CalDigit Element Hubがやってきた!
発表されてからずっと心待ちにしていたCalDigitのElement Hubがついにやってきました!
Element Hubってなんですの?
Thunderbolt 4に対応したハブです!要するにUSBハブのボスみたいなやつ。
新しいM1 MacシリーズやiPad Proの接続端子にも採用されているこのThunderbolt 4という規格、転送速度こそ40GbpsでこれまでのThunderbolt 3と変わらないもののUSB4との互換性もあって今後幅広く使われるようになりそうです。すでに各社からもThunderbolt 4対応のドックやハブが続々とリリースされています。
その中の一つがこのCalDigit社のElement Hub。発表自体は2月でしたが半導体不足のあおりを受けてなかなか製品を生産できず、特にアジア市場へのデリバリーが遅れていました。ようやく!手に入るようになった!!ということでM1 iPad Proをいろいろと拡張するべくこのElement Hubに飛びつきました。
CalDigitはその名の通りカリフォルニアベースの会社で今までもThunderboltドックや外付けストレージなどを生産しており、とくにTS3 PlusというThunderbolt 3ドックは高い評価を受けてAppleの公式ストアでも取り扱われています。安心できるメーカーってことですね。
自分もTS3 Plusを持っていますがめっちゃめちゃ便利。なんせ充電から各種データ転送、ディスプレイ出力までこれ一台で一挙にこなしちゃいます。もちろんUSB端子も付いているので周辺機器との接続も思いのまま。それでいてMacBook Proとの接続はケーブル一本のみで使い勝手抜群。ということで今回のElement Hubにもかなり期待してました。
ファーストインプレッション
Element Hubの見た目はソリッドでコンパクトなデザイン。ストレートを基調としつつ角に三次元的な丸みを組み合わせたところが気に入ってます。いい感じのカメラみたいな作り。
Element Hubはドックというラインナップではなくハブという名前で売られています。その名の通りディスプレイ端子などはなく、Element Hubには3つのThunderbolt 4ポート、4つの10Gb/sで通信可能なUSB-Aポートが付いています。USBやThunderbolt以外には入出力ポートがついていないためコンパクトでスマートな印象ですね。次期MacBook ProではSDカードリーダーが復活するとの情報もありますし、USB-C接続できるディスプレイも増えてきました。MacBook系であればこれからはElement Hubひとつでじゅうぶんなのかもしれませんね。
今のところElement HubはM1 iPad Proをホストとして、オーディオインターフェース、キーボード、MIDIコントローラー、あとはシンセなどを接続して使っています。オーディオというかDTMまわりはまだしばらくUSB-Aが主流だと思われるのでそれが4つ付いているポート構成が嬉しいです。今後ストレージ系やディスプレイの外付けに背面のThunderbolt 4ポートを利用していく予定です。なお、このThunderbolt 4ポートをデイジーチェーン接続することによりElement Hubを複数台同時に使うことも可能ですよ!
今までのThunderbolt 3ドックと新しいThunderbolt 4ハブの大きな違いはThunderboltポートの数です。Element Hubだと3つ(ホスト接続用も含めると4つ!)もついてるんですよね。
ゴツめのパワーサプライはTS3 Plus同様ですが、あちらの180W出力に対してElement Hubの電源アダプタは150Wの19V 7.89A出力で若干コンパクトになっています。このパワーアダプタは確かに大きいですが16インチのMacBook Pro付属のアダプタですら90Wで、それの1.66倍の出力と考えると妥当な大きさかと。一般的なACアダプタのようにアダプタ本体とコンセントプラグが一緒になっていて壁面のコンセントやテーブルタップの二口分を占有しちゃうような感じではなく、ケーブル -> アダプタ本体 -> ケーブルとなっているので取り回しやすいです。Element Hubではこのパワーサプライによってホスト側のデバイスに60Wまでの電源供給が可能となっています。
ちなみにElement HubはTS3 Plusに比べると発熱はそれほど気になりません。アルミなので積極的にこの筐体を利用して放熱しているのでしょう。
気になるのはM1 MacやM1 iPad Proの場合はこのElement Hubに限らず外部SSDを利用した場合に速度が遅いことですが、それはOSに起因するものらしく今後のアップデートで解消されていく見込みです。もしElement Hub側で対応が必要であればファームウェアのアップデータが公開されると思います。これもCalDigitが好きな理由の一つで、ハブやドックのアップデートファームウェアを提供してくれるメーカーって少数派ですよね。
最新ファームウェア
最新のファームウェアについてはCalDigitのページを定期的にチェックしておきましょう。
Element Hubの最新ファームウェアは2021/06/23時点で30.3のようです。
気をつけるところ
忘れてはならないのがMacの場合、対応OSはBig Surからとなっています。Catalinaの皆さんはこれを機にアップデートしましょう!
それと上でも書きましたがM1 MacやM1 iPad ProではOSが新しいThunderboltコントローラに最適化されておらず、現段階ではElement Hubの性能を活かしきれない場合があります。これはApple側のアップデートを待つしかないですね・・・。
あとM1 Macbook系は本体側の制限により外部接続で可能なのはまだディスプレイ1枚のみです!今後M1xやM2を搭載したものが出てくれば2枚まで使えるようになるらしいですが今のところ制限があります。
悩ましいのが現時点だと供給が少ないことです。もし今後近いうちにマシンを新しく購入することを考えているのであれば今のうちから狙っておきましょう。すでにElement Hubも初回出荷分はほぼ売り切れのようです。気になる方はCalDigitさんのオンラインストアを要チェックです。
まとめ
* 最新のThunderbolt 4規格
* コンパクト!
* 4つあるUSB-Aポート
* 60Wまでの電源供給
* 必要に応じてファームウェアのアップデートも!
* デイジーチェーンで拡張も可能!
ということでElement Hubかなり気に入ってます!環境を駆動する心臓って感じで活躍してくれてますよ!!
THANK YOU for creating the amazing product!ってカンジ!
最後に
これはElement Hubとは直接は関係ないのですが、注視しておきたいのはOSと外部SSDの動向です。Appleさんは早くOSのチューニングを終わらせてSSDを高速に使えるようなにとぞお願いしますって感じ。Element Hubのパワーを活かし切りたい!
現状、iPad OS15だとファイルの転送がかなり早くなってきているようです。この調子でどんどんAppleには頑張って欲しい!