ズミクロン50mmf2 2nd
Q3を手に入れるために断捨離をされていた方から譲ってもらったアポランター50mmを、結局写真仲間の方々に唆されたらしくM10-Rにしてしまった結果として、返却要請をいただきましたので、返却してしまいました。
数日アポクロマートの写りの凄さを体感できたので、それはいい体験になったのですが、流石に返却したあとのロスが強く、滲まないレンズを持っていないことに勝手悪さを覚えてしまった結果として、ズミクロン50mm2ndを手に入れることとなりました。
アポスコパーは持っているんだけど、あくまで標準レンズの話です。
ズミクロン50mm 、2nd、これも譲っていただいたものですが、遠景はやはり滲むものの、中、近景は非常によい解像感をもたらします。それでいて逆光性能なオールドらしい、グダグダ感があって、ヘリアークラシックを持っている身としては、アポランターとの組み合わせで対極的描写を手に入れた方が幸せになれそうだとは思うのですが、いやまあ、古いとはいえ純正だし、遠景でなければ解像度としても充分で、あととにかく軽く、取り回しの良さから手に入れて良かったなあと思うところ。
おそらく、何かまた衝撃が走らなければ、これでmマウントに関してはレンズ構成は終わりにしたいところです。
一方でM10-Rをゲットした方は、アポランター50mmと35mmをすでにお持ちですが、ズミルックス50mm3rdを手に入れたもよう、それを見て、いや待てよ、ズミクロンを手に入れる資金とズミルックス75mmを下取りに出したり売ったりした資金を合わせればズミルックス 50mm非球面が手に入るんじゃ、いや、それにMtyp240も下取りしたらM10-Pに手が届くぞ、などと考えたのはもう病気です。
最初のこの2枚は、xpro2に付けて撮ってみたものです。これがなかなか良くて、ハンドリングもそうですが、ピントもつかみやすく、かつとてもいい写りをしてくれます。
木の幹を。typ240で。どことなく被写体がそこにちゃんとある、そんな存在感を感じさせてくれます。この感じが出せればアポランターでなくとも充分です(価格的にはアポランターの方がお得なんですが)。
白飛びはしやすい印象がありますが、まだよくわかりません。カメラの設定の方かも。
このレンズを使っていて感じたのは回転角の大きさというか長さです。フォーカスストロークが他のレンズよりも長めです。マクロほどではないにしろ、え?まだ回すの?という感じを覚えます。パッとフォーカス合わせて撮るというのには不向きかもしれません。これはとにかく違和感。前の持ち主さんがピントノブを付けていたのでそのままにしているのですが、たとえば同じ50mmとして、ノクトンクラシック35mmとxpro2で撮る軽快な感じからは程遠いです。ノクトンクラシックのピントノブはかなり使い勝手が良い回転角内で回ってくれます。
ただ、この付けられたピントノブ、便利ですね。他のにも付けたくなってきます。
光を意識して撮る、というのをライカを持ってから考えるようになったと思います。色や形にばかり目が行ってましたが、このカメラの光に対する処理の仕方のせいかも知れません。ホワイトバランス、決して優秀ではないのですが。
来週東京へ出るのですが、標準はズミクロンで行こうと思います。夜も撮るならヘリアーのf1.5と独特の滲みが効果的なんですが、ここはズミクロンで。いい光を集められたら嬉しいです。