むぎわら細工との出会い
姫路生活
むぎわら細工に絞って起業をすることを決意したところまではお話しました。
私とむぎわら細工との出会いですが、2015年だっと思います。当時私はあるプロジェクトで姫路にマンスリーマンションを借りてお客さんのオフィスに通っていました。当時はまだお酒をたくさん飲んでいましたので、酒米処である姫路にはおいしいお酒と魚を楽しみ、また姫路城や書写山円教寺に感動し、室津やたつの、丹波まで足を延ばし、きつい仕事の合間にその土地を楽しんでいました。赤穂を訪ねて赤穂絨毯と出会ったのもその時です。PJのアサイメントが終わり、休暇をとりレンタカーで山陰、城崎温泉に旅行した時に、むぎわら細工と出会いました。みなとやというお和菓子屋さんにはいると正面のショーウィンドウに飾ってある桐箱のむぎわら細工に私は一瞬で魅せられてしまいました。物故者の作品もあり、15万ほどするものもありました。一人で行っていたなら即決で買っていたと思いますが、当時付き合っていた人の手前、買うことができず、小さなキーホルダーだけを買って帰りました。しかし東京に帰ってからも忘れることができませんでした。特にむぎわら細工の伝承館にあった明治時代の「川中島」というタイトルの大文庫は圧巻でした。また時間を経て色があせた具合も素晴らしく衝撃的でした。なんでこんなすごいものが注目されていないんだろうと思いました。
神谷勝さんとの出会い
街の中をあるいていて、むぎわら細工の工房があり、男性が仕事をしていました。お客さんと会話をしていて、「これは商売にはならない」という会話をされていたのが強烈な印象として残っており、今思うと、その方が、今回の作品を製作してくださった職人さんのおひとり、お父様の方の神谷勝さん(【柄名:吉兆模様「蝶と蜻蛉」】作者:神谷勝)でした。その時は俊彰さんはたぶんむぎわら細工を初めていなかったのではないかと思います。その足で当時は弟さんがやっていたむぎわら細工のお店を訪れた思い出があります。縁とういうものはわからないものです。
今回の神谷勝さんの作品
本当に気品あふれる作品です。最初に見たときに和だなあと、正直モダンなものを作りたかった私はそう思いました。
ところが、洋風なスタジオで撮影した時に、あらためてその魅力とすごさを認識できたのでした。
これを撮影してくださった、カメラマンの早川さんにも感謝です。撮影に同行して本当に良かったです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?