介護の仕事、したいですか?
介護士の待遇改善に。
もうしてるとこもあるかもだけど、いくつかあげるならば。
◎職員の食事の無料化。(もしくは100円とか200円での提供。)場合によっては住み込み可能にする。少なくとも、生活苦で犯罪に走る人は減るのではないかな…。
◎年末年始やお盆などの長期休みを取りやすくする。もしくは、世間一般がお休みのときに出てきてもらうなら、しっかり休日出勤手当ても出す。…当たり前だけどね。
◎あとは、厄介な人の対応をする危険手当も別途でちゃんと出す。
◎人材の取り合いは半端ないし、高齢者は増える一方だし、一昔前とは全く状況は違うということを、経営者や世間の人たちもちゃんと認識し直す必要あり。
介護士がいてこその、良いサービスの提供、ですよ…。
昨今、ユマニチュードとか、BPSDの対応とか、介護は専門の人の手に頼って少しでもムリなく、介護者が倒れないように長く続けるようにするべき、ということはよく言われてる。
もちろんそのほうが虐待や無理心中なども防げるだろうし、医療介護職としては一般の人に比べれば知識もある分そうすべきなのはわかってる。わかってはいるけれど…。
預けっぱなしで無関心な家族、介護士に上から目線で横柄な家族、デイの送迎車にあからさまに悪態をつく人…本当に多いんだよね…。
認知症にしても、いくつかのタイプがあることもわかるようになり、適切な治療や対応を受ければ状況が改善することもわかってきた。
それでも。
介護者が疲弊するレベルの方は、施設の介護士たちも対応にとても苦慮してるし、はっきり言ってしまえば、家族の代わりに低賃金で面倒は見たくないだろう。
それだけ大変な人は、個別に、対応のための加算や対応料的な上乗せ料金が取れれば…。
利用者に比べて介護職の絶対数は全然足りてない。その中で、介護者の負担を減らすために、代わりに施設でいつもお世話をしてくれてる人達の気持ちは置き去りになってる。
もちろん、医療介護職は、人相手の仕事が好きな人が大半だし、そこにやりがいもたしかにある。利用者さんは、耳が遠くて会話がほとんど成立しなくても、耳元で話しかければちゃんと通じたり、歌も一緒に歌うと大きな声で歌ってくれたり、満面の笑顔を見せてくれたり。たとえついさっきのことを全く覚えていなくても、愛想らしい高齢者は山ほどいる。
でも、限られた人員と時間の中で、たくさんの仕事をこなしながら働いても、給料の相場は一般の仕事よりも低いなんて…。
暴言を吐かれるのは日常あるある。利用者さん本人に暴力のつもりがなくても、引っかかれたり叩かれたり、拍子が悪いと髪を引っ張られたりもある。セクハラもあるあるだし、重たい人を抱えあげたりしながらの入浴介助やオムツ替えは本当に大変。
介護士が仕事を嫌になって離職するのは当たり前。
離職しないのは、日々の生活がかかってるからに他ならない。要するに、日々の生活の糧を人質に取られてるんだよね。
やりがい搾取の部分が本当にとても多い仕事でもある。
利用者さんは、月々20から30万の年金がもらえるから施設に入れるのだとしても、その介護施設の仕事に従事してる人達の給料は手取り20万前後とか。(一部のホワイト企業はあるみたいだけど、まあ一部でしかない。)
利用者さんには三食しっかりと栄養バランスのとれたご飯と主菜、副菜とお味噌汁が出てるけれど、職員は…?
昔の人はもったいないの精神であまり残さないかと思いきや、魚や肉は嫌いだの、見た目が美味しそうじゃないだの言っては、まあいっぱい残してる人もけっこういるし、半分以上残してばかりだと、この人の食費、もったいないなとも思う。
利用者さんのご飯を見て、自分のご飯よりもよっぽど多いな、とか、自分たちよりも栄養取れてるな、と思う職員さんも多いんじゃないかな。
だからこそ。働いてる介護士は、無料もしくは100円か200円で同じ食事が食べられる、とかにしたら、その日の食事にも困るような生活してる人は、少なくとも少しは取り込めないかな?
そうだな、こども食堂もいいけれど、親が介護施設で働いているならば、働いてる人の子供も低料金あるいは無料でご飯を食べさせることができるとかも、栄養面や作る手間、片付ける手間の面でも、子どもの貧困を防ぐうえでもいいかも?
生活苦で犯罪起こしてしまう人というのも、実はけっこういるし、住み込みで働いてもらうってのもありだけど、食事の心配がいらないってのも、実はものすごく大事だと思うんだよね…。
一人暮らしとかでも、とても助かるんじゃないかな。
やるにはかなり思いきったお金の配分は必要だけど、それで人が取り込めるならありではないかな…?
ついでに言えば、視界の端に子供がいたりすると、認知症の人たちも少し大人らしい振舞をするとか、反応が変わってきたりしないかな、とも思ったり。
もちろん国にももっと補助の拡充をしてもらわないと、経営が成り立たなくなっては困るんだけど…
経営者の方、一考ありでは?
画期的と大ニュースにもなるかもです😆
利用者さんは、いざとなったら病院で対応してもらって、薬や点滴などでコントロールできればまだまだ長生きして…。時々、何とも言えない気持ちになる。
医療介護職が、その道のプロだから、暴言暴力はうまくあしらえるから大丈夫、なわけではないんだよ。
一般の人よりは、問題行動は認知症や病気によるものだから、とわかってるから許容してちゃんと対応はできるし、ご家族さんに比べれば第三者の視点で割り切って仕事として関われるけれど、毎回すべてコントロールできるわけではないし、繰り返し繰り返し説明したり対応を続けるのも、地味にメンタルやられるし。
嫌なものは嫌だし、人間だもん、その日の気分や体調の変化もある。
勤務は不規則なことも多いし、基本、年末年始やお盆休みもない仕事だから、長期休暇とは無縁だし、当然身体も休まらない…。
そのための手当ても含んだ報酬点数の配分を、厚労省には今一度ちゃんと考えてほしいし、報酬点数では反映できないのなら、そのための手当ての拡充を。(別の意味での、危険手当とかの名目で数万上乗せとかもいいんじゃないかな…。)
絶対数が少ない現在はまず無理なんだろうけど、せめて連休とか長期休暇の取りやすさとか、福利厚生面の充実も大事では。
いずれロボットが取って代わるようになるとは言われてるけれど、初期投資として高価なロボットを大量購入する余裕がない施設が大半ではないのかな。
職業の種類による絶対的な不公平は、働く本人が選んだとはいえ、本当に切実。まず解消されるべき時になってきてるのでは?
待遇改善を、もっと早急に、サクサクと。
いっそデモやストライキでもしませんか、と言ってみたいけど、基本優しい人の多い介護士業界ではできないかなあ。
状況、変わるといいな…。
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