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期限切れのフィルムで。

家の片隅で眠っていたフィルムが一本あったので、ライカM3に詰めて撮影してみた。
学生の頃、寮に一年半ほど住んでいたのだけれど、共用の冷蔵庫にたくさんフィルムが入れられていたのを見つける。寮の先輩で、そんなに知っているわけではないけれど同じ大学の違う学部にいた方のものだった。彼は大学新聞の学生記者をやってらして、そのためのフィルムだった。

 あのコンクリート製の湿度の高い寮で保管するには冷蔵庫が良かったんだろう。結露とか気をつけないといけないけど、自分もそれ以降使わないフィルムは冷蔵庫にしまうようになった。

 が、今回使ったフィルムは常温で保管していたものだ。今の家に引っ越してきたその前からあったもののような気がする。つまり5年はゆうに超えている代物だ。
 はたしてちゃんと写るか、どきどきしつつ、息子らを撮ったり、近所を撮ったり、別府に連れて行ったりした。
 結果、それなりによく写ってくれていた。
 やたらと家族の写真が多くてここにあげられないけれど、スナップと祭の写真をいくつか載せてみたいと思う。

池沿いの遊歩道。
暑い日だったが、水辺は心地がいい。


透過する光を撮る。


遊歩道を行くと生い茂る夏のみどり。


ポタリングの途中で出会った植物群。


露出を間違える。別府の通り。


露出はほとんど勘で。
あるいは別のカメラで測ったものを参考にしたりする。
スマホに入れていた露出計アプリが使用不可になって新しいものを入れていない。なんとかそれでもなるのがネガのいいところ。

祭にも持ち出してみる。


川にまつわる学習館なんだけど、ちょうちょのいる室内。

 フィルムだと抑制が効いてあまり枚数を撮らなくなるけど、フィルム巻き上げレバーをついいじりたくなる。シャッターより、巻き上げレバーの心地が好きだ。
 EPSONのRD1は巻き上げレバーがついていたそうだけど、デジタルにもそんな遊びがあっても面白いかもしれない。

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