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【国内学会】第35回日本臨床スポーツ医学会学術集会で発表を行いました

株式会社ユーフォリアR&Dセンターリサーチャーの山中美和子と飯澤拓樹が、2024年11月16日〜17日に朱鷺メッセ 新潟コンベンションセンターにて開催された第35回日本臨床スポーツ医学会学術集会にて口頭発表を行いました。

日本臨床スポーツ医学会は、医師、歯科医師、理学療法士、作業療法士、薬剤師、看護師、アスレティックトレーナー、健康運動指導士、栄養士や学生などスポーツ医学にかかわる様々な領域の方々が会員として在籍しています。学会大会では、多くの研究発表やシンポジウム、様々な講演を通して意見交換を行うとともにスポーツ医学の社会貢献についてディスカッションが行われました。

今回はR&Dセンター及びユーフォリアスポーツ科学研究所にて山中が中心となり実施した女性アスリート研究より、2演題登録させていただきました。

女性アスリートにおける年間月経回数における分類ごとの外傷・障害発生率

◎山中美和子、飯澤拓樹、橋場智子、高橋良輔、須永美歌子、馬見塚尚孝

大学生年代以上の球技系女性アスリートにおける月経周期異常の有病割合

◎飯澤拓樹、山中美和子、橋場智子、高橋良輔、須永美歌子、馬見塚尚孝

近年、女性のスポーツ参加や競技会での活躍が注目されていますが、一方で女性アスリート特有の健康問題、例えば無月経をはじめとする月経周期異常やその周辺の課題については、現場の理解も、そして研究(エビデンス)も十分ではありません。今回発表した研究は、それらの課題解決を進める上で、重要な基礎資料になりえると考えております。

実際に本学会でも「女性アスリート」に関する一般演題、シンポジウム、教育講演等が多数企画されており、本研究テーマの注目度と重要性がうかがえました。

今回発表した山中と飯澤

発表者コメント

女性アスリートにおいて、年間を通じた月経の回数と外傷・障害(怪我)の発生率に関連があるかを評価し、発表させていただきました。無月経をはじめとする月経周期異常は外傷・障害発生のリスクを増加させると言われていますが、実際に前向きコホート研究で調査したらどのような結果になったかということを発表しました。研究の実施には多くのアスリートの方にご協力いただき、大変貴重なデータを得ることができました。この場をお借りして感謝申し上げます。
(株式会社ユーフォリアR&Dセンター 山中美和子)

今回発表させていただいたデータから、これまでの報告(先行研究)と同等かそれ以上に月経周期異常を有する女性アスリートが存在することが明らかとなりました。慢性的な利用可能エネルギー不足等から生じる月経周期異常は、健康も競技パフォーマンスにも悪影響を及ぼす、非常に重大な課題です。現場のスポーツ栄養士としても、本研究の結果を念頭に課題解決に努めてゆきたいと思います。
(株式会社ユーフォリアR&Dセンター 飯澤拓樹)

ユーフォリアR&Dセンターでは、スポーツ科学領域におけるさまざまな研究課題の解明や新技術・サービスの開発、そして社会実装に取り組むため、研究活動で得られた成果を国外・国内問わず積極的に発信してまいります。


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