柚木ころ

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最近の記事

バーに行って失恋した私は、

「ついてくんなよ笑」 東京に来ている兄と韓国料理を食べに行った帰り道。 飲み足りない私は、兄の後ろをついて行った。 「一杯だけやぞ!」渋々お店を探してくれた。 普段、彼氏とは行けないおしゃれな店に入りたかった。自由な気がした。コスパとか考えなくていい。気に入ったお店に行ける喜び。 樽型の机がいくつも並ぶ薄暗いHUBだった。 周りはほとんどスーツ姿のおじさん。 兄とカウンターに行き、私は赤ワインをグラスで頼んだ。 兄は、これも、と言い手軽なおつまみも頼んだ。

    • 【つぶやき】眠れない夜の不毛な堂々巡り。

      どうして眠ってしまえば 意識などなくなり気づけば朝を 迎えられるはずなのに。 7時間も待てないよ、という気に なるのだろう。 寝れない。私はよく寝れない。 嫌なことがあっても、楽しみがあっても 寝れない。 楽しみは楽しみで、早くきて欲しいから 寝たくない。 わかっている。 寝れば気づいた頃にはぴよぴよ鳥が鳴いてる。 でも、寝れない。 眠剤をのんでもわたしはねれない。 頭が、脳が活発だ。 体はもう、ガチガチに凝り固まり 疲れている。 眠気だってひどいものだ

      • "ある種の夢は現実よりもよっぽど強固なものなのよ" 大切な人をまた失った私は、これから毎日のように永遠と夢を見るのだろうな。

        • 【第一話】一泊2日の都内ホテルおこもり旅で浮世離れした私は、

          「プリンスパークタワーホテルに 泊まって帰りたいな」 夏の太陽がガシガシ照りつける昼間、 私は、父と食事に来ている。 今日は、いや今日も寝不足でとても 体調が悪い。しかし、なんとか重い体を 動かし、父が手配したタクシーに乗って ここ芝公園までやってきた。 父は3ヶ月先の朝昼夜すべての食事を スマホのカレンダーに登録するぐらい 食べることが好きだ。 そしてこの日は、予約のとれない 日本料理「白川」の日だった。 1人5万円するとかでよほど期待していた。 私は芝公園7丁目

        • バーに行って失恋した私は、

        • 【つぶやき】眠れない夜の不毛な堂々巡り。

        • "ある種の夢は現実よりもよっぽど強固なものなのよ" 大切な人をまた失った私は、これから毎日のように永遠と夢を見るのだろうな。

        • 【第一話】一泊2日の都内ホテルおこもり旅で浮世離れした私は、

          ジムのプールでエイになった私は、

          何故泳ぐのか、何故ガラスに囲まれ。 自分がどれほど綺麗に泳ぐかも知らない、 水族館の エイ。 焦点の合わないレンズ越しに見るかのように 大勢の人間がぼんやりと目につく。 でも、それは大して気に留めるほどの ことではない。 ただ泳ぐ。ずっと。 泳ぐことをやめない。 止まることをただ恐れ だけど知りたかった。何故泳ぐのか。 何故、どうしたって泳ぎ続けてしまうのか。 自分に、世界に問うた。 空に憧れた。 上を向いて泳いだら、違う色の青と 違う形に変わりゆく白のも

          ジムのプールでエイになった私は、

          休むためにホテルきたんだけど結局眠れず、note。何かしら書く。

          休むためにホテルきたんだけど結局眠れず、note。何かしら書く。

          風のように歌が流れていた私は、

          これまでは好きな人の好きな曲だった。 Mr.Childrenが好きな人を好きだった時は Mr.Childrenを聞けばその人を思い出したし The pillowsをよく聞くと言ったあの人を すきだったときもそれを聞けばいくらでも 感傷に浸れた。 けれど、彼のすきな曲はきかなかった。 だから隣にいるときにはきづかなかった。 かまってちゃんだった。ミスチルだった。 kpopでもあった。 これまで淡々と聞いていた私の歌が 切ない要素を含んで心臓を きゅっと縮こまらせる。 かまっ

          風のように歌が流れていた私は、

          文字通り色あせてゆく私は、

          自分の目は自分が 思っているよりも薄く映った。 鏡がくもっているわけではない。 生気が宿っていないのだ。 唇はかさついているし前髪は センターでぱっくり割れている。 そんな自分にうんざりして目を伏せた。 体がしんどかった。 羽田空港からイスタンブールまで エコノミーに乗って行き そこで3時間乗り継ぎ便を待って ようやく辿り着いたアイルランドで 予約しておいた迎えの車がみえない 時ぐらい疲れている (実際にそんなことがあった) 人は活力を失っていくと 色が薄くなることを

          文字通り色あせてゆく私は、

          普通にせんちめんたる。

          「次の人ができたらすぐ忘れるって」 半年前友達に言った言葉がブーメランのごとく 自分に戻ってきた。 頭ではそうだとわかっている わかっているはずで あれこれ忙しなく過ごす日々のなか。 突然私の手は動きを止めるのだ。 「なにしてるんやろ」 自分がどのくらいの位置にいて 何をしてるか、ただ分からなくなった。 そもそも地に足がついて いなかったのだろう。 落ち込むまもなく私は前を向いた。 振り返ろうともせず。足を前へ 前へと。 そうしていつのまにか疲れ果てた 体

          普通にせんちめんたる。

          自己紹介

          読んでもらえるかわからないけれど 私はどうしても自分の中にうずまく 考えを書きたい。 だからとりあえずやってみます。 1人でも誰かの心が共鳴してくれることを 夢みて、やってみます。 書きたいことなら山ほどある、 のだから。 やろう。

          スイカを割れない私は、

          友達は小さい画面の中でくるくる回っていた。 海辺。 目隠しをして長い棒を構えている。 周りではしゃぐ人たちの声 スイカ割り。 目が回って思わずこける様子や 楽しそうな雰囲気が見てる側をも ほっこりさせた。 でも、私は目も回せない。 スイカなんて到底割れない。 だから、彼女と友達なのだ、と思った。 私のできないことをいつもそばで 見せてくれている

          スイカを割れない私は、