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自作PC第二期

Teenage EngineeringのComputer-1というケースにひとめぼれして作りあげた前期。折しも季節は秋ということで昨今のインフラ料金の高騰に対抗すべく、少しでも効率よく暖を取れるようにしようとPCをグレードアップさせる計画を立てました。

というのは冗談で、前のやつは普通の作業をするぶんには問題ないのですが少し重い作業をしようとすると途端に爆音に。さらにエアフローが良くなくてSSDのうち1枚の温度が上がってSMART見ると故障の恐れありという状況になっていたんです。
端的にいうとちょっと込み入った使い方をするようになってきたので単純に処理能力や静音性、冷却能力が欲しくなってきたという。

基本の方針は2つ。

  • オープンケースを採用してエアフローをあまり考えなくても良いように

  • グラボをつよつよにしてML、DL系をがっつりと動かしても静かなPCに

ケースとグラボをリプレイスできればオッケーてことですね。

パーツの選定

まずはケースです。オレンジのケースはかなり気に入っていたんですけどなんせ熱が溜まりやすくて。ケースファンは80mmの一個でしたし。で、パーツの熱に温められた空気が滞留しないようにとオープンケースを探していたところ、難なくXTIAのXProtoがヒット。サイズがいくつかあって、グラボの選定結果でこのXProtoシリーズのうちどれを買うかが決まりそうというところで一旦ホールド。

ということで最初はグラボから。
当初はRTX4070あたりを考えていました。ですが生成AI系だとVRAMが足りずすこし力不足のようです。RTX3090の中古も良いかと検索してみたところ、それほど市場に出回っておらず安くもありません。ならばとVRAM16GBのRTX4080に照準を据えて物色、Noctuaとのコラボ品に的を絞りました。ところがいざ買おうとした刹那、Inno3DというメーカーがTokyo Game ShowフェアということでRTX4090のセールを開始します。迷った結果、そちらのRTX4090を購入してしまいました。24GBのVRAMには抗えないものが……。

このRTX4090は多くの電源容量を必要とするため今まで使っていた750Wの電源ではすこしスペックが足りなさそうということが判明して、新しい電源を用意することにしました。1000W以上のものでいくつか候補を見つけてAmazonで値段やスペックを調べていると、セールで1300Wの電源が安くなっているのをみつけて思わずそれを……。グラボといい電源といい、場に流されることが多いですね。

下にちょっと見えてるのが電源。実はマザボとほぼ一緒の大きさ

この電源はATX規格なので自ずとケースもATX電源を組み付け可能なXProto-Lというラインに決まりました。

今回選んだグラボは簡易水冷型でラジエータをマウントする必要があります。XProtoにはAIOブラケットがオプションとして準備されており、通常であればそちらにマウントするのが自然です。しかしラジエータを冷やす過程で温められた空気をマザーボードにあてたりマザーボードやCPUの廃熱をラジエターにあてるのもなーと思案して、結局ラジエータは長尾製作所のラジエタースタンドに立てることにしました。窓際の冷えた空気をラジエータに通す感じになって満足。ホースが硬くて取り回しにちょっぴり苦労します。

ラジエータのファンはおそらくArctic P12のOEM

最後に追加ファン。280mmのAIOブラケットを買ってあるので140mmファンを二つ付けられます。選んだのはNoctua NF-A14 ULN。PWMのタイプと迷ったんですけどマザボを冷却するのにある程度の風量は常に必要で、しかもマザボの熱は処理内容によってさほど変わらないのではと考えて可変速ではなく定速のものにしました。ローノイズアダプタを使ってだいたい700rpmで回しています。

大きさもあってかなり静か

組み立て

何も難しいところはなくスルスルと組み立てられました。なんせ前のPCからマザーボードを外して新しいケースに組み付けるだけでよかったので。

使用感

めちゃめちゃ静かです。温められた空気がすぐに部屋に発散していくせいかファンが勢いよく回る場面が限られていて、通常時は最低回転速度。電源のファンにしてもある程度の負荷を超えないと回りません。1300Wの電源だと「ある程度」というのがそもそも結構な負荷なんです。
ということで今のところはMac Studio並みに静かなPCとなって感激してます。静音を狙ったファンも想像通りで、今のところ気になるような音量にはなっていません。

完成!

買い足した構成パーツ

では今回買い足したパーツのリストを

最後に

オープンフレームめちゃめちゃいいですね。いろんなものをくっつけてガシガシ拡張したくなります。クランプやロッド、チーズプレートなんかを使って必要なものをすべてPCにくっつけてしまいたいみたいな。

今はカメラからのHDMIをキャプボ通してUVCで入力していて、それならOBSからAtomosのNinjaに映像を送ってプレビューにでもしようと思い立ちました。サブサブモニタくらいの役割。

Spotify用のモニタにもなります

ところがNinjaってファンノイズがかなりうるさいんですよ。OSアプデでマニュアルでファンの調整効くようになったんですけど、その調整が甘いとちょいちょい落ちるみたい。
なので小さなモニタを物色していたんですが、コントラストが低かったり明るさが足りなかったり。カメラ用のモニタで安いものを見つけてこれだと思ってYouTube見てみると内部メニューにセリフ体のフォントが使われていてこれはあまりにもとがっかりしたり……。

結局同じAtomosのShinobiというモニタに心が傾いています。この辺にもまた沼が広がっていそうです