にバーンズとルーキーマックス契約となる5年225Mドルで契約延長に合意しており、今後、彼をフランチャイズプレイヤーとして中心に置くことは間違いないでしょう。実際、その実力を見ても文句なしです。個人的には、最大値の高い選手だと思っているので、ここからどれだけ成長できるのか要注目です。
それでは、12月までの振り返りを終えたところで、私サイコロチキンカツがラプターズにフィットすると予想する、他チームの選手を3人紹介したいと思います。
期待選手3選
① Obi Toppin
まず1人目はINDに在籍している控えPF、オビ・トッピン。12月終了時点で31試合、いずれもベンチからの出場となっております。彼は今季、平均19.7分の出場で、PTS:10.3(eFG%:.636) REB:4.0というスタッツを残しています。
彼の特徴は何といっても、206cmの身長でありながら高い運動能力を持つこと。特にインサイドでの彼のスコアリング能力は魅力的であり、オンボールでもオフボールでも得点できるのは大きな強みです。速攻で真っ先に先頭に走って、ダンクコンテストで見るような派手なダンクを決めてくれるのも、チームの雰囲気を盛り上げること間違いなしです。
また、サイズのあるPFがラプターズに加わること自体が大きなアドバンテージとなります。現状では、バレットかバーンズのどちらかが4番を任されることが多く、それによってDFの負担も増えてプレーの質が下がりがちになるという傾向にあります。彼らがビッグマンにマッチアップする機会を減らし、ファールトラブルを防ぐという観点でも彼の加入は大きなものとなるでしょう。
さらに、彼がNYKに在籍していた時代に、IQとバレットの2人と同じチームにいたというのも良いシナジーを生み出しやすいと思います。移籍先のチームに元チームメイトがいるだけで、新しいチームに溶け込みやすくなるのは、明白です。彼がすぐにでもラプターズに適応できることがあれば、ラプターズは今シーズンから飛躍を見せることができるのではないでしょうか。
ただし懸念材料もあります。それは、彼の3P%が低下していること。昨シーズンNYKからINDに移籍した彼は、3ptを打つ本数自体は少なかったものの3P%:.403 と素晴らしい割合を残しました。しかし、今シーズンは12月終了時点で、3P%:.355とかなり低下しています。(ハリバートンの不調も要因にあるかもしれませんが。)元から3PTを多く打つタイプではないため、大きすぎる変化とは言えないですが、バーンズ・バレットともにインサイドを中心にプレーする選手であるため、ラプターズに来る以上はアウトサイドシュートの向上が求められます。
とは言っても、総合的に見てラプターズにフィットすることはほとんど間違いないでしょう。もし機会があるのであれば、ぜひ積極的に獲得に動いてもらいたいです。
② Zach Edey
2人目は、今季ドラフト全体9位でMEMに指名されたザック・イディ。彼は224 cmの長身を持つ超ビッグマンで、現在のNBAの中で身長が最も高い選手です。彼は今季12月終了時点で、20試合で平均21.9分に出場し、PTS:11.3(eFG%:.633) REB:8.0 BLK:1.2を記録しています。
インサイドの影響力が絶大なのはもちろんですが、サイドシュートもそれなりに決めることができます。3PA:1.1と少ないですが、3P%:.429と高確率で沈めています。彼ほどのビッグマンが外からも点を決めれるとなると、相手のビッグマンを釣りだすことができるため、戦術の幅が広がりそうです。
また、彼がトロント生まれということも非常に大きな材料です。現ラプターズでカナダ代表のバレットが、アウェーと比べてホームでのパフォーマンスが高いことを見るに、イディもそのパフォーマンスが向上することが十分に考えられます。他にもブーシェ、オリニクといったカナダ出身のメンバーもいるため、連携を取りやすいことも好材料です。
普通に考えたら、MEMがイディを手放すわけはありませんが、その可能性を生み出しているのが彼の怪我。12月終了時点で、約4割の試合に欠場しており、彼の体格からくる疲労が懸念されます。今季、MEMは12月終了時点で2位(23勝11敗)につけており、優勝争いも十分に狙える位置にいます。
その中で、怪我で離脱の多いルーキーをスタメンセンターに据えるのは少し不安要素になるかもしれません。その中で、現ラプターズのセンターであるヤコブをラインナップに加えることができたら、一気にその安定感は高まるでしょう。(ヤコブもスぺ体質ではありますが。)
このイディの怪我に関する懸念をMEMが深刻に捉え、安定したCを求めるのであれば、ヤコブとトレードが行われるという可能性も考えられます。ただ、やはりROTYも期待できるルーキーをここで手放す可能性は限りなく低いです。あくまでも理想的なターゲットにすぎないですが、ラプターズに来ることがあれば、十分にフィットすることでしょう。
③ John Collins
最後の1人は、UTAのスタメンPFのジョン・コリンズ。206cmとサイズもあり、PFとして万能なコリンズは12月終了時点で、26試合に平均30.0分出場し、PTS:17.7(eFG%:.579) REB:8.2 AST:2.5という成績を残しています。オビ・トッピンと同様、高さと身体能力を兼ね備えた選手です。
攻守にわたってインサイドを中心に活躍する彼ですが、アウトサイドシュートも悪くありません。今季は、3PA:3.3 3P%:.424という数字を残しており、今のところキャリアハイ。安定したスコアリング能力が魅力的です。
また、契約金は26.5Mドルと重くはありますが、来季はプレイヤーオプション、その次の年はFAと、契約自体はそこまで重くありません。彼の獲得に関しても、ラプターズは23Mでのブルブラとの契約が残っているため、サラリーを合わせること自体は可能でしょう。
しかし、1つ問題なのが相手がUTAということ。UTAは今季12月終了時点で、7勝24敗と完全な再建チーム。TDLでは主力選手を放出して、その見返りとして若くて魅力的な選手や指名権を集めるはずです。そうなると、おなじく再建に舵を切る可能性の高い、ラプターズとの交渉は難しいかもしれません。ラプターズも現状、指名権は出したくない(むしろ欲しい)状況であるため、UTAが求める対価を提出できない可能性が高いです。
さらに、彼が12/23以降、病気で多くの試合を欠場しているのも不安なところです。UTAからしても彼に復帰してもらわなければ、トレードしにくいと思うので、ぜひ復活してバックコートを支える姿を見たいものです。
さいごに
今回は私がラプターズにフィットすると考える選手を3人挙げさせてもらいましたが、当然賛否はあると思います。しかし、ラプターズを応援する方で1つ共通した認識としては、「動けてアウトサイドからも得点できる選手が欲しい」というものではないでしょうか。現地2/6に迫るTDLに向かってラプターズは誰を放出し、また誰を獲得するのでしょうか。今後も目が離せません。
ということで最後になりましたが、非常に長く拙い文章を読んでいただき、ありがとうございました。次回以降の【マンスリー・ラプターズ】もご愛読よろしくお願いいたします。
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それではsee u next time!
出典
ヘッダー画像はToronto Raptors公式Xより引用しております。