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瞬き
私が私であるままで、私を受け入れてくれる人達がいることを、人間30年目を目前にようやく実感し始めている今日この頃。
私が愛して止まなかったはずの家族とは、離れているのに寂しささえ感じず、むしろ自由に息が出来ることに喜びさえ感じている現実に、後ろめたさが隠しきれない。
私の愛というものは、所詮その程度なのかもしれないと疑うのも無理はない。
そんな不安定な自分の愛を信じきれないまま、私は半年前に偶然出逢えたパートナーのことを愛してやまないようなのだ。
彼が安眠できるよう寝る時には頭を撫で続けて、彼がしたいことは肯定して賛成して、彼が好きそうな食べ物を上手く作れるよう努力することが自然にできるほどに。
そして彼もまた、私を愛してくれているようなのだ。
私がしたいことは何でも肯定して、悩んで選択に困っている物事には選択肢が減らせるよう共に考え、危ないことからは私を守ろうとしてくれる。
愛が何かもわからない私に、こんな彼が手を繋いでくれて、本当に幸せすぎると思う。
幸せで、幸せで、心からこんなにも幸せを感じたことはなくて。
だから手に収まらないこの幸せを、未だ体験したことのないこの愛がたまらなく愛おしくて、たまらなく怖いのだ。
眩しくて、暖かくて、たまらなくて、そして素晴らしすぎる。
だからこそ今日も私は、今この時こそ、自分の時か止まってしまえば、どんなに素敵なことなのだろうと思わずにはいられない。
「もし今日が地球滅亡の日なら、私、あなたの隣であなたをただただ見ていたい。」
「それはいいね、僕もそうすることにするよ。」
あなたにこの思いが伝わりませんように。
これからもどうか時間の許す限り、あなたと手を繋いで歩けますように。