『ブルックリンでオペラを』思いやりという温かい愛がブワ~と広がってる

2024年4月7日鑑賞『ブルックリンでオペラを』
監督:レベッカ・ミラー
主演:ピーター・ディンクレイジ

思いやりに溢れている映画だった。
登場人物同士で多少摩擦が起こったとしても
根底にはお互いへの愛が溢れていて
希望がもてる温かい映画だった。
映画の中盤からこの映画はこのまま終盤までいってくれるといい意味で安心しきったポカポカした気持ちで鑑賞できた。

人はそれぞれ『欠点』という個性をもっていることが多い。この映画ではそれを他人から否定されることが圧倒的に少なかったように思う。
自分自身が感じる『私の欠点』。相手はあなたの欠点をあなたの個性として受け入れてくれる世界だった。

ある点では相手に支えられ、他の点では自分が相手を支える。人間は支えあって生きている。そういう忘れがちだけど覚えておきたい優しい世界だった。

パトリシアの息子(主人公のスティーブンにとっては義理の息子)のジュリアンとその彼女のテレザは、希望の象徴だと思う。

親が子に対してよく言う言葉「私はこういう経験した。(あなたにはそんな経験してほしくない)だからあなたはこうするべき。」がこの映画にも出てくる。
この映画の子供たちは「ダメになるかもしれない。でも必ずしもダメになるとは限らない。ダメになったときはその時また考えればいい。今の自分たちの気持ちが大切。」とこたえている。

親は自分の経験から導き出す理論はさも子供より正しいと思いがち。
でも親が自信たっぷりにやっていることが子供の人生をむしろめちゃくちゃにしてしまう可能性はあるし、
親が選んじゃいけないと思ったことが結果、そのときの最良の選択になることもある。

スティーブンはパトリシアを傷つけてしまったけれど(スティーブンはカトリーナも傷つけたし、カトリーナはパトリシアを傷つけたけれど)カトリーナはパトリシアの息子ジュリアンを助けることになる。スティーブンがカトリーナに出会っていなかったらジュリアンが助けられなかったかもしれない。スティーブンは一連の出来事を作曲に生かし、みんな(パトリシアでさえも!)の心を動かす作品を生み続けている。「人生なにがどうなるか分からない」「人間て素敵」という気持ちになれる映画だった。

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