この人のこと嫌いじゃないな

「身内とご飯食べるの飽きたんですよ」

「えー、ワタシも身内みたいなもんじゃない？」

上司に1on1という名の、愚痴を言いたいだけのランチをお願いしたときの会話。

一緒に住むようになってしばらく経つけど、こんなに四六時中、夫とご飯食べてるのはたぶん初めてだ。嫌じゃないの、好きなものをなにも気にせず食べられるし、俺のご飯は？とか言っちゃうタイプでもないし、楽しいし。

だがしかし、さすがに家人とだけの食事に飽きてきた。そうだ、食事はコミュニケーションツールの一つだった。

大手を振って外食に行けるわけではないけど、やむを得ない出社日に、そっと誰かとご飯を食べる。まあ、それも、忙しくなくて落ち着いてる日だけ。

さて、冒頭の会話をした時、わたしは「ちょっと嬉しいな」と思った。

そのあとで部下と話をしていて、なかなか思い切った距離感だったな・・・と冷静に振り返った。

相手に対する好き嫌いを、思いがけず気づく夕方だった。