冬に埋もれる
冬は嫌いだ
どうしようもなく死を感じてしまうから
生き物の生を感じられないから
冷たい風を浴び続けると痛みに変わる
皮膚が切り裂けそうなほどの痛み
圧倒的な力に生きることを諦めてしまう
圧倒的な力に自分の無力さを感じる
まるで命を奪う死神のような冬に
恐怖を覚える
純白で儚くキラキラとしていて
どこまでも白く全てを優しく包み込むように自身の中に飲み込んでいく
例えその先が死であっても抗う気も起きない
こんな美しい死神も春を待ったりするんだろうか
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