chapter04_預金勘定 - 日商簿記3級編
4.1. 預金の種類。
代表的な預金として、普通預金、定期預金、当座預金の3つがあります。3つ目の当座預金の仕組みがわかれば、小切手や手形の仕訳処理は難しくありません。
4.2. 当座預金の仕組み。
次に、小切手を例にあげ、当座預金の仕組みを確認します。
取引の代金決済に、その支払いを約束した証券(紙きれ)を渡すことがあり、この証券を「小切手」といいます。
この小切手を振り出した人を「振出人」といいます。
また、当社からみたこの小切手を「自己振出の小切手」といいます。
自分で振り出した小切手だからです。
反対に、仕入先からみれば、この小切手は、「他人振出の小切手」といいます。クチヒゲさんが振り出した小切手だからです。
小切手が決済されるまでに、3つのステップを踏みます。
順に確認しましょう。
**Step1_当座預金口座の開設と預け入れ**
取引銀行に当座預金口座を開設し、お金を預け入れ、小切手帳を受け取ります。
**Step2_小切手の振出**
小切手に金額などの必要事項を記入し、商品などと引き換えに取引先に渡します。このことを「振り出し」といいます。ここでは仕入取引を例にあげますが、小切手は様々な資金決済に利用されます。
**Step3_小切手の決済**
仕入先が銀行に小切手を持ち込めば、仕入先は小切手と引き換えに、現金を受け取ることができます。
銀行が当社の当座預金残高から小切手の金額分を引き落とすことで小切手は決済されます。大量の紙幣を持ち運ぶことなく、受取人が預金口座を持っていなくても、銀行に支払いに委託できるのが「小切手」です。(だいたい、1億円(1万円札が1万まい)の重さは約10kgです。)
当座預金の取引のまとめ図
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