森のようちえんでの学び
Hanaは森のようちえんの認証を得たこども園の卒園生です。
森のようちえんとは、1950年中頃にデンマークで始まり、自然のなかで子どもを遊ばせて育てるという動きからスタートしました。
服はいつも泥だらけ。何度も何度もその泥だらけの服を石鹸で手洗いして、今日もたくさん遊んだんだなと思っていました。
なにが森のようちえんは違うのか
ある日、自宅付近の砂場がある公園に遊びに行った時のこと。周りの子どもたちは洋服が汚れまいと、上品に(?)遊んでいたのですが、Hanaだけは違いました。べたっと砂場に座り込んで、服はさっそく汚れ、靴には砂がたくさん入り、「みんなとは全然遊び方が違うんだな」と思いました。
園ではほとんど勉強はしません。最後の3ヶ月にひらがなの練習をするだけです。
通っていた園は、8:30~17:00まで預かってもらえて、普段は砂場、鉄棒、鬼ごっこなど、外遊びが中心。雨の日はお絵かきしたりしていたそうです。
あとは行事ごとを大切にしていました。節分になったらパパさんが鬼役として参加したり、どんぐりや松ぼっくりを使ってリース作りをしたり、クリスマスも煙突からサンタクロースが4人くらい出てきてプレゼントを渡しにきたり、市が主催する文化祭のステージに立って歌を歌ったり、敬老の日にはおじいちゃんおばあちゃんに作品を作って郵送で送ったりとしていました。
さまざまな行事があったことで子どもたちも楽しそうにしていました。
午前中は学年ごとにクラスが分かれているので、それぞれのクラスで遊んだり、動物のお世話をしたり。午後からは全学年で遊ぶ、という時間が設けられていて、先生方はほとんどタッチしません。
子ども同士が喧嘩になっても極力先生方は関与しません。「いやなことされたら自分でまずはいいなさい!」という方針でした。
とにかく、遊ぶ。いろんな遊びを先生から教わり、友達同士で遊ぶ。確かに勉強はしないんだけれども、だんだんとたくましくなっていきました。友だちや先生方とのコミュニケーションもうまくなっていって、元々はシャイだったHanaが友だちを作るのもうまくなり、小学校にあがってからもいろんな子と話しているようです。
それと虫嫌いというか部屋に蜘蛛がいるだけで怖がっていたのが、自然のなかで園生活を送っていたので、ちょっとのことでは動じなくなりました。本当に大きくなったなと思います。
幼少期の過ごし方に答えはない
Hanaは森のようちえんで3年4ヶ月過ごしましたが、森のようちえんが唯一の正解かと言われるとそうではないと思います。ただ、Hanaには合っていたのかなとも思います。だから後悔はありません。
幼稚園や保育園、プリスクール、モンテッソーリ教育などのオルタナティブ。いろいろな形がありますが、Hanaが森のようちえんを選んだのには、先生の熱量も関係していました。どこまで子どもを大切にみてくれるかが一番の決め手でした。ときに優しくときに厳しく育ててくれる先生方でした。少し遠方だった森のようちえんだったので一度辞めようかと考えたこともありましたが、結果的に続けたことはHanaには満足のようでした。
やっぱり先生の熱量というのは大切なことでしたね。幼児教育に常に関心を示してくれていて、遊びながら学んでいく、そんなことができる先生だったので、どんな形でも先生次第なのかもしれないと思っています。
卒園してからも「園の友だちとみんなで遊びたいな〜」とよく言っているし、この間みんなで遊んだときもテンション高めで体育館ではしゃいでいたようです。子どもにとっては遊びは仕事みたいなものだから、どんどん遊んで欲しいなと思っています。
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