Eveき的2024ドラフト候補TOP30

自身2本目のノートからいきなり他の趣味について書くのはこの男〜!
というわけで、今回は10/24(木)に行われるドラフト会議に向けて、自分の知識を整理するという意味も込めて個人的な候補のランキング上位30名を紹介したいと思います。

2024ドラフト展望

はじめに、今年の全体の展望について私の意見を述べると、昨年以上の豊作年であると考えます。

春に侍ジャパンのトップチームにも召集された金丸夢斗(関西大)中村優斗(愛工大)宗山塁(明治大)西川史礁(青学大)の侍四人衆をはじめとし、渡部聖弥(大商大)佐藤柳之介(富士大)などの上位指名は確実だと予想される選手が多く、昨年に引き続き大学生は豊作な傾向にあります。

高校生に関してですが、石塚裕惺(花咲徳栄)や、宇野真仁朗(早実)などを中心に、遊撃手が豊作であり、上位指名が多くなりそうだと考えています。
投手に関しても決して不作というわけでなく、今朝丸裕喜(報徳学園)藤田琉生(東海大相模)柴田獅子(福岡大大濠)など、優秀な素材型投手は多く、例年以上の逸材は揃っています。

社会人選手は22年ドラフトが全体的に不作だった影響か、今年は上位指名確実と言える選手は投手野手合わせても伊原陵人(NTT西日本)石伊雄太(日本生命)ぐらいしか居ないように感じています。

独立に関しては例年通りです。有力選手として工藤泰成(徳島IS)を挙げておきます。

大学生投手高校生内野手大学生外野手の順に指名数は多くなると感じており、逆に高校生外野手捕手が全体的に不作気味に感じています。

2024ドラフト候補ランキング!!!!!

第30位 山縣 秀(早稲田大)

山縣 秀(やまがた しゅう)早大学院-早稲田大
176cm/80kg/右右/遊撃手

早大学院時代は目立った実績はないものの、早稲田大に進学後は二年次秋に遊撃として規定到達、三年春は二塁コンバートも秋には遊撃の座を奪還し、この春は六大学B9にも選ばれました。

彼の武器は何よりも守備力です。映像を見る感じでは10年は守備だけで稼げるほどの守備範囲を持ちます。ただ、決して俊足、強肩というわけではないため中野拓夢(阪神)のように後に二塁にコンバートされる可能性もあるのかなと思います。
この手の守備型内野手は打撃力が不安視される傾向がありますが、四年春には.366のハイアベレージを記録。しかし秋は打率2割台と苦しんでおり、二軍レベルに達しているかどうかといったところでしょうか。
打撃はともかく、アマチュアでは唯一無二と言ってもいい守備力は魅力であるため、中位から下位での指名を予想します。

第29位 野口 泰司(NTT東日本)

野口 泰司(のぐち たいし)栄徳高-名城大-NTT東日本
180cm/94kg/右右/捕手

大学時代は一年春からベンチ入りし、リーグ通算で9HR全国大会でも2HRの強打の捕手です。大学時代は有力候補とも称されましたが指名漏れ、二年ぶりの悲願達成となるか。

大学時代は守備面が不安視され指名漏れとなりましたが、NTT東日本に進むとコーチとの特訓により開花。二塁送球1.72秒の強肩はもちろん、送球の正確性が大きく成長したように感じます。
大学時代からの武器である打撃に関しては、アマチュアレベルでは言うことなしです。一年目から4番DHでレギュラー、今年から捕手の座を奪うと都市対抗予選では.455(11-5)で4打点とチームの主砲としての仕事を果たしました。
近年大卒社会人捕手の指名は17年の大城(巨人3位)以来無く、プロスカウトのトレンドからは離れている様に見えますが今年は後述する石伊雄太(日本生命)もいるため、久々の指名が予想されます。野口自体は、下位指名かな…

第28位 森 駿太(桐光学園高)

森 駿太(もり しゅんた)桐光学園高
186cm/80kg/右左/遊撃手・三塁手

高校通算48HR、投手としても141キロを計測するなど馬力は十分の長身内野手です。最後の夏は横浜高校にコールド負けでベスト8敗退。三年間で甲子園経験はありません。

高校二年次には二試合連続本塁打や、横浜高校の杉山(西武24年3位)から場外HRを放つなど桐光学園最強世代とも称されるキャプテンとして申し分のない活躍。また、細身とはいえ大きな体で一塁到達は4.2秒をマークするなど全てにおいて高校レベルでは平均以上の能力を持ちます。
最後の夏は三塁メインで投手も兼任していたことからプロ入り後はショートでの育成はないと思います。まだまだ細身な体であるため、一軍で使われるようになるには少し時間はかかると思いますが、高い身体能力の持ち主であるため他の高校生内野手が豊作ではあるものの全体40巡目には残っていないと考えます。

第27位 山口 廉王(仙台育英高)

山口 廉王(やまぐち れお)仙台育英高
193cm/95kg/右右/投手

恵まれた体格、ダイナミックなフォームから最速151キロのストレートを投じる、佐々木朗希二世とも称される大型右腕です。チームは一年次に甲子園優勝、二年次に準優勝も自身はベンチ入りならず。三年次は県準優勝と甲子園経験はありません。

入学直後に肘の手術を行ったこともあり、実戦デビューは二年秋からと遅れましたが荒削りながらも常時140キロ台の球威抜群の直球でガンガン押す投球はプロスカウトからも高評価。
やはり高校生で190cmオーバーの93kgの体格はかなりの魅力であり、フィジカルの面ではプロにも匹敵するものを持っています。前述した肘の手術歴こそ気になりますが、フィジカルはどのポジションにおいても正義であるため支配下指名は確実、ドラフト中位での指名も十分あり得ると思います。
正直、今年のドラフトは上位指名でヘマかまさない限りは下位で山口を指名したチームの勝ちです。そのぐらいの逸材。

第26位 知念 大成(オイシックス)

知念 大成(ちねん たいせい)沖縄尚学高-沖縄電力-オイシックス
181cm/75kg/左左/外野手

今年からNPB二軍に参入した新球団からのドラフト指名を目指す外野手です。
今季はイースタンリーグで.323 4本 12盗塁 OPS.793の好成績をマークし、イースタンリーグ首位打者のタイトルを獲得しました。

高校卒業後は社会人でプレーした後にオイシックスに入団し年齢は24歳と大卒社会人と同じ年齢であること、その同じ年齢の社会人外野手に有力な指名候補が少ないことから、外野手が手薄なチームは喉から手が出るほど欲しいでしょう。
しかし、左打ちの俊足巧打の外野手という言ってしまえばテンプレ型の外野手であることや、オイシックス投手陣を相手にしていないとはいえ打高のイースタンリーグで残した数字であることを考えると、中位で指名されるかどうかと言ったところでしょうか。
ただNPBのチーム相手に残した数字であるため、確実に支配下で消えることが予想されます。

第25位 狩生 聖真(佐伯鶴城高)

狩生 聖真(かりゅう しょうま)佐伯鶴城高
186cm/72kg/右右/投手

大分の公立校から突如として現れた長身細身の150キロ右腕。三年間で甲子園経験はありませんが一年秋から主戦投手として登板するなど公式戦経験は十分。自身の目標とする同じ大分県出身の森下(広島)二世とも称されます。

狩生の一番の魅力はなんと言っても将来性です。
186cm72kgとまだまだ線が細いこと、高校入学時は野手であり、投手歴は一年夏からのわずか2年ほどであり、素材としてはかなり高い評価を得ているように感じます。
高三夏の最後の大会では三試合に登板し全ての試合で平均球速140キロ以上、最速149キロと速度は十分であり、13イニングで14奪三振と高い奪三振能力を持ちます。
プロスカウトも彼の将来性には高評価であるため、全体30巡目前後で消えると予想します。下手したら2位とかで消える可能性も全然あります。

第24位 寺西 成騎(日本体育大)

寺西 成騎(てらにし なるき)星稜高-日本体育大
186cm/85kg/右右/投手

星稜高時代は一学年上の奥川(ヤクルト)と共に二年次に夏の甲子園準優勝。高三春に手術後は大三春まではリハビリ、春のリーグでデビューすると最優秀防御率とMVPを獲得するなど高い能力を持ちます。

手術歴のある肩は少し気になりますが、長期のリハビリ明けでいきなりのタイトル獲得した実力は間違いなく本物です。
三年秋に最速153キロをマークし大学日本代表選考合宿も経験。常時140キロ中盤以上の速球は質も良く、変化球もカットやツーシームなど制度の高いものを持ち、プロでも二軍レベルはクリアしているように思えます。
例年ならドラフト1位指名もあり得る逸材ですが、今年は大学生投手が大豊作。怪我持ちということもあり3位辺りの指名に落ち着きそうと予想します。
U-15や大学日本代表、高校、大学と全国大会を経験した経験豊富な右腕はどれほどの評価なのか、注目です。

第23位 柳舘 憲吾(國學院大)

柳舘 憲吾(やなぎだて けんご)日大三高-國學院大
180cm/82kg/右左/三塁手

大学通算8本塁打、三年春には首位打者も獲得した固め打ちタイプの三塁手。
国際大会では打率.412 2本 OPS1.183と大暴れ、負けると最下位確定の場面で勝ち越し本塁打など、勝負強さも魅力です。

鋭いスイングで左右に強い打球を放ち、一年秋からレギュラーの座を奪うと戦国とも称される東都大学野球で通算75本のヒットを放つなど大活躍。
50m走は6秒2、高校時代に投手として140キロを計測した強肩を生かした安定感のある守備力を持ち、走攻守で一定の水準はクリアしています。
また、下村(阪神)や草加(中日)と言った後にドラフト一位指名される好投手からも本塁打を放っている点は高評価です。
ラストシーズンである今秋は一割台と苦しんでいますが2本塁打で長打率.361と大不振というわけではなさそうです。
好不調の波が激しいことから上位指名の可能性は薄いですが、中位での指名が予想されます。

第22位 石伊 雄太(日本生命)

石伊 雄太(いしい ゆうた)近大高専-近大工学部-日本生命
179cm/83kg/右右/捕手

近大工学部時代から評価されていたスローイングと日本選手権で一発を放った打撃が武器の強肩強打の社会人No. 1捕手です。二大大会にここまで3度出場。阪神湯浅とは地元の幼馴染です。

NTT東日本の野口を紹介したときも述べたように、17年の大城(巨人3位)以来大卒社会人捕手の指名は遠ざかっていますが、石伊に関してはすでにいくつかの球団のスカウトが「上位候補だ」と話しています。
その背景には社会人に進み急成長した打撃があります。昨年はほぼ下位打線での出場が多かったですが今年はクリーンナップを任された試合もあり、各球団スカウトが口を揃えて「成長した」と語っています。
肝心の指名順位ですが、捕手不足のチームなら早い段階で指名することが予想されるため、2位指名で消える可能性も十分あります。

第21位 宇野 真仁朗(早稲田実業高)

宇野 真仁朗(うの しんじろう)早稲田実業高
177cm/80kg/右右/遊撃手・三塁手

一年春から一番セカンドでレギュラーを奪うと夏にはショートとして打率.353をマーク。そこから三年間で積み重ねた本塁打は64本。三年春からは木製バットを使用しています。

初めて木製バットを使用し出場した三年春の都大会では打率.615、三試合連続で本塁打を放つなど大暴れ。夏の都大会では準々決勝で満塁弾、甲子園の大舞台でもあわや満塁弾かと言うフェンス直撃の二塁打を放つなど、勝負強い打撃が印象的です。
50m6.1秒の瞬足や、内野全部を高校生として高いレベルでこなすなど三拍子揃ったスラッガーです。
櫻井(鶴岡東)や馬庭(大社)と言った左の好投手相手に甲子園で封じられたことは気になりますが、高校生では唯一無二の弾道、瞬足を100%生かす高い走塁意識など、評価すべきところは多く、プロスカウトも口を揃えて上位候補だと話しているため、ハズレ1位〜2位での指名が予想されます。

第20位 モイセエフ・ニキータ(豊川高)

モイセエフ・ニキータ(もいせえふ にきーた)豊川高
181cm/87kg/左左/外野手

高校通算17本塁打、遠投100m、一塁到達は4.3秒台というロシア人の父を持つハーフの外野手です。
高校入学後から体重は+21kgとフィジカル強化に成功しました。

秋の東海大会では打率.625をマーク、春のセンバツでは阿南光の好投手吉岡から新基準バット1号となる本塁打を放ちました。
自身が目標とする柳田(ソフトバンク)のようにアスリート系の体格ですし、外野専とはいえ上位で消えるほどの魅力があります。
一年目はしっかり体作りすれば二年目から二軍でフル回転、早い段階での一軍デビューの可能性も十分です。
3位指名はもちろん、全体18巡目までの指名可能性も十分あり得ます。

第19位 浦田 俊輔(九州産業大)

浦田 俊輔(うらた しゅんすけ)海星高-九州産業大
170cm/70kg/右左/遊撃手

二年秋からショートのレギュラーの座を掴むと三年の秋には15盗塁で盗塁王を獲得。高い守備力と50m5.8秒の俊足でチームを引っ張るリードオフマンです。
四度のベストナイン、四年春にはMVPにも選ばれました。

昨年の秋、今年の春と二季連続で打率4割をマークするなど非常にミート力に優れており、打撃面は長打力以外には特に欠点があるようには思えません。
スローイングまでの動きは一級品であり、守備範囲も前述した山縣(早稲田大)には劣りますが今年の大学生では5本の指に入る守備力の持ち主です。
宗山塁(明治大)という十年に一度とも称される逸材がいるため大学生ショートでは二番手くらいの評価ですが、例年ならNo.1クラスの逸材であり、上位指名は確実と言えるでしょう。

第18位 小船 翼(知徳高)

小船 翼(こぶね つばさ)知徳高
198cm/103kg/右右/投手

最速152キロの右腕は198cm103kgと高校生離れしたスケールの持ち主。
一年秋からエースとしてチームを支えると高二秋には150キロを計測した剛腕高校生右腕です。

2mに迫る長身からコンスタントに150キロ前後の直球を投げ込む高校生、それだけで高い希少性を持ちます。
今夏は打球が顔に直撃したり、試合後に熱中症を患うなど不完全燃焼に終わり準々決勝敗退。
MLBスカウトもその潜在能力は評価しており、シンプルなスピードだけ考えると今年の高校生ではNo.1と言っても申し分ないでしょう。
本人は育成でも構わないと話しますが支配下指名は確実。彼の潜在能力に魅せられたチームの上位指名も可能性があります。

第17位 村上 泰斗(神戸弘陵高)

村上 泰斗(むらかみ たいと)神戸弘陵高
179cm/73kg/右右/投手

高校から投手に転向し最速153キロ、甲子園経験はなく県ベスト4が最高成績です。また、公式戦でも150キロを計測しており、魔境兵庫で十分の活躍を見せました。

高校から投手に転向した事もあり、まだまだ伸び代も多くあり、高校生の素材としてはとても高い潜在能力を持つように見えます。
特段体格がいいというわけではなく、前述した狩生(佐伯鶴城)のように線が細いからこそ将来性が高く評価されており、その狩生よりも個人的には早い段階で消えると予想しています。
回転数は平均2500回転ほどでこちらも高校生として高い数値を誇り、プロ入り後にどのような投手になるのかとても楽しみな逸材です。

第16位 佐々木 泰(青山学院大)

佐々木 泰(ささき たい)県立岐阜商高-青山学院大
177cm/77kg/右右/三塁手

県立岐阜商高時代には三年夏に行われた甲子園での交流大会で唯一の本塁打を放つなど当時から強肩強打の三塁手として名を馳せました。青山学院大では一年春からサードのレギュラーの座を奪うとリーグ通算で13本を放ったスラッガーです。

一年春から.371 4本の大活躍でベスト9に選出されるとその後は3,4年次に全国大会に出場し二度の優勝と一度の準優勝経験を持ち、四年春の全国大会では打率.333 2本8打点の大活躍で大会MVPを獲得。全国大会で通算3本塁打と大舞台に強いところも高評価です。
甘いボールはもちろん捉え、難しいコースやボール球でもヒットや長打にすることができ、大学OBの吉田正尚を右打者にしたような打撃を見せます。
高校時代には遠投100m、投手として143キロを計測した強肩を活かした三塁守備だけでなく、最近はリーグ戦で二塁の守備についています。
今秋は.345で1本塁打とドラフト前に復調してきた印象です。

第15位 吉納 翼(早稲田大)

吉納 翼(よしのう つばさ)東邦高-早稲田大
180cm/85kg/右左/外野手

東邦高時代は二年春に選抜優勝を経験し、高校通算44本塁打の大活躍。
早稲田大進学後は二年春にレギュラーを掴むと初本塁打を記録すると四年間で13本塁打。
三年次には石原(現ヤクルト)から本塁打を放ちました。

この吉納ですが、私自身、正直春まではそこまで評価をしておらず外野が手薄なチームが中位で指名するかもしれないぐらいに考えていましたが、今秋は4本塁打と大爆発。渡辺(東京大③)や吉鶴(法政大④)、全国大会では藤井(東日本国際大④)といったプロ注目の投手からも本塁打を放つなど、ドラフト直前に大きく評価を上げたスラッガーです。
遠投105m、50m6.2秒とカタログスペックも優秀で阪神がすでに上位リストアップするなど上位指名は確実と言っていいでしょう。

第14位 柴田 獅子(福岡大大濠高)

柴田 獅子(しばた れお)福岡大大濠高
190cm/85kg/右左/投手・一塁手・外野手

最速149キロの大型右腕、打者としても通算で19本塁打を放つなど投打で才能を感じられる高校生です。
名前の獅子(れお)は西武ファンであるお祖父さんが名付け親です。

秋時点では最速は142キロとあまり名前は聞きませんでしたが一冬超えて大成功。
149キロまで最速は伸び、その体格や投球スタイルから同校OBの山下(現オリックス)二世とも称されます。
一塁や外野でもプレーしており、投打両方でスカウトは注目しており、プロでの二刀流育成も期待されます。
この一年での成長度合いでは高校生で一番伸びたと言ってもいいぐらいのものであり、ハズレ一位での指名可能性も濃厚であると考えます。

第13位 今坂 幸暉(大阪学院大高)

今坂 幸暉(いまさか ともき)大阪学院大高
178cm/80kg/右左/遊撃手・投手

二年夏の府大会では打率7割1本8盗塁という大活躍。
今年の春の府大会では大阪の名門校である大阪桐蔭、履正社を打ち破るなど大阪の高校野球の新時代到来を感じさせましたが、夏は初戦敗退に終わりました。

今坂の最大の魅力はそのカタログスペックです。50m5.9遠投115m、投手としても140キロ計測、スイングスピードは150キロという身体能力。
また、実は両利きであり、左でも遠投85mを計測するなど、日本人の高校生とは思えない身体能力を持ちます。
プロ入り後は内野だけでなく外野手としても活躍することができそうなポテンシャルを持ちます。
完全に身体能力だけで見ても上位指名したくなるような素材であり、高評価するチームは2位指名してくるように予想できます。

第12位 麦谷 祐介(富士大)

麦谷 祐介(むぎたに ゆうすけ)健大高崎-大崎中央-富士大
180cm/83kg/右左/外野手

リーグ通算で44盗塁、五度の盗塁王を獲得したスプリンターであり、リーグ通算で9本塁打を放った強打者でもあります。
遠投は110mと強肩を生かした外野守備も魅力です。

三年春の全国大会では下村(現阪神)、秋の全国大会では常広(現広島)の後にドラフト一位でNPBの世界に入った青山学院大の好投手コンビから逆方向に本塁打を放つなど大活躍。
今秋は打率.381 3本 OPS1.172と大暴れし優秀選手賞、本塁打王、打点王、盗塁王、ベスト9の五冠を達成しました。
外野手が欲しいチームは単独指名を狙って初回入札の可能性も高く、辰己(現楽天)のように一年目からセンターを任せられるような逸材です。

第11位 伊原 陵人(NTT西日本)

伊原 陵人(いはら たかと)智弁学園高-大阪商業大-NTT西日本
170cm/75kg/左左/投手

大阪商業大時代はドラフト指名候補ながらもスケールの小ささが不安視され指名漏れ。最速149キロのノビのあるストレートと得意のカットボールで抑える投手です。

NTT西日本入社後は一年目オフにウエイトトレーニングに勤しむと5kgの増量に成功。平均球速が伸び、常時145キロほどを計測するほどまでに成長しました。
また回転数もMAX2700回転に迫る数字を計測し、小柄ながらも力のある速球でガンが押してくる投球スタイルです。
先発、リリーフどちらでも高い適性を見せ、間違いなく即戦力になることが予想され、金丸(関西大④)を抽選で外したチームによる争奪戦や、競合を嫌ったチームの初回入札など、2位指名時点で残っていない可能性は高いと思われます。

第10位 箱山 遥人(健大高崎高)

箱山 遥人(はこやま はると)健大高崎高
177cm/83kg/右右/捕手

高校通算35本塁打二塁送球1.85秒の高校生No.1キャッチャー。春の選抜では打率.444で6打点と四番の仕事を果たし、全国制覇に貢献。
夏の甲子園は2試合でヒット1本ながらもプロからの評価は変わらず高いです。

春の選抜では準優勝校の報徳学園の好投手今朝丸裕喜からヒットを放ったり、夏の甲子園では一回戦の英明戦であわやホームランという外野フライや2回戦智弁和歌山戦ではジャンピングスローでバント阻止など大舞台で攻守に素晴らしい動きを見せました。
二年生の二枚看板で性格も投手としてのタイプも全く違う佐藤龍月と石垣元気の二人を最大限引き出すリードやタイムの取り方など、捕手として数字に表れない点でも高い評価を得ています。
高校生捕手としてはずば抜けたものを持っており、将来の正捕手候補が欲しいチームは上位指名、ないしは一位指名も考えられます。

第9位 渡部 聖弥(大阪商業大)

渡部 聖弥(わたなべ せいや)広陵高-大阪商業大
177cm/88kg/右右/外野手・三塁手

高校時代は三塁手で活躍も大学進学後は中堅手に転向し一年春からレギュラーに。新人ながらもベスト9に輝くと二年春には首位打者のタイトルを獲得。
リーグ通算で9本塁打、遠投110m、50mのタイムは6秒ちょうど。

ガッチリとした体格の三拍子揃った大学生スラッガーである渡部は大学通算で.355のハイアベレージをマーク、リーグ通算で放った119安打は関西六大学での通算安打記録タイの数字です。また、全国大会には六度出場しており13試合で打率4割を超えるなどレベルの高い大舞台でも活躍しています。
今秋のリーグ戦では自身の通算記録と優勝のかかった最終戦の一点差の最終回、無死一二塁のチャンスで自己判断で送りバントを行うなど、(その判断が正しいかは置いておき)チームの勝利を最優先で考えられる点も評価すべきでしょう。
今年は青山学院大の西川という侍ジャパントップチームに選ばれた外野手がいるため二番手だと評価する声が多いですが、例年なら競合一位クラスの逸材ですし、三塁ができる点から西川との差別化はされており、初回入札で消えるでしょう。

第8位 篠木 健太郎(法政大)

篠木 健太郎(しのぎ けんたろう)木更津総合高-法政大
177cm/80kg/右左/投手

法政大の最速157キロの本格派エースです。
二年秋に行われた大学日本代表選考合宿では157キロを計測。三年春には最優秀防御率のタイトルを獲得しました。打撃でもセンスを感じます。

三年秋に右肩の違和感を発症し、四年春以降は今までの全力で抑え込むスタイルから力の配分を考える投球スタイルに変えると平均球速は140キロ台中盤まで下がりましたが、プロスカウトのスピードガンで154キロを計測するなど、実力は本物です。
即戦力としてもある程度の活躍は見込めますが、個人的には村上(現阪神)のように数年下で漬けて大ブレイクを期待したいです。
例年なら競合一位クラスの逸材であること、負傷歴があるものの、球速が下がったのは意図的にセーブしているだけであるため、確実に全体18巡目には消えていると言えるでしょう。

第7位 石塚 裕惺(花咲徳栄高)

石塚 裕惺(いしづか ゆうせい)花咲徳栄高
181cm/81kg/右右/遊撃手・三塁手

高校通算26本塁打の世代No.1ショートストップです。
U-18日本代表に選出されると四番として.294 1本 6点と活躍。
一年秋から四番を打つなど非凡な打撃の才能を見せます。

走攻守全てにおいて高校レベルにおいては歴代での高校生ショートと比較しても高い能力を持ちます。
甲子園での初打席で放ったヒット、スイングも打球も高校生とは思えない強さを見せたり、大学日本代表との試合では篠木(法政大)から長打を放つなど、打撃は高校生のレベルでは収まりきらないほどのものを持ちます。
今年のドラフトでは宗山(明治大)という数十年に一度の遊撃手がいますが、即戦力は求めないが将来の遊撃手が欲しいチームは初回入札から指名してくるだろうと思います。
遊撃でも三塁でも、将来の日本球界を背負っていくような選手になれる逸材です。

第6位 藤田 琉生(東海大相模高)

藤田 琉生(ふじた りゅうせい)東海大相模高
198cm/92kg/左左/投手

2mに迫る長身から最速150キロを投げ込む高校No.1サウスポー。
今夏一気に評価を上げ、甲子園で大化けし、ベスト4にチームを導きました。
U-18でも5.2回で防御率0.00の好成績を残しました。

身長2m近いサウスポーというだけで上位で消える要素なのに、その上で最速150キロという希少性。ものすごいロマンの感じる素材ですし、線もまだまだ細いので日本人初のサウスポーで100マイルを将来的に計測できそうな素質も感じます。
調査書は12球団すべてから届いているだけでなく、メジャースカウトからも高評価を受けています。
小笠原(現中日)の影響もあり東海大相模に進学しますが本人は特に球団の希望はないです。
日本人でこのスケールのサウスポーが今後いつ出てくるかはわからないので、一位指名に相応しい逸材だと考えます。

第5位 今朝丸 裕喜(報徳学園高)

今朝丸 裕喜(けさまる ゆうき)報徳学園高
185cm/74kg/右右/投手

二度の選抜準優勝経験を持つ高校No.1右腕です。
最速151キロの伸びのあるストレートとキレのあるスライダーとフォークボールをコースに投げ込みます。

ストレートや変化球の質も素晴らしいですが、最も評価すべき点は全ての球種をコースに投げ込むコントロールです。
二年春の選抜では13.1回を投げて四死球は3つ、三年春は24.1回で4つ、今夏の県予選では26.1回で3つと高校生とは思えない安定感を持ちます。
今夏は甲子園初戦で課題の立ち上がりを責められ6.2回で1四球9奪三振2失点で敗戦投手にこそなりましたが、素晴らしい投球を見せました。試合後も二枚看板として凌ぎを交わした間木と最後のキャッチボールを行っている時はすごくいい顔をしていました。
大学日本代表との試合では対戦した西川(青山学院大)が「まっすぐが印象に残っている」と話すようにストレートの質は高校生でもトップクラスです。
山下(現オリックス)や奥川(現ヤクルト)のようにしっかり体づくりすれば早い段階から怪物級の成績を残せる素質を持っています。高卒の素材としてはトップクラスです。間違いなく一位で消えます

第4位 中村 優斗(愛知工業大)

中村 優斗(なかむら ゆうと)諫早農-愛知工業大
176cm/81kg/右右/投手

侍四人衆の一角である最速160キロの剛腕大学生右腕です。
小学生の頃からコントロールには苦労したことがないと語るように、スピードだけでなくコントロールも素晴らしいものを見せます。

ストレートだけでなく、大きく曲がるスライダーも一級品。追い込むまでは横に曲げて、追い込んでからは縦に落として空振りを奪いにいきます。
今秋のリーグ最終戦でなんと160キロをマーク。春の代表戦でも大学生とは思えないピッチングで日本の野球ファンに衝撃を与えましたが、ドラフト前にまた私たちに衝撃を与えてくれました。
プロスカウトはリリーフとしての適性を見出していますが本人は先発希望。実際私も先発でも十分活躍できると思いますが、リリーフに専念すれば歴史に残るような活躍ができると思います。
ドラ1リリーフは勿体無いという意見もありますが、のちのレジェンドリリーバーのはドラフト一位でしか獲得できません。即戦力リリーフが欲しいチームも、将来の先発が欲しいチームも指名しにいくため、競合の可能性も十分です。

第3位 西川 史礁(青山学院大)

西川 史礁(にしかわ みしょう)龍谷大平安高-青山学院大
182cm/88kg/右右/外野手

龍谷大平安時代は遊撃手としてプレーも青山学院大進学後は外野手にコンバート。
三年春にレフトでレギュラーの座をつかむとMVPを獲得、四年春からセンターにコンバートするともう一度MVPを獲得。

戦国とも称される東都一部で大暴れする侍四人衆の一人。
春の代表戦でも2試合で3安打、守備でも積極的なプレーでプロスカウトからの評価を獲得。
三年時には後にドラフト一位で指名される草加(現中日)、西舘(現巨人)から本塁打を放つなど実力は十分。全国大会でも本塁打を放っています。
間違いなく即戦力になる能力の持ち主であり、国際大会でも大活躍した実績から間違いなく競合は避けられません。ドラフト直前に死球で負傷しチームから離脱することになってしまいましたが評価には特に影響しないと思います。

第2位 金丸 夢斗(関西大)

金丸 夢斗(かねまる ゆめと)神港橘高-関西大
177cm/77kg/左左/投手

数十年に一度とも称される大学球界最強サウスポー
最速154キロのストレートに他の変化球を使う必要のなさを感じる一級品のスライダー、一人で投げ切るスタミナと安定したコントロール、全てがプロのトップレベルにも匹敵するほどのものを持ちます。

二年の秋にデビューすると三度の最優秀防御率ベスト9に加え二度のMVPを獲得。四年間で積み重ねた勝ち星の数は20個、三年秋からは72イニング連続で自責点0とまさしく無双状態。
まともに稼働すれば一年目からプロの舞台でもタイトルを取れるような逸材であり、競合しないことが奇跡と言ってもいいでしょう。
このレベルの逸材は編成をガン無視しても取りに行くべきクラスであり、宗山(明治大)という数十年に一度の逸材がもう一人いるとかいう訳分からん年であるため3~5球団の競合が予想されますが、例年なら半数以上の球団が指名するであろう逸材です。

第1位 宗山 塁(明治大)

宗山 塁(むねやま るい)広陵高-明治大
175cm/78kg/右左/遊撃手

2010年以降では、歴代2位の通算113安打通算10本二度のベスト9、二年春には首位打者を獲得。大学入学後は一年春から大暴れしている鳥谷敬(元阪神-ロッテ)以来とも称される即戦力の逸材です。

そんな宗山ですが、今年の春に大学入学後初めてともいってもいい挫折を経験します。春に侍ジャパントップチームに召集されましたが、直前のオープン戦で右肩甲骨を骨折。侍ジャパンの選手としてグラウンドでのプレーはお預けとなりました。
春季リーグの開幕復帰は間に合いませんでしたが、一年春からレギュラーの宗山にとって、初めてベンチから毎試合見るという経験から、「いろんな角度で気付けることがあったり、自分を見つめ直す機会でもある」と話すなど逆境すらもチャンスに変えてしまうような心の強さを感じます。
獲得できれば10年はショートのレギュラーは安泰とも評価されており、すでに広島が一位での指名を公言しています。
指名順位も個人的順位もわざわざいうまでもなく一位です。
例年のレベルなら10球団ぐらい競合するんじゃないですか。もう編成ガン無視で行かないチームが損するみたいなレベルです。なんなんすかねこれ。

まとめ

今回のランキングの表です。

捕手を除けばポジション関係なく大学生が多く上位に食い込み、高校生の右腕も多くランクインしました。
このランキングにいない選手が上位で指名されることや、ランキング内の選手が指名漏れする可能性も十分あります。
来たる10/24(木)を楽しみに待ちましょう!!


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