身近な薬物?小麦を餌食にする麦角菌によって幻覚剤が出来上がる
イギリスのサスペンスドラマ『ホワイトチャペル』のシーズン4第1話と第2話で、麦角菌に冒された麦を取り扱っていた男性が幻覚や妄想、四肢の壊死に苦しむ様子が描かれていました。
麦角菌はカビ菌の一種で、麦の穂に寄生して、アルカロイド系の毒物を生成します。毒に冒された麦を摂取すると、血管収縮が引き起こされるため、筋肉の痙攣、身体の壊疽、意識障害や流産といった中毒症状に襲われることに。
歴史を紐解いていくと、この麦の毒性変化は、びっくりなことに人間に相当な毒牙を向けていたことに気が付きます。
今回は「麦」という身近な食べ物が、世にも恐ろしい出来事を巻き起こしていく事例をご紹介します。
セイラム魔女裁判
魔女裁判と聞くと中世ヨーロッパのイメージが強いかと思いますが、実はアメリカでも起きています。それが、セイラム魔女裁判です。
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