神の恵みは空気のように
高慢とは、なんと恐ろしい罪だろう。
脳内で、自らを天に引き上げ、他人を地に貶しめる。
神に近づいたつもりで澄ましていて、しかし苦労して築き上げたその塔は、やがては跡形も無く崩れ去る宿命にある。
少しばかり知性に恵まれているからといって、それが神にとって何の益になろうか。
見た目が優れていようとも、経済に満たされていようとも、天賦の才を発揮していようとも、それが利他心によって活用されない限り、益になるどころか、自らの魂を傷つけてしまう。あらゆる不祥事は、おおよそこの罪が原因で