常緑編集室

編集者ともの書きをやっております。

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マガジン

  • おじさん交換日記 グルメ風雲録編

    • 10本

    いい年こいた大人たちが、うまいもんについてやり取りするだけのおはなしです。 登場人物: オトウバシ・タツキ 名古屋在住。おじさん。売れないもの書き。 ハラダ・アキヒロ 東京在住。おじさん。売れないカメラマン。 サカイ・ヒカリ(ゲスト参加) 関西在住。一児の母。元雑誌編集者。

  • オムリエ日記リターンズ

    かつて育児に奮闘していた頃、少しでも楽しくやっていこうと考えて、オムツ交換のソムリエ「オムリエ」という単語をこしらえて、ブログなどをやっておりました。 ふたりの子どもたちも成長して、上の娘が成人を迎えました。 そんな今、あの頃を振り返りながら、しみじみしたいなと思っている”お父さん”です。

  • あるミュージシャンの肖像

    架空の音楽家たちにまつわるおはなしです。

最近の記事

2009年05月14日 ディゴディゴオムリエ。

「ワウペダル」なるエフェクターがあります。ジミ・ヘンドリックスの「ふぁーかふぁっかふぁっかふぁかか」とか、スティーヴィー・ワンダーがキメキメだった頃などに代表される、ファンキーかつ印象的な音が出すことができるのですが、ギターを弾きながらペダルをしゅこしゅこ踏むことでその効果が出る仕組みになっております。  で、このギターを弾きながら踏む、という動作にはちょっと修練がいります。どうにかうまく音を出したい、ということで真剣になるあまり、新米ギタリストはたいてい「口がワウペダルと

    • 2006年09月20日 オムリエアミーゴ。

      「ちょぎれ」と「ばっち」という仲間のことを持ち出す時のムスメは、いつだってにこにこ笑っています。  ヤツらはゴキゲンなコンビです。ムスメが愉快になっていると、その気分に合わせるように、ムスメのそばでヒョウキンな踊りを舞ったりしていて、またそれがなかなか楽しいものらしく、ムスメは笑いながら、歓声にも似た叫び声で彼らの名前を呼ぶのです。  先日もワタクシとふたり、湯船につかって、ペットボトルに入れたお湯をお互いの足の裏などにかけっこする、という最近のムスメイチオシの遊戯をひと

      • 2006年1月23日 オムリエとミソヨ。

         最初に発した言葉は「バババ」、すなわちバナナだったというエピソードを持ち出すまでもなく、ワタクシのムスメは甘いもの全般は好きです。  しかし、その他の好みは渋めで、お麩、干し芋、梅干し、たくわん、豆腐、うどんそして白米といったものに目がありません。要するにワタクシどもとの好みがほぼ一致しており、普段はおおむね家族揃って同じものを食しております。  これは楽と言えば楽ですが、時として不便な時もあります。  というのは、ワタクシどもが食べるのを楽しみにしているものも、ムス

        • あるミュージシャンの肖像 チェット・サラシーノ

          俺はね、結局許されたかったんだよ。母親にも、父親にも、故郷にも  一つの町のことを生涯歌い続けた歌手。それがチェット・サラシーノだ。  彼は生まれ育った町のことを憎み、そして愛し続けた。少年時代に町を出て(どうやら中学校も卒業していないようだ)、ありとあらゆる仕事をして彼は生き続けた。なぜ町を出たかについては多くの評論が残っているが、大方の想像通り、両親との不和につきるようだ。日頃から義理の弟ばかりが寵愛されていると感じていた彼は、ある決定的な事件で、家を出ることを決意し

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