これをはじめて、どれくらいの時間が経ったのだろう。
FestaにBABYが、BPNが、PARCOにALGONQUINSがあった頃から、その前からずっと、
この場所で続けてきたこと。
いつからしているか、なんてことは分からない。
生地を断って、合わせて、縫って、ということを、沢山繰り返してきた。
馴染みすぎたこの土地でなら、どこへでも行けたし、
どこででもすることができた。
ここでずっと、繰り返してこられた。
クロッキーの見開きいっぱいに描かれた、わたしの脳内。
ここに住む彼女たちのもの。
すべて、ひとりひとりのためだけに作ってきた。
わたしの手でつかむこと、
生み出すこと、
そのことだけを考えて、ここまで歩いてきた。
それ以外には何もなかったけれど。
彼女たちのこと、
作ってきたものたちのこと、
それだけはずっと、わたしの中に残っている。
わたしの大切なものだから。
それ以上に、あの子たちの大切にしているものだから。
彼女たちは、
“願い”を託すために、
“自身”を表現するために、
“挟持”を保つために、
“記憶”に刻むために、
わたしを見つけてくれた。
沢山の誰かに見つけてもらうことを、
この場所で続けていくのだろう。
いつまでも。
この先に道があるかどうか、なんて分からない。
何もなくたっていい。
これまでの道も、そうだったから。