天正遣欧使節団の足跡を追って(エル・エスコリアル)

遣欧使節団はフェリペ2世の謁見を済ませ、いよいよ、パパ様のいらっしゃるローマに向かうことになりますが・・・スペイン王家の秀麗な修道院がマドリッドの北西45㎞のところについ2か月前に建設が終わり、3泊4日の日程でエル・エスコリアルの修道院に
出かけています。

修道院は宮殿、図書館など複動的な建物になっていて、反宗教改革の研究のセンターを担うためにフェリペ2世の命によってグアダラーマ山脈の山すそに作られました。

バスの駐車場から徒歩7,8分のところに修道院はあります。

(’Wikimedeaより)
私も最初に訪れた時の驚きは今でもよく覚えていますが、何と言ってもそのスケールで、全貌が非常につかみずらい修道院でした。中でも、どこが修道院のファサードかどうかも迷うほどでした。
遣欧使節団一行もこのスケールにはさぞや驚いたのではないかと察しられます。
ファサードの写真がWikimedeaにありましたので、紹介をしておきましょう。

宮殿、修道院、図書館はおびただし芸術の宝庫になっています。エル・グレコ、ベラスケス、ムリリョなど、スペイン絵画の巨匠の作品はもとより、ティッツィアーノ、ティントレット、ヴェロネーゼなどイタリア・ベネチア派の作品が詰まっています。

(絢爛豪華な天井画に彩られた図書館・・・Wikimedeaより)

(宮殿内の絵画の間・・・Wikimedeaより)
また、ここは、ハプスブルグ家、ブルボン家の歴代の墓所で、カルロス1世はじめ、フェリペ2世、3世、4世、カルロス2世などが眠っています。

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