インタビュー「ブランチフリマ事務局の佐々木さん」
イベントレポートに続き、ブランチフリマ事務局の佐々木さんのインタビュー記事をお届けします。
イベントをはじめたきっかけ
最初は施設側からのご相談でした。ブランチ仙台が地域の人々の交流や賑わいを創出する場所として「人々が気軽に集まり、つながる場を作りたい」というようなお話を担当者から伺いました。それを受けて、地域密着型イベントとしてフリーマーケットを提案しました。地域の人々が参加しやすい形式を模索し実現したのが、イベントスタートの背景です。
イベント開催資金
開催資金は主に出店者からの出店料と、ブランチ仙台からの受託費になります。初年度だったこともあり、課題など多くありますが、少しづつクリアしていけたらと考えていました。
協賛と出店料
出店料は1ブースあたり2,000円で設定しています。これは会場での運営にかかる費用を考慮した金額です。ブランチフリマはフリーマーケットの中では珍しく、テーブルや椅子、テントなどを無料で貸し出ししています。そのため設営が大変で、スタッフに負担をかけてしまっている現状がありました。来年度はその辺りも含めて改善予定です。また無料なら出店します、というお声も多くあります。実は初回出店は無料にしているのですが、直前のキャンセルが多く、頭を悩ましています。無料はあまり良くないんだなと勉強になりました。
運営体制
株式会社KUNKが受託をしており、その中でイベントの運営チームが組織されています。チームはプランナー、広報担当、当日の運営スタッフなどで構成されています。今後は地域のボランティアスタッフも募集してみようかなと考えています。
イベントの特色
ブランチ仙台という商業施設内での開催が、このイベントの最大の特色です。ブランチ仙台の中心部には自然環境や 歴史風土など場所の特性を読み取って作られた豊なランドスケープがあります。また施設内にはコープやバーガーキングなどが併設されており、買い物ついでに立ち寄る方が多いのが特徴です。現在はリサイクル品のみで、ハンドメイド雑貨や地域の特産品の販売は行っていませんでした。
なぜフリーマーケット?
フリーマーケットは、物のやり取りを通じて人と人がつながる場を提供できるという利点があります。ブランチ仙台の「地域とつながる」という理念とも一致しており、来場者にとっても出店者にとっても参加のハードルが低いのが魅力です。さらに、「マルシェ」のような雰囲気を取り入れることで、訪れる人々に楽しさと発見を提供したいと考えました。
イベントを続ける理由
ブランチフリマを訪れる多くの方々が「次回も楽しみにしている」「家族で楽しめるイベントだ」と声をかけてくださるのが大きな励みになっています。また、出店者からも「新しいつながりが生まれた」「売上アップにつながった」という声をいただき、このイベントが地域全体に貢献できていることを実感しています。
イベントの課題
集客にはブランチ仙台の集客力を活用していますが、イベントの情報がなかなか広く届かないことが一つの課題です。地域外からの集客を増やすため、SNSやデジタル広告を強化していきたいと考えています。野外なので、天気との戦いもありました。自然は敵にまわしたくないなぁと、今年はつくづく思いました笑
今後について
今後は、ブランチ仙台全体を活用したさらなる規模のイベントを考えています。例えば、ワークショップエリアや地元ミュージシャンによるライブパフォーマンスを取り入れることで、イベント全体のエンターテインメント性を高めたいと考えています。また、地域外からの来場者を呼び込むため、広報についても新しい動きを考えています。地域イベントの成功事例として他地域に展開できるモデルを模索/構築していきたいです。
リサーチデータ
目的と趣旨:地域の人々の交流、賑わいを創出、集客
開催場所:ブランチ仙台(仙台市泉区)
開催頻度:春4回、秋4回の計8回
平均集客数:約500人
協賛:ー
出店数:8-15店舗
平均売上:約4,000円
客層(年齢・居住地域):30-50代
人気商品ジャンル:子供服、おもちゃ、ぬいぐるみ等