ロシア・ヴォルガ河クルーズ(オネガ湖・キジ島)

キジ島のことを思う時、いつも、アメリカ映画”ジャイアンツ”のワンシーンと重なります。
西部はテキサスの大牧場主のジョーダン・ベネディクト(ロック・ハドソン)は東部から妻レズリー(エリザベステイラー)を娶り、テキサスに寝台列車で一緒に帰ってきます。
列車で目覚めたレズリーが窓を開けると、そこに、東部にはない広漠とした砂漠が広がっていました。
レズリーは驚嘆の声を上げて、夫、ジョーダンを起こすのでした・・・
私が初めてキジ島に訪れた時の感じはまさにこのレズリーの驚嘆ぶりと同じでした。
あの木造教会が見ようによっては巨大なロボットを思わせ、今にも動きそうな風貌に驚嘆の声を上げたことを忘れられません。

(Wikimedeaより)
今でも、サンクトペテルブルグやモスクワからここに来るために2泊三日は覚悟しなければなりません。いずれの都市からも、航空機でオネガ湖南端の町ペテロザヴォーツクに到着して1泊。翌朝の高速船で1時間でこのキジ島に到着して、約1時間かけて、また、高速船でペテロザヴォーツクに戻り、もう1泊して、サンクトペテルブルグなりモスクワに戻ることになります・・・しかし、ヴォルガクルーズに乗れば、寝ている間に、キジ島に連れてってくれるわけですから・・・
それに、上記に触れたように、目が覚めたらこんな景色がある演出には勝てません。

島は歩いての見学になります。近年、船着き場にお土産屋さんができて、そこでのショッピングの時間も含め2時間たっぷりの時間があります。ゆっくり写真を撮る時間も十分にあります。

さて、北限の木造教会は1990年に世界遺産登録されました。作られたのは16世紀までさかのぼりますが、木工技術に目を見張るものがあります。

(撮影:筆者)
あいにくの雨の中・・・ブレオブラジェンスカヤ教会を目指します。

(撮影:筆者)
ヴォロニーオーストロフ村の風車

(こちらも木造の風車・・・Wikimedeaより)
最後・・・もう一枚、天使ミハイル聖堂

(Wikimedeaより)
この日の午後はオネガ湖を縦断する形になり、ロシアの大地の大きさを満喫しながら、次の白湖を目指します。

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