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本を読むことについて その2

先日、本を読んで久しぶりに涙が出そうになりました。(嘘です、ちょっと出たかもしれません。)
本当に久しぶりに奥田英朗を読みました。
あんな微妙なことを文章にできるのは本当に凄いと思います。
あんな細やかな心の機微を文章化し、人に伝え、感動させるのは凄いと思います。
僕もあんな文章を書いてみたいです。
ネタも持ってないといけませんが。

そういえば、教員の頃、こんなことをいつも生徒に言っていました。

本を読み、涙が自然に流れたとする。
その涙の原因を探るのが読解だ、と。
テストで点を取るためにするのが読解じゃない。

なぜ自分は涙を流したのか、どの文章で涙を流したのか、どの単語で、どの単語と単語の間で涙を流したのか、それを探るのが読解です。
それを探る方法が分析批評で、手段はたくさんあります。
アメリカで開発された読解法です。

「走れメロス」や「大人になれなかった弟たちに」などを朗読すると、僕はいつも声が上ずってしまいます。
「少年の日の思い出」も主題が分かった時は飛び上がるほど嬉しかったです。
「私を作ったもの」も大好きでした。
よくわからない、と言う人もいましたが、僕は大好きで、自分も全くそうだった、と共感しました。
メロスのクライマックスの一文を見つけた時も凄くうれしかったです。

小説家って小説が本当に上手です。
当たり前ですが。
特に太宰治は小説の名手と言われるだけあって、本当に上手です。
特にメロスは小説の典型で、良いお手本になります。
「メロスは激怒した。」で始まり、「勇者はひどく赤面した。」で終わります。
主役の変化がそのまま表現されています。
そしてクライマックスの一文も少し凝っていますが、わかりやすいです。
僕はそれを見つけた時飛び上がるほど嬉しかったです。
主題も簡単で、そのままタイトルになっています。

思えば国語の授業は楽しかったです。
同じことをやっていても、相手が違うので、違う反応をしたり、思わぬ反応をしたり、楽しかったです。
僕が見つけた主題を国語好きな生徒が見つけるととてもうれしいです。
クライマックスの一文に線を引かせて持って来させると、ほとんどの生徒が間違える中、国語があまり好きではない生徒が正解し、それを伝えると、飛び上がって喜ぶのを見たのはとてもうれしかったです。

本当に楽しかったです。
説明文も楽しかったです。
無味乾燥のようですが、要旨をしっかりまとめることができると、生徒はとても気持ちが良いようで、とても喜んでいました。
非文学も楽しかったです。

話が逸れました、奥田英朗です。
奥田英朗は僕と同時代作家です。
同じものを見、聞き、触り、感じた作家です。
同じ時代の空気を吸っていました。
無条件で、共感してしまいます。
昔はユーモア小説、伊良部シリーズとか大笑いして読んでいましたが、今回読んだのはなんだか切なくて、清水義範のようでした。
清水義範も昔は大笑して読みましたが、今はしみじみしていて、かえって昔よりいい位です。
いえ、凄くいいです。
若々しくて、新しい物もいいけれど、時を経て時代遅れになりダサイのもなんだかいいです。
寂しいけれど、でもなんだか心が温かくなっていいです。
僕も歳を取ったのかなあ。

平安寿子も凄くいいです。
凄く切実なテーマを絶妙の切り口で表現します。
あまりに的を得ていて、核心に迫るので身につまされます。
マレーシアに来る前にめちゃくちゃ読みました。
とても面白いです。

他に原田宗典、山田詠美もそうです。
なんだかとてもいいです。
同時代作家を読むのはいいものです。

ちょっとギスギスしてしまいますが、堤未果も読み終わりました。
悪い人ではないんだと思います。
でも、いい事は言っているけれど全面的に共感はできません。
でも、事実なので受け止め、考えたいと思います。

雑感

「カメ止め」のスピンオフドラマ、期待しています。

新型スープラ600万円、乗りたいです。
無理すれば手が届く?

いい時代になりました。
過激なのは良くないけど、人それぞれ、それを認めないといけないと思います。
ちなみに僕たちはペカスタリアンです。

今期のドラマ、アニメあまり良くないですね。
とゆうか、最近のドラマ全然面白くないです。
「いだてん」も期待していましたが、二回見ても全然面白くないです。
主役も魅力的じゃないし、ビートたけしが1人浮いてます。

何気なく見た「ボロ宿紀行」がよかったです。
わざとらしい設定だけれど、こういうの大好きです。
役者も無名で、深夜枠で、いい感じです。
今期はこれだけです。

森高相変わらずきれいな足ですね。

顔パンツなんて言葉初めて知りました。

中国の暴走酷すぎます。
早く止めないと。

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