[暮らし]デジタル社会はどう進む?デジタルデバイドは何が困る?
コロナ禍を機にデジタル社会という言葉がより身近になりました。しかし、一方で日本は世界からはデジタル活用は大きく出遅れています。紙の紙幣を使う国は少なくなっています。キャッシュレスをはじめ、デジタルを学ぶことは暮らしを行う上で必須スキルとなってきます。
今回は、デジタル推進に関する政府や自治体などの取り組みを整理していきます。
デジタル化とは?デジタル田園都市国家構想
日本政府は2021年9月にデジタル庁を設立し、デジタル田園都市国家構想を掲げてIT化やDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進を目的にしています。
デジタル田園都市国家構想とはどのようなものでしょうか?2021年に岸田内閣の下で指導した構想で、「デジタルによる地域活性化を進め、さらには、地方から国全体へ、ボトムアップの成長を実現」することを目的としています。
デジタル技術で医療や教育、交通などの地域課題に対応することを目的にされています。指標の一つとしてWell-being(心ゆたかな暮らし)をあげています。「暮らしや社会」「教育や研究開発」「産業や経済」をデジタル基盤の力により変革し、「大都市の利便性」と「地域の豊かさ」を融合したものです。「心ゆたかな暮らし(Well-being)」の向上と「持続可能な環境・社会・経済(Sustainability)」を目指しています。
https://www.sci-japan.or.jp/vc-files/images/LWC/LWC_Guidebook220701_mini.pdf
データ連携やコミュニケーション、モビリティ(移動)など社会の生活基盤の整備が進んでいます。具体的には、会津若松市の医療分野の事例では、AIモニタリングシステムの「AIホームドクター」や「薬局DX」などを目指している。身近なところでは、現金を使用しないキャッシュレス決済や、マイナンバーカードの健康保険証利用などデジタル化がすすんできています。
デジタルに取り残される世代の影響とは?(デジタルデバイドの影響)
一方で「デジタル化の恩恵を受けることができない人との間に生じる情報や経済などの格差」が生まれてきており、これをデジタルデバイドと言われ、2000年代より問題視されています。急速にすすむ高齢化とデジタル化によりさらに顕著になっています。
日本総研の調査(2022)では、「スマートフォンやタブレットを利用しない理由(60歳以上)」として、1位「自分の生活には必要ないと思っているから」、2位「どのように使えばよいかわからないから」といったことが挙げられている。より具体的な生活場面での利用活用の説明や学びの場が必要になると思われます。デジタル活用推進事業として携帯ショップや公民館などでマイナポータルやe-TAXの使い方説明会はスタートしているが、より日常的な活用方法が必要となっています。
特に高齢者や障がい者など日常生活に支援が必要な方へではデジタルの恩恵は大きいとされてはいるが、一方でサポート体制の脆弱性も指摘されています。
オンラインサポートとユニバーサル社会
ユニバーサル社会とは、「年齢、性別、障害、文化などの違いに関わりなく誰もが地域社会の一員として支え合うなかで安心して暮らし、一人ひとりが持てる力を発揮して元気に活動できる社会」のことです。「ユニバーサル社会の実現に向けた諸施策の総合的かつ一体的な推進に関する法律」が平成30年に整備され、令和4年の高齢社会白書にも基本対策取組みとして明記されています。
インフラとしてのデジタル化が地域社会の中で広がってきています。ハード面やソフト面でのデジタル格差が出てきていることが現在の問題点となっており、この格差をどのように埋めていくかユニバーサル化社会としても重要な観点となります。段階としては、利用方法や活用方法について学びの場を増やしていくことが重要です。特に高齢者など外出など暮らしの中に困難を持つ方ほど、デジタルの恩恵は大きくなろと思います。
まとめ: オンラインと共にある暮らし(ゆるやかなつながりを創る)
特にUDワークではオンラインを活用したビデオ通話を重要視しています。時間や場所の制約がなく、地域とつながりを持つことができ、さまざまな人とのつながりや学びの場を広げることができます。
初めての方には難しさを感じる面もある方と思いますが、子供や孫世代など若い方や社会とつながるためには必要な社会スキルとなります。そして、さまざまなサービスと結びつくことで便利ツールとなっていきます。
はじめの一歩としての活用の窓口であり、さまざまな活用方法やイベントなどの情報を提供していきます。デジタルと触れる機会を増やしていくことで学びの場を増やし、心豊かな暮らし(Well-being)を手に入れていきましょう。
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