【男性育休・6ヶ月】パパninaruの担当者が感じた「#男性育休 の3つのモヤモヤ」とは?
なぜ「#男性育休 モヤモヤ」を発信するのか?
記事をご覧いただき、ありがとうございます。パパ専用アプリ「パパninaru」のプロダクトオーナーを担当しているミキです。
過去記事はこちら
https://note.com/eversense/n/na27efe3a4f8b
22年12月に第一子が誕生し、誕生直後から6ヶ月間、育児休暇を取得しました。意気込んで育休に入ったのですが…
育休の感想を一言で表すと「これは大変だ、、、」という感想でした。
オムツ替え、沐浴、授乳をこなしつつ、精神的、肉体的にも疲弊した状態の妻、いつなぜ泣いているかわからない息子、カオスな状況になんとか日常をこなすのが精一杯な日々でした。
時が経ち、生活が少しずつ安定する一方で、時折ふと考えることが増えました。
育休を取得しているのに、なにか
「モヤモヤする気持ちがある」
「でもそれを話せる人が周りにいない、、、」
今冷静に振り返ると自覚的に思えるのですが、当時はこの気持ちにすら気づけていなかったと思います。
育休を終え(6月に復帰)、冷静に振り返られるタイミングのこの今、モヤモヤの正体を考えたいと思います。
もう一つのきっかけは、TBSラジオPodcast「ベビーのいる生活」でのパパ座談会への出演です。「#男性育休のモヤモヤ」話をすると、共演した澤田記者、国山ハセンさんからとても共感いただいたこと。
(澤田記者、ハセンさんのエピソードにもとても共感しました)
Podcastはこちら↓
tbsradio.jp/bebimayo/
もちろんパパだけではありません。育児はとても大変なので、ママもパパも全て育児に関わる人が支援されるべきというのが私のスタンスです。
一方で、男性育休が急激に増えている今、パパ特有の悩みを当事者目線で発信する必要があるのでは?というのが執筆に至った経緯です。
■この記事を読んでほしい方
・育休を検討しているプレパパ(そのパートナー)
・育休を取得中でモヤモヤしているパパ
・育休中、パパの考えや感じていることがわからないママ
などの皆さんが、少しでも日々の育児の励みになると嬉しいです。
モヤモヤの正体1.無意識な思い込み
「とりあえず精神力でなんとか乗り切る」
「妻が大変なときに弱音を吐くなんて、、、」
まさか自分がこういうプレッシャーや前提の思い込みをもっているとは、思っていませんでした。正直、さきほどのパパ座談会や書籍を通じて気づきました。
そして、気づくのにとても時間がかかりました。
無意識な思い込みに関して、パパの育児をサポートする一般社団法人 Daddy Support協会 平野さんの書籍「ポストイクメンの男性育児 妊娠初期から始まる育業のススメ 」から以下を引用したいと思います。
この本を読んで、育休中にかかえていたモヤモヤが少し俯瞰して理解できました。あとは自分だけではなく、他のパパも同様に無意識のプレッシャーを感じているのでは、という課題にも気づきました。
モヤモヤの正体2.パパの孤独感
育休中は、子どものお世話、家事にほぼすべての時間を使うため、社会との隔絶を感じやすかったです。また話し相手がパートナーのみ、となることが多く、同じように育児で大変な状況であるパートナーに話すこと(話されるパートナー側)にも限界があります。
実際にパパninaruにて育休取得したパパのアンケートでは、約半数の46%が「パートナー以外に相談する相手がいない」という結果になりました。
パパが育休を長い間取得することが、家族に取ってよいことだけではなく、長く取得することで孤立や孤独を感じるリスクも増大することを認識する必要があります。
モヤモヤの正体3.行政支援の不足
育休中に妻との差を感じたのは、地域行政との関わり方です。特にイベント数。
産前、ママ向け行政主催イベントは多数ありましたが、その差をあまり気にはしていませんでした。パパ向けも両親学級が1回あり、妊娠期に参加しました。
一方、産後直後から、継続してママ向けのイベントがあるのに対して、パパが参加できるイベントはありませんでした。
地域支援センターで開催される、ふれあい遊び時間にも行きましたが、私以外はすべてママで、あくまでも各々が自由に遊ぶ空間の中でなかなか関係も築くことは難しかったです。
再び、パパninaruで取得したアンケートです↓
「行政の支援が少ない」という不満をもつパパが多い結果となりました。
もちろん行政側もパパの相談を受け付けていないなんてことはありません。電話をすれば普通に対応してくれます。一方で支援の受け皿はありますが、能動的に問い合わせるしか方法はないのが現状です。
ママにもパパにも、よりアクセスしやすい場(行政主催イベントなど)を設け、ママ・パパが地域での横のつながりを感じ、なにか問題が起こった際に行政に相談できるような関係構築が必要だと考えています。
もしかしたら、パパ同士連絡先は交換せず、そのイベントだけの関係かもかもしれません。ただ、同じ境遇のパパが身近に存在していることを知ることが、安心感につながり、今抱えている不安やモヤモヤが少し解消できるんだと思います。私はTBSラジオのパパ座談会で、同じような気持ちを感じました。
「#男性育休のモヤモヤ」
現状を変えるためにやりたいこと
1.男性育休の体験談を増やす
私自身もそうですが、モヤモヤをパパ自身が自覚的ではない、ことが多いのではないかと思います。
男性の育休取得率は17%(令和4年度雇用均等基本調査)からも分かる通り、そもそも経験している人が少ない状態です。取得することでどんなリスクがあるのか、あまり情報にふれることがないのではと思います。
参考にできる体験談も少なく、周囲に育児の話をすることがない人にとって、どうやってモヤモヤの正体に気づけるのだろうか、、、と考えています。
今回のnoteでの発信が、多くのパパに届き、少しでも不安を和らげるきっけかけになれば嬉しいです。
上記のような活動を通じて、「あー、自分の悩みは自分だけじゃないんだ〜」と思って心が軽くなってくれる方が少しでも増えてくれれば嬉しいです。
2.パパ向けオンライン教室
現在、ninaruシリーズではオンライン教室を実施しています。リアルでの両親学級が再開されている一方で、オンラインで参加したい方も多いのではと考えています。
ninaruでは、基本的にママ・パパどちらでも参加できるセミナーをご用意しています(毎回300名程度が参加)。
今後はパパ向けセミナーも増やす予定ですので、ぜひ、パパninaruのアプリをチェックしてくださいね。
▼参加されたママ、パパの声
パパninaruのダウンロードはこちら↓
毎月のオススメセミナーはこちら↓
ゆくゆくは、行政と連携してオンライン両親学級を開催したいです。リアルのニーズはあるものの、オンラインでの配信や参加者管理など、難しいと感じる行政機関も多いのではと考えています。
ninaruシリーズが、行政が主催していたセミナーのDXをサポートができれば、より多くのママ、パパに喜んでいただけると考えています。
3.妊娠期パパのサポート
今回のnoteで書いた内容は、自分自身が妊娠期に知っておきたかったことを書きました。あらかじめ妊娠期に知識として知っておくことで、まずは心構えができると考えています。
だからこそ、妊娠期のパパへのサポートをもっと増やしていきたいです。
パパninaruでは、妊娠期にパパが知っておきたい子育て情報が学べる「パパninaruクイズ」を実施しています。
まだ妊娠期の中でも、限定的な期間ではありますが、毎日500名の方が挑戦してくれています。プレパパの皆さんはぜひチャレンジしてみてくださいね!
最後に
育休から復帰して約3ヶ月、今は育児と仕事の両立という新しい課題に向き合っています。一方で、息子が成長し、自ら意思表示ができたり、つかまり立ちが始まったりして、一緒にダイナミックに遊べることも増え、また育児が楽しいと思えるポイントが増えてきました。
今回のnoteは、「これから育休に入るプレママ、プレパパ、今育休中悩んでいる方々の支えになれれば」という想いから執筆しました。皆さんの今、抱えている不安や悩みが少しでも解消でき、家族の笑顔が増えることに繋がると嬉しいです。
※パパninaruのTwitter公式アカウントでも、アプリの最新情報や日々の育児について発信しています。ぜひ気軽にコメントしていただけたら嬉しいです!