愚者の箴言

冷たく透き通るような空気は、夜空をより鮮明に写す。素晴らしい秩序、美しいデザイン。

目を上げ、天を見続けよ。暴虐と欺瞞に満ちた地に、落とされてはいけない。

知恵を得よ、叡知に満たされよ。
それは真理の入口、聖別の隔たり。

愚かな者になるな。知性を尽くして、あなたの主である神を愛せよ。

自然の秩序の運行を知りながら、その創造者は知らないと云う。
創造者を知りながら、愛は知らないと云う。

肉に生きれば重力に抗えない。
魂のみが法則から自由である。

人生に意味を求めるのではない。
人生が私に問うているのだ。

神に答えを求めるのではない。
神が私に問うているのだ。

信仰と宗教は似て非なるもの。
愛は人を救うが、宗教は人を救わない。

己のために精を出すことは浅ましい傲慢を招く。
人のために精を出すことは、朽ちない冠を授かる。

神への愛と隣人への愛は両輪。
片輪では、歩を進められない。

私は滑車の中のハムスターでしょうか。
カラカラと空しい音を立てて、エネルギーを浪費しているだけでしょうか。

天に生きるか、世に属するか。
神に従うか、自己に従うか。
どちらか一方のみを選ぶ時が必ず訪れる。

二心のある者に、神の顕現はない。
生ぬるい湯は、水でなし、火でなし。

ガムを噛みながら食事が楽しめるだろうか。
いのちと滅びは両立しない。
噛み慣れたガムを吐き捨てよ。

欲望のために生きて何になる。
虚無は自己中心的悲劇。空の空。

世界は私を中心に回っているのではない。
世界の中心は創造者であられる唯一の神である。
そして、その神は愛である。

纏わりつく汚れた蜃気楼を吹き飛ばして、聖い愛に到達せよ。
ただ一心に神の愛を追い求めよ。

それは片手で掴めるものではない。
全身で受け止め、全身で体現せよ。
肉と魂が引き裂かれる前に。