少女☆歌劇レヴュースタァライト 第8話 ひかり、さす方へ 分析

今回は第8話です。


完全ネタバレ有りで書いて参ります。

既にアニメ本編を通しで1回以上ご覧になった方向けの解説となりますのでご了承下さい。



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それでは参ります。

第8話においては前話に引き続き大きな伏線回収が行われ、ひかりが聖翔音楽学園に転校するに至った理由、得物であるCaliculus Brightの秘密、そして“キラメキを奪い合う”という真の意味が明かされる事になります。

キャラクターの心情の考察に関しては恐らく多くの方が書かれているでしょうから、ここではそれ以外について触れていきます。
ひかりのレヴュー服は他の8人とは異なり上掛けが右肩にあり、色は青になっています。
この理由はひかりが左利きだからという単純なものだと最初は思っていましたし、1周目に観ている時には特段気に留めていませんでしたが実はイギリスで参加したレヴューの際には他のキャラクターと同様に上掛けが左肩、かつ色も赤なのですよね。
劇中でこの理由は明言されておらず明確な理由は不明です。
考えつく所としては転入生であり、上記のように一度目のレヴューで敗れてから二度目のチャンスとして今回のレヴューに臨んでいるひかりを、外見上も差異を設けることである種異質な存在であると示す狙いがある。というものでしょうか。

また、前話のななと同様、ひかりの背景についても第1話から巧妙に台詞の中で示唆していた所に構成の妙がありますね。
第4話におけるななの「こんなこと初めてだったけど」と同じく、第1話で真矢が口にする「でもあの方、心が見えませんわ。」にしても転校生で、どこか神秘的な印象を与えるひかりを評したものとしては自然でありながら別の意味合いが込められていたという訳です。
こういった、後から見ると二つの意味で筋が通る台詞や演出という物が上質な伏線と言えるのだと感じます。

その他、Bパートでは裏で華恋 対 クロディーヌのレヴューも同時進行していて、途中で何度かその様子が挟み込まれる形になっています。
プロット上の重要度を考慮すると第8話においてはひかり 対 ななのレヴューの方が大きな意味を持っていますし、この描写の仕方はごく自然なものであるとは思います。
しかしながらクロディーヌが好きな自分としては、本当に個人的な希望を言えば華恋とクロディーヌのレヴューも1話使ってじっくり観てみたかったなという思いがあります。

レヴュー・デュエット以外の1対1の闘いで華恋を相手にどう立ち回るのか興味がありますし、断片的にしか映りませんが石畳の橋のように見えるのがクロディーヌのステージと思われます。ですが可能であればその全景も目にしたかったと私は思うのです。

以上、第8話の分析でした。

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