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乳がん経験者が作った乳がん下着専門店avoir

今や私の生活に欠かせないショップ。
乳がん告知直後に早々とその存在を知りながらも、一歩踏み出せないまま1年が過ぎ、昨年末に初めて製品購入に至って、以来愛用しています。

avoirを知ったのは、確か乳がん告知直後。
2020年の秋頃ですね。
まだ癌の詳細について何もわからないうちから、右胸全摘だけは確実だったので、全摘後のブラジャーはどうすればいいんだろう・・・と思って検索したのが事の始まり。
最初は、それこそ名だたる大手ランジェリー・衣服・通販メーカーのサイトを閲覧してました。
どのメーカーも概ね、乳がん治療者向けのブラを展開していましたので。

でも・・・その・・・ちょっと言いにくいんですけど(でも言うけど)、欲しい、着用したい、と思えるものがほとんど無かったのです。理由は2つ。
①カラー展開が乏しい
②デザインがイマイチ

以下しばらく、この理由について完全なる主観で主張を展開しますのでお付き合いください。

まず①、とにかく乏しい
術後すぐに着用できるタイプであればあるほど、乏しい。
例を挙げると、黒だけとか。
個人的には黒ならまだマシで、某大手メーカーさんはベージュだらけで驚いた。
何故???
乳がん手術直後の人はベージュしか使わないの?
他には、せいぜいグレーとかピンクとか。
誰もが名を知るメーカーの製品全て合わせて4色程度・・・
これが、術後しばらくして皮膚が落ち着いたら着用できるタイプ、ワイヤー入りのタイプとなると少しカラー展開が増えます、が、そのメーカーで揃えている乳がん専用ブラ全体を合わせて3〜4色程度のラインナップだったりしました。
(今はまた少し変わっているかもしれないけれど)
普通のブラに比べるとカラーの選択肢が少ない気がします。

次に②、良く言えばシンプル、悪く言えばダサい
乳がん手術後特有のニーズ(ex.肌当たりの良さ、ノンワイヤーなど)だけ、を考慮して作られたのかしら?と感じるデザイン。。
レースの繊細な装飾、豊富な柄、といったプラスαの要素が少ない、というのも顕著です。
もう言いたい放題書くと、術後すぐに着用できるタイプは絶望的にダサい
小学生が初めて着用するスポーツブラの方がまだオシャレだと思う。
(大手メーカーさんごめんなさい・・・でも本音)

各メーカーさんにそんな意図は微塵も無いでしょうけれども、乳がん経験者=病人=とにかく機能性だけを重視した地味なブラしてればいい(好きなカラーを選ぶとか不要)、という認識なのか?と思ってしまうくらいです。
34歳で乳がん告知され、何なら全摘手術の退院後にそれまで使っていた下着を全て捨てた私は、
胸が失くなっても、治療中で制限があっても、乳がん罹患前と全く同じ下着は着られなくても、少しでも気分がアガる下着を着たい。願わくばまた綺麗で素敵な下着を着たい。見えないオシャレをまた楽しめるようになりたい。
とひそかにずっと思っていました。
でもそれを叶えるのが意外と難しいと知った。
だって、日本全国に店舗を持つ大手メーカーでこれだよ?(そろそろ口閉じろ)

そんな私が検索を続けて見つけた光明がavoirだったのです。
サイトの商品紹介を見ていただければ一目瞭然ですが、とにかく製品がオシャレ・綺麗・可愛い
(完全に私の主観です、好みは人それぞれです)
右胸が無いとか、傷があるとか、ワイヤー入りはダメとか一瞬忘れて、純粋に「あれが素敵、これ着てみたい」とか思う。
かといって機能性も置き去りにされてはおらず、術後の段階に細やかに応じた製品が整っていて、パッド対応もばっちりという、かゆいところに手が届く仕様。

どうしてここまで・・・と思ったら、avoirは、乳がん手術後の下着の選択肢の狭さを憂えた乳がん経験者の方が起業されたメーカーだったのです。
だからこんなにーーーーー(感動してる)
こちらのコンセプトとか、読んでちょっと泣いてしまったくらい。

まぁ、あの、感動したわりには、出逢いから購入までに1年かかってしまってるんですけど・・・

自分で思った以上に乳がん経験用下着への不満がヒートアップして文字数割き過ぎましたので、avoirで実際に購入した経験談は次回へ続く。。

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優雨
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