【国内学会】日本アスレティックトレーニング学会にて教育講演に登壇しました!
株式会社ユーフォリア R&Dセンターの山中です。
2024年9月14日(土)、第13回日本アスレティックトレーニング学会学術大会にて「アスリートを支えるデータベースの構築と今後の展望」と題した教育講演に登壇いたしました。
「データ」を実際の「意思決定」にどう活かすか
元々私にいただいたご依頼でしたが、「データ」や「データベース構築」の技術的・科学的なお話にとどまるのではなく、それがいかに意思決定に活用されるかというところまでリアルな情報としてお伝えしたく、いつもお仕事をご一緒させていただいているB.LEAGUE 数野様にも一緒にご登壇いただけるよう私から熱烈オファーし、この教育講演が実現しました。
B.LEAGUEでは、メディカル・フィジカル面でリーグ全体を底上げするような取り組みが数多く実施されています。
数野様からはB.LEAGUEにおける具体的なお話をしていただき、私がその事例を一般化できるような考え方を解説するという構成で講演を進めました。
講演内容を詳しく記載するのは控えますが、今回の教育講演での私が説明したことと似た内容をお話ししたインタビュー記事があるので、気になる方は是非ご覧いただけたらと思います。以前月刊バスケットボール様にご作成いただいた B.LEAGUEのメディカル・フィジカル面の専門家組織である「SCS推進チーム」に関するこちらのインタビュー記事☟です
おかげさまで、たくさんの方に聴いていただけました!
講演当日は、同じ時間帯に3つのセッションがあったので「もしかしたらあまり聴きに来てもらえないかも...」と心配をしておりましたが、その心配をよそに、あっという間に会場がぎゅうぎゅうになり、立ち見の方がいるほどの満員...!
講演の直前は満員の会場を前にとても緊張していましたが、話し始めると、頷いたりメモをとりながら聴いてくださっている方が何人もいらっしゃり、勇気をもらいながら最後まで「伝えたい」と思っていたメッセージを私なりに伝えることができました。
聴きに来てくださった皆様、ありがとうございました。
企業に所属する研究者としての想い
….通常の登壇報告であればここまでなのですが、せっかく個人的な感想を伝えられる「R&Dセンター note」なので、もしよろしければ、私が今感じている余韻にもお付き合いいただけると嬉しいです。
私は自分の紹介記事でも書いてもらった通り、進路に悩んでいた博士課程3年目、当時0歳の子どもの育児に翻弄されており、育児をしながら仕事をすることを前提に研究を諦める覚悟でユーフォリアへの入社を希望しました。
少なくともスポーツ医科学分野では、博士課程まで進んだ方の王道の進路はやはりアカデミアに残ることだと思いますので、その道から外れることへの怖さは当然あり、「もう憧れの先生方のようにアカデミックな舞台で活躍できることはないのかも...」と勝手に卑屈になっていた時期もありました。
でも、そんな私の卑屈な気持ちとは裏腹に日本アスレティックトレーニング学会の先生方は、私がユーフォリアに入社した直後から特集記事の執筆の機会やその内容をウェビナーで解説させていただく機会をくださいました。昨年の第12回日本アスレティックトレーニング学会学術集会の開催にあたっては、実行委員の仲間に入れていただき、また80分の学術ワークショップの講師の大役も務めさせていただきました。
今回の教育講演で座長をしてくださった笠原政志先生も、周りと少し毛色の異なる私を快く受け入れてくださった先生方の一人です。
日本アスレティックトレーニング学会の先生方は本当に温かい方ばかりで、私にとって間違いなく「ホーム」と感じられる学会です。
今回の教育講演は、いつも本当にお世話になっている数野様と、憧れの笠原先生と、私的には最強の布陣で臨めた機会でした。
今でもまだ脳裏には、聴きに来てくださった方でいっぱいの会場と頷きながら聴いてくださった方の映像が残っていて「夢だったのかな...」とも思えます(現実だったと願いたい)。
この機会をいただいたことにしみじみと感謝の気持ちが込み上げています。また声をかけていただけるように頑張ります!!