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とうとう来たか。

 学校が大好きな長男だけど、ここのところ二日連続で仲の良いお友達に意地悪をされたようだ。初日は、お昼休みに校庭でマスクを隠されて、二日目は、お昼の時間にお弁当箱の蓋を捨てられてしまったらしい。

 とりあえず、両日とも、その日のうちに先生にメールをした。先生は、知らなくてごめんなさい、と謝ってくれ、すぐに対処してくれた。雨の校庭からマスクは戻ってきた。(もちろん捨てられてしまったお弁当箱の蓋は戻らない)この生徒は、わざわざ言葉が達者でない息子を相手に、先生の目が届かない時間を狙っているのだから相当陰険だ。タチが悪い。何してくれるんだ! って怒鳴り込みたいし、言葉が達者じゃない息子に代わってネチネチ問い詰めたい。でも、もちろんそんなこともできない。息子の英語力が、相手に言い返したり、先生にイジメを言いつけられるほど向上するにはきっとまだ時間がかかるので、わたしが言ったことと言えば、今度そんなことをされたらとりあえず泣きなさい! だ。絶対に手は出しちゃいけない。でも、人に言葉で伝えられないなら、とりあえず泣いて、誰かに気づいてもらいなさい。じゃないと、みんなずっと気づかないままだし、まずは気づいてもらうことから始めないと。それしか言いようがない。

 先生にはメールで、こんなことがまたあったら泣くように伝えてあります。とだけ付け加えた。先生は、そんなふうにしてコミュニケーションを取らなくてはならないようなことはあってはいけない。ランチスタッフにも伝えます。もちろん、生徒とも話します。とあった。多分、先生は、息子に非がないことに気づいている。

 すぐに対処してくれることにとても感謝するとともに、あー、こういうのあるよね。始まったよね。と、げっそりする。みんながみんな、思いやりのあるいい子だったら幸せなのにな。社会って大変だ。

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