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Be Place されど公共施設

公共施設三段活用

●今更ながらそのメリット
 「図書館」に代表される公共施設の最大のメリットは利用が基本的に「無料」だということです。運営は業務委託された専門会社だったりしますが自治体が地域住民の福利厚生を利用目的としているので大手を振って利用できます。
 住んでいる地域によって規模や利用方法の細目に違いはありますが営利目的ではないので考えようによっては冷暖房完備の空間利用として最適な施設のひとつですね。開館時間も9時頃から夕方までで、土日も開館していることが多いのでこの場所を個人的な利用空間のひとつにしない手はないでしょう。
 
●基本の使い方
 図書館ですから人と話す必要性が少なく静かに過ごせます。もちろんそこにある本を手にとって読むのは自由ですが、別に本を読む義務はありません。デスクと椅子で好きなことをすればいいわけです。休日などは勉強している子供たちも多くいますね。使用時間はおおまかなルールを設けているところや、パソコン利用席や自由席、閲覧席といったようにエリア分けがあったりしますが、最初はその施設ルールを確認しつつゆっくりと自分にとって都合のよい時間と場所を決めればよいだけです。
 新聞や雑誌の閲覧において中高年の間で順番やらエチケットで小競り合いが起きるといったようなネタばかりが流布して自虐的な印象をもつひとも多いのですが、そもそも当日の朝刊や最新版週刊誌をここで読まなければならないと決めつけるからこうなります。それだけのことで悪印象を持つのはもったいないですね。

●見方を変える
 「図書館」で本を借りるためにはその地域の住民か、もしくは勤務先がそこにあるという条件が適用されますが、それ以外は全く自由に利用できます。必ずしも自分の家の近くの施設でなければならないということではなく、自分にとって居心地の良い図書館探しから始めてみるのもありです。車で動くのが好きな人などは駐車場の件もありますし、場所によってはサービスもずいぶん違いますからいくつか試してみたほうが良いと思います。またこういった施設には併設の食堂やレストランにリーズナブルな穴場があったりするのも見過ごせません。

●「ハブ」という提案
 シニアの居場所の定番として「図書館」という公共施設は十分メリットのある場所なのですが、毎日もしくは長時間利用というのは少し負担に思われる方もいると思います。そのときはその場所をひとつの基点にして動くというスタイルはどうでしょうか。「図書館」を「ハブ」にするのです。先ほども触れましたがこういった場所の近くには「飲食店」の穴場があったり、名所旧跡があったりしますので市役所や区役所などで、もちろん図書館にもあると思いますが資料をもとに出かけては戻るという過ごし方です。公共施設は出入り自由ですからね。

●三段活用
 実は「図書館」といった公共施設ではなく、民間の運営でありながら無料であったり低額な入館料で利用できる施設があったりします。企業がコーポレートアイデンティティの一環や顧客サービスとして運営していたりするもので、一般には工場見学や社会科見学といったものがイメージしやすいのですが大小問わず探せばいろいろあります。なかにはとても興味深くて勉強になるものも。
 まず、ネットで検索するといろいろ情報が得られるので、自分の興味がありそうなところをいくつかピックアップします。リストアップされたところを週に一か所か二か所のペースで訪問。気になったポイントや感想をメモ、確認して許されれば写真も。せっかくなので気持ちに余裕があればその施設の近隣でお昼ご飯の店を探索すればなお充実です。
 さて、定番のハブ「図書館」で先ほどの訪問施設の記録をまとめます。自分の記録としてだけでも良いのですが、もしSNSなどをやっていればそこにアップします。内容は客観的事実とポジティブな感想くらいでOK。
 さて、これは言ってみればいまの中高年の人たちにとっては懐かしい目標管理「PLAN,DO,SEE」のようなものですね。この一週間の行動をルーティーン化しているうちに、もしかすると人によれば好きなものが見つかるかもしれませんしそれがいつしか趣味になることも。また、地道にSNSで発信していれば意外な人間関係につながることもあります。
 このように最初から固定された場所や空間を自分の居場所として探すという難題から始めるより、臨機応変に遊び心からのほうが楽しいかもしれません。

●余談ですが
 ひと昔前「定年退職者」向けに提言されていた、そのひとたちに必要なのはこれまでの「教育と教養」ではなく「今日行くところと今日の用事」の「今日いくと今日(の)よう」だということの答えにもなるでしょうか。


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