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若手エンジニアが感じた、新規開発での壁とその先|『ninaru小学生』ができるまで。#7
エバーセンスでインターンシップをする金が、開発に携わったメンバーへのインタビューを通して、アプリに込められた想いや制作の裏側に迫っていきます!
前回はこちら。
https://note.com/eversense/n/n403cf710da82
第7回目は、ninaru小学生の開発にメインで携わったエンジニアのひとり、スティールさんにお話を伺いました。
転職後初の新規アプリ開発で感じた壁や、エンジニアチームの開発時のエピソードなどを聞いていきます!
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カチカチな環境が嫌だった
ースティールさんは昨年エバーセンスに転職されたと聞きました。前職ではどんなことをされていたのですか?
転職前はSIerの会社で働いてました。
ーSlerというのは?
システムの作成依頼に対しチームでヒアリング・提案を行いながら開発をしていく受託が多めの会社で、「こういうシステム作ってください」と言われて、作るような感じですね。
ー前職では何年くらい働かれていたんですか?
新卒から7年働いてましたね。
ー転職のきっかけは何だったのでしょうか?
前職の最後の方は案件のリーダーを担当していたんですが、リーダーを経験したことで自分の性格上、人に指示したり管理したりすることがあまり得意ではないなと…。
ーふむふむ。
そもそも、今の技術力ではリーダー職にふさわしくないと感じていたこともあって、まだまだ現場でバリバリやって成長し続けたい思いが強まったことが転職のきっかけです。
ーそんな中でエバーセンスへの転職の決め手は何でしたか?
キャリアパスを自分の意志で決定できるところです。前職や他の会社はかなりカチカチに決まっていて、先輩が辞めたから必然的にリーダーみたいな感じだったんですよ。でも、エバーセンスは自分でキャリアパスを選択できるところが魅力で。まだまだ現場で技術力をつけたいと考えていた自分にとって、そういう選択ができるのがいいなと思ったのが決め手ですね。
ーそうだったんですね。転職後ギャップは感じられましたか?
めっちゃくちゃ忙しいなって思いました。スケジュールが常に詰めてあってスゲーと思って。前職の特性上、お客様側にボールが長期間あったりしてわりと隙間ができやすい感じだったので、自社開発の会社に勤めるのは初めてですが、忙しさをなめてましたね(笑)。
ーninaru小学生の開発が始まってからもなかなか忙しかったのでしょうか?
そうですね。特に前職とはスプリントの大変さが段違いだったことに驚きました。
ちなみに、「スプリント」はスクラム開発中でタスクを完了させるために短く日数を区切って、まさに走るように開発を行う期間のことですね。
ースプリントを経験することは初めてだったんですか?
いや、前職でもスクラム開発の経験はあったのですが、なんか「スプリント」っていう割には走ってる感じしないよなみたいな、緩いスプリントだったんです。ですが、ninaru小学生で改めてスクラム開発でのスプリントを経験して、まさに走っているようで、すごく早いサイクルでどんどん回していくペースには驚きましたね。
ー前職とのギャップもいろいろと感じる中、かなりハイペースな開発だったんですね!
学び直しがチームの力に
ーninaru小学生の開発中に特に大変だったことは何でしたか?
そうですね。今回使ったFlutterと言われるフレームワークがあるんですけど、あいつ結構癖があるもんで、それに苦戦しましたね。
ーFlutterですか!これまでインタビューしたエンジニアのゆうPさん・ガッキーさんからもFlutter技術のキャッチアップが大変だったと…。
自分は前職でFlutterがリリースされた2017年ごろから使用していて、初めて触るものではなかったのですが…。
先輩のお二人にFlutterの仕様を説明する際に、理解できていなかった部分や自分の技術の足りなさを痛感することが多かったですね。
ーなるほど。言葉で説明するにはかなりの理解が必要そうですよね…。
そうです。僕けっこう会話下手くそなんで大変でしたね。
ただ、ゆうPさんとガッキーさんの質問が的確だったおかげで、自分の理解が及んでいない部分やこれまで考えたことのなかった部分が明確になって、勉強し直すことができたのは良かったです。
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ーすごく濃い前半だったんですね!!開発の後半はどうでしたか?
後半は、想定より多く予想外のバグが発生してしまい大変でした。細かいところがいろいろ狂ってたんですよ。自分の中で大丈夫だろうと考えていた部分の組み合わせ方が間違っていて、「ちゃんとうまく使えてなかったぞ俺」みたいなことが結構ありました(笑)。
ー具体的にどんなバグがあったか覚えていますか?
例えばスケジュール機能の予定登録をする画面に、スイッチを切り替えると「終日」の予定として登録されるようなUIがあるのですが、なぜかスイッチをオン、「終日」として登録してたのにもかかわらずオフになってしまったという予想外のバグがありました。
ーさまざまなバグの修正を繰り返してアプリが完成されているんですね...!
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「つらい」を通り越して「ハイ」に
ーここまでの話を聞いてすごく大変そうで、相当厳しい開発だったのではないかと思うのですが振り返ってみていかがですか?
そうですね。振り返ると「つらい」を通り越してハイになっていた気がします(笑)。すごく大変だけど、なんか笑えてくる、そんな状況でした。
ーなんだかすごいですね(笑)。
そうすかね(笑)。でも、すごく大変だった中でも、エンジニアの先輩お二人にもかなりフォローしていただき、自分がレベルアップしていく感覚がありました。
ー大変な中でも様々な学びのある開発だったんですね!今後の目標や課題などがあれば教えてください!
前職からモバイルアプリエンジニアに振り切ってきた人生だったのですが、この年齢になるともうちょっと広げていかないといけないかなと思っていて。モバイル以外にもサーバーやWebなどの挑戦したことのない技術に自分から飛び込んで学習して、やれる幅を広げていきたいです。
それぞれの分野の理解が深まれば考えられる幅も増えると思うので、速度は遅くても少しずつ伸ばしていけたらなと思っています。
ー転職理由からアプリ開発の振り返りまで、全てから飽くなき探究心、留まりなく成長を求める姿勢を感じます!!!
悪く言えば飽き性な感じもあるんじゃないかなと思いますが(笑)。
いろんなものに興味があって、子どもの頃からとりあえずやってみて楽しかった経験が多いからかもしれません。転職して1年働いて、まだまだ挑戦できることがあると感じているので、これからもこんな感じでやっていきたいです。
ー最後にユーザーさんに向けてひとことお願いします。
今は情報が溢れている時代で、取捨選択するにも知識が必要だと思います。子育てをしていればなおさらいろいろな情報がはいってくるだろうとも感じています。なので、たくさんある情報の中から取捨選択する際の参考として、アプリで配信するコンテンツを利用してほしいなと思います。
まぁ、自分自身の小学生時代を振り返るとゲームとパソコンばかりしていた気がしますが(笑)。それでも親はわりと放任だったので、nianru小学生の開発がはじまったときは「今の小学生の保護者たちはこんな機能が搭載されたアプリが必要になっているんだな」という驚きも正直ありました。
ーそうなんですね。おもしろいです(笑)。
でも社内の小学生ママパパの話を聞く中で、役に立つアプリになっている感覚や、より社会に貢献できている感覚はあるので、開発に携わることができてよかったなと思っています。これからもまだまだ課題はあるので、一個ずつ片付けていきたいですね。
インタビューを終えて
スティールさんの挑戦を求め続ける考え方、そして成長のために自分自身でキャリアを選択している姿が印象的でした。私も仕事のみならず人として常によりよくなろうという気持ちを持ち続けたいなと思いました。スティールさんありがとうございました!
次回はデザイナーのハニさんが登場します。ninaru小学生のnoteもいよいよ最終回です!
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