登壇:第10回日本予防理学療法学会学術大会
2023年10月28日(土)、第10回日本予防理学療法学会学術大会にて、ユーフォリアR&D リサーチャーの山中美和子がオーガナイズド・セッション『アスリートに対するスポーツ現場での実践的外傷・障害予防〜0次予防から3次予防まで〜』に登壇いたしました。
5名の登壇者それぞれがスポーツ現場または研究現場で実践しているアスリートへの外傷・障害(ケガ)予防の取り組みを紹介しました。山中は「コンディションデータ管理システム『ONE TAP SPORTS』を用いたスポーツ外傷・障害サーベイランス」という演題で、サーベイランス[注1]を通じたアスリートの外傷・障害の0次予防[注2]の考え方を発表しました。
ユーフォリアはB.LEAGUEの2022-23シーズン Injury Report のデータ収集・集計を担当しましたが、その経験と山中の外傷・障害疫学調査の専門家としての知見を統合し「アスリートにとって安心・安全なプレー環境を構築するために集積した外傷・障害データをどのように活用するのか」ということを具体的な例を挙げながら説明しました。
スポーツ界における「外傷・障害予防」というと、リハビリテーションや普段のケアなど、「アスリート個人」に対するアプローチを連想されますが、「環境づくり・環境へのアプローチ」を通して外傷・障害を予防するという考え方をご紹介し、共演者の先生・聴講者の方々に関心をお寄せいただきました。
引き続きユーフォリアは、アスリートの外傷・障害予防や環境づくりにおける学術活動を推進してまいります。
[注1] 集団における外傷・障害の発生動向をシステマティックに追跡する取り組み
[注2] 個人ではなく、社会または環境に介入し、疾病や外傷・障害の原因となる社会経済的・環境的・行動的条件を取り除き予防へ繋げる考え方