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ラ・ブリュイエールを読む Leçon 19

2024年12月【応用編】第19課「花を愛でるひと③」

引用元:『カラクテール』第13章「流行について」第2節。

彼はやっとの思いでそれに別れをつげ、こんどはオリアンタルに近づく。それから次にヴーヴにゆく。ついでドラ・ドールにうつり、さらにアガットに転ずるが、やっぱりまたソリテールにたちかえる。その前に立ったきり動かない。疲れてくる。しゃがむ。午食も忘れている。

(岩波文庫版下巻 p.9)

[…] il la quitte pour l’orientale, de là il va à la veuve, il passe au drap d’or, de celle-ci à l’agathe, d’où il revient enfin à la solitaire, où il se fixe, où il se lasse, où il s’asseoit, où il oublie de dîner ;

*この節をとりあげるレッスンは第21課(Leçon 21)まで続きます!

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NHKラジオ第2放送の語学講座「まいにちフランス語 応用編」では2024年10月から2024年12月までの期間、「Art de la  parole を学ぶ ラ・ブリュイエールを読む」が開かれました。

ラ・ブリュイエールの文章をテクストに Art de la  parole (上手に話す技術)を学んでいくというもの。ここではその著作『カラクテール(人さまざま)』から引用される文章を、岩波文庫版の翻訳(関根秀雄訳)に照らし合わせてみました。

ラ・ブリュイエールの文章が話題にされた貴重な機会に乗じて、祖父の翻訳を紹介している次第です。


ジャン・ド・ラ・ブリュイエール『カラクテール 当世風俗誌』
関根秀雄訳(岩波文庫)

Jean de La Bruyère, Les Caractères de Théophraste traduits du Grec avec les Caractères ou les moeurs de ce siècle, 1688-1694


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