歯医者さんへ通っている話。
最近100年ぶりに歯医者に通っている。
テニス時代に酷使&引退した後メンタル崩壊して過食嘔吐が辞められない時期があっておかげさまで年々歯がズタボロになっていた。
歯医者へ行かなくちゃと思い始めて何年過ぎてしまったことか。
過去が情けなくて、歯がボロボロなのも恥ずかしくてどうしても行けなかった。
が、今、歯医者へ通っている。
やっとやっと通い始めた毎日をこれが普通のちゃんとした生活かなぁという気持ちで過ごしている。
ただ、予約日を迎えるたびに憂鬱で恥ずかしくてたまらないから、毎回終わると5歳児を褒める並に全力で自分を褒めている。
私が過食嘔吐するようになったのは、遠い昔のことで酷い鬱状態が続いた時があり1ヶ月くらいご飯が食べられず、入院して点滴生活を送っていた。
その後のことだった。
食べることへの罪悪感が消えなくなってしまった。
たった1ヶ月で選手として積み上げてきた健康的な食生活も感覚も全て壊れたし、食べることが大好きで節制が1ミリも出来なかった高校時代が嘘みたいに食べられなかった。
そしてここには書けないくらいの地獄の日々がやってきた。
地獄はとても長かった。
今でもお腹が空いたとかお腹いっぱいとかその感覚はよくわからない。
でも美味しいという感覚は戻ってきたし、食べることへの罪悪感はなくなった。
特に好きな人たちと食べるご飯は楽しい。
だからぽちゃぽちゃしてるわけだし。笑
あの頃、今より15kg痩せていたけど全然笑えてなかったし、今の自分の方がまだ好き。
今でも痩せたい願望は消えないし、偏食だし、たまーに吐きたくなる時もないとは言えない。
それでも、昔ほどの異常さはなくなったかなと思う。
私の自信はテニス以外になかった。
そのテニスが目の前から突然消えたら自分の価値が見出せず、見た目や体型が気になって仕方なくなってしまったのも要因の一つ。
それまでブスとかデブとか何にも刺さらなかった言葉が突き刺さって抜けなくなった。
スポーツの世界は非情で競技生活は一瞬。
人生はその後の方がもっとずっと長い。
そして、その先の人生の方が降りかかってくる試練も多い。
私の周りにはそのことを教えてくれる大人が少なかった。
いや、居たけど私が聞いてなかっただけかもしれない。
だからこそ。
「あの時このことがあったから」を私の人生で◎にするために、私はそれを粘り強く伝え続けられる大人になりたいし、選手のセカンドキャリアを支える大人になりたい。
命かけて闘ってきた人生がその後に肯定されない社会はまっぴらごめんだ。