私なりの小説メイキング
はじめまして、DAC+に通所している亜子と申します。
まだ通所をはじめる相談をしている段階の頃、職員の方に「亜子さんは他の利用者の方に小説の書き方を教えることができますか?」と聞かれたことがこのメイキングの執筆のきっかけです。
そういった活動を全然していないな~と思ったこと、また、最近、通所した際に小説を書く機会が増えてきたので、自分の備忘録的な形で残しておきたいなと思いました。
一応、コピーライターもやっていたので、小説だけではなく、様々な文章を書く上で参考になる内容になればと思っています。
今回のメイキングは「起承転結」についてです。
1.起承転結の大事さについて
起承転結は小説や文章の「骨格」とも言える部分だと思います。
起承転結があるから、読者は小説の設定を理解でき、その小説が大事にしているところを感じ取ることができるのだと思います。
今回はその起承転結をひとつひとつ取り上げて、どのように書けば効果的なのか考えてみたいと思います。あくまで個人的な意見ですので、学校教育などで習う内容とは違う可能性があります。
2.起
私が「起承転結」の起の部分に必要だなと思うのは、「小説の背景」を描写することだと思います。具体的に言えば、主人公のこれまでの境遇、舞台設定、主人公をとりまく環境などを取り上げるといいと思います。
小説や文章を書く上で、私が一番大事だと思っていることは「親切心」です。
読者は小説を「読んでいる」のではなく、小説を読んで「くれている」という意識を持って文章を書くのが、読者の読みやすい文章を書くコツではないかと思います。
それを踏まえた上で、まず最初に読者が知りたいことはなんだろう? と考えると、やはり主人公について知りたいと思うと私は考えます。どんな主人公なんだろう、主人公はどんな生活をしているんだろう、ということですね。
なので、導入部分である起の部分では、主人公についての仔細を読者に伝えるのが小説にのめり込みやすくなるコツなのかなと思います。
3.承
起承転結の承では、なにか「イベント」が起こるといいと思います。
読者の気を引きつけるようなことが主人公に起こるのです。
それは転の部分にあたるのではないか? と思う方もいるかもしれませんが、ここには様々な意見があって、「起承転結というシナリオの構造自体が長すぎる」という意見もあります。なので、私は、早めに読者の気を引くためにも、承の部分で何かしらの出来事が起こる方が効果的だと思います。
4.転
転の部分は、主人公になにか変化が起きる部分です。
「承の部分で起きたイベント」の「アンサー」の部分だと考えると、小説を書くネタを考える時にすっきりするのではないでしょうか。
私の個人的な意見では、転の部分が小説で最も大事だと思います。なぜなら「主人公に“変化”が起こる」部分だからです。変化はシナリオの一番の重要な部分です。起で説明した、「元々の主人公像」から、「別の主人公像」へ変わっていく。その過程を書くのが転の部分だと私は思います。
5.結
結の部分は「エピローグ」の部分です。
起で「元々の主人公像」を説明し、承で「主人公にイベント」が起こり、転で「主人公に変化」が起きる。そして、結では「その主人公がどうなったか」を説明する。これでひとつの物語ができあがります。
小説ではない普通の文章で考えると、起は「現状の説明」、承は「説明したいこと、現状からの変化」、転は「承で説明したこと、起こったことがどうなったか」、結は「転に対する感想」を意識して書くと文章がまとまるのではないかと思います。
……以上です。いかがでしたでしょうか?
私なりの起承転結の考え方をまとめさせていただきました。
通所している際に、起承転結は大事、ということを他の利用者さんにお話しさせていただく機会があったので、いつかまとめたいなと思っていたことを書くことができてよかったです。
自分の中でも視界がすっきりとして、よかったなと思います。
お話の構造には、今回説明した起承転結以外にも、序破急という考え方や、視聴者を退屈させないことを一番に意識した映画のシナリオのような書き方などもあります。自分に合ったシナリオの構造を勉強するのも、より良い小説・文章を書けるようになるコツだと思います。
もし、次回があれば、次は「キャラクター」について話したいと思います。
ここまで読んでくださってありがとうございました。
亜子
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