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note デビュー / 増殖について

はじめまして。焔魔堂と申します。
note デビューのお知らせをするまえに、記事を1つ載せてしまいました。フライングでした。
あらためて、書きはじめのご挨拶をさせていただきます。

いきなりですが、日本に暮らしていると、自動販売機があるのはあたりまえで、ほんとにいたるところにあります。農村部だって、ある。人けのない海岸にだって、ある。こどものころから、気がつけば自動販売機があったわけです。やっぱり飲料が多いですね。
ちなみに世界で最古の自動販売機は、紀元前のエジプトにまでさかのぼるそうです。アレクサンドリアの学者ヘロンの著書には、「聖水販売機」についての記述があります。その仕組みは、装置にコインを投入すると、その重みで水がでてくるというもの。コインといっても正確な識別はできなかったでしょうから、石ころでも聖水はでてきたんじゃないでしょうか。ただね、寺院に設置されていたようですから、そういう馬鹿なことをする人はいなかったのでしょう。神罰は恐ろしいですから。

ずうっと時代はくだって、現代版の自動販売機が本格的に日本に導入されたのは1960年代から。飲み物つづきなので予想はできますよね。そうです、コカ・コーラです。これを皮切りに、あれよあれよという間に、自動販売機が ” 増殖 ” していきます。あちこちの街角に、建物のなかに、遊園地に、船のなかに、いたるところです。
ある統計によれば、日本では人口1000人あたり50台の自販機があって、アメリカは同25台、ヨーロッパは15台だそうです。街を歩いていると、日本は比率的にもっと高そうな気もしますが、このデータには鉄道の券売機なんかもはいってるんでしょうかね。いずれにせよ、増殖ですよ。

この増殖には、やっぱり人間の欲望が張りついているだろうなぁ--などと、建物の1階に設置された自販機で、ミネラルウォーターのペットボトルを買いながら、ふと思ったのです。しかし、もはや自分の欲望がなんなんか、それすらもわからなくなってきます。なんだか欲望みたいなものが、モノやお金などにくっついて、どんどん勝手に膨れあがっているような感じがしますね。

さて、ここでは 『ユーフォリックな、僕たち』 というタイトルで、国内外の社会的風景や文化、流行などを舞台にのせて、資本主義みたいなものについて、ぽつぽつ書いていくつもりです。サブタイトルは 『資本主義狂想曲』 としました。
経済学者や社会学者の思想もときどき登場することもあるだろうし、ちょっとばかり堅いかなぁ、と思いつつも、まぁスタートすることといたします。

何卒、よろしくおつきあいくださいませ。


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