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イベントマーケティングはなぜ大事?

私はモチベーションクラウドという組織改善サービスのイベントマーケティングを1人で担当しています。

サービスリリースから約3年。イベントはサービスリリース時から続けている大事なマーケティング施策です。デジタル施策もたくさんあり、その甲斐あって国内シェアはNo.1を獲得しています。

最近は社内から
「イベントマーケティングで大事にしていることは?」
社外では
「イベントマーケティングってなぜ大事なの?」
「何をポイントにセミナーをやるべき?」
といったことを聞かれることが増えました。

そこで改めてなぜイベントマーケティングが重要なのか?
を言語化してみたいと思います。

もちろんマーケティングは全体の流れが大事ですし、イベントの役割や目的次第で大きく変わります。

1.熱量の高いものは拡散しやすい(拡散の価値)

イベントの素晴らしい点はその場で熱量を高められること。他のデジタル施策とは異なり、視覚、聴覚、触覚、などあらゆる感覚を刺激してユーザーの熱量を高めます。
実際にユーザーと会えることは大きな利点です。

そして価値のある体験をすると、人は周囲に広めたがります。
昔であれば知り合いとの話のネタになります。
今はSNSでの投稿のネタになります。

そして今はSNSやネット上での口コミは価値のある情報源になります。
ネットでたくさんの情報を集められる昨今ではユーザーによる口コミ、特に知り合いの口コミは価値ある情報源になります。(ぐるなび→食べログ→Rettyへの移り変わりがそれを象徴しています。)

最近のイベントではSNS対策が当たり前のように行われていますが、これがイベント自体の認知度を高め、後々の集客効果になります。これは比較的短期的な価値だと考えています。


2.体験によってブランドが形成される(体験の価値)

上述した通り、イベントはユーザーの五感を刺激する最高の場です。
そしてユーザーはその経験からサービスのブランドを形成していきます。
イベントのタイトル、登壇者、会場、装飾、音楽、スタッフ、服装、ありとあらゆるものからその「サービスらしさ」を無意識的にも体感します。

近年では香りや音を操る五感マーケティングというものも存在します。

私が体験した中で最も素晴らしいと感じたのはセールスフォースドットコムのイベントです。

サービスにおけるコンセプトや世界観が、イベントのコンセプトに反映されており、それがコンテンツ、会場装飾、登壇者の話す内容、スタッフ全てに反映されていました。そこで私はこの会社のブランドイメージが確立されました。

3.自分にとって価値ある情報が聞ける(個別性の価値)

イベント主催者は集客するため、満足を担保するためにも価値のあるコンテンツを用意します。

参加者は自分にとって価値のある情報をもらえるイベントを判断して参加します。

そのため、イベントでは自分に合った価値のあるここでしか聞けない情報を聞ける確率が高いです。
また実際に参加者と対面で会うことができるので、懸念点の解消など個別の悩みにも対応することができます。

マーケティング観点では、この個別性が大事です。
サービスの均一化、情報過多、また消費者のニーズの多様化により、均一のコンテンツではなく一人ひとりにあったマーケティングを行うことが必要だからです。
1to1マーケティングがそれにあたります。

4.顧客が語るリアルな話を聞ける(顧客の価値)

これはコンテンツ次第になりますが、
イベントだからこそできることです。

先ほど伝えた通り、顧客が語ることが最も影響力の高い情報になりますし、顧客はサービス内容よりも、自分に近い企業がどのように活用しているか?を知りたがっています。

イベントであれば、実際にユーザーに登壇してもらい、活用方法や価値を伝えてもらうことができます。
もちろん記事にしてデジタルにもできますが、オフレコなものもたくさんありますし、質問できるなど実際に参加するメリットはたくさんあります。

5.集団による導入促進や懸念解消(集団の価値)

イベントは同じような境遇の人や既に導入している人などを一同に集められることも大きな魅力です。

集団心理として、周りが導入している人が多いと自分も導入しないといけないのでは?と導入促進することができたり、
また導入検討している人や活用に悩みがある人はそこからコミュニティが形成されます。するとその中でお互いにコミュニケーションがとられ、不安解消や導入促進が図られるケースがあります。


まとめると、以下の5つの観点からイベントマーケティングが重要だと考えています。

1.拡散の価値
2.体験の価値
3.個別性の価値
4.顧客の価値
5.集団の価値

逆に言えば、これを意識してイベントを設計することが必要だと思います。

最後に一言。
イベントマーケティングをやりはじめたときは、どこにも教科書的なものを見つけることが出来ませんでした。ネットの記事にも、書籍にも。私の検索スキルかもしれませんが…
だからこそ、少しでもイベントマーケティングをしている方のために、イベントマーケティングを科学して、日本全体でイベントを盛り上げていけたらと思います。

#イベントを科学する

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